残薬問題

残薬の問題は昨今の莫大な医療費問題で注目されております。

そもそも薬を飲み忘れるタイプの人
特定のタイミングを忘れるタイプの人
症状ないから自己判断で調整する人
念のため、とその時いらない薬までもらっていく人
薬に囲まれてないとなんとなく不安な人
前にもらって余っているのにそれを忘れてもらってしまう人
古いのにもったいなくて捨てられない人

残薬調整も、薬剤師の大切な仕事です。
でも残薬調整のスタイルも薬剤師によって様々です。

数えてきてね、という薬剤師
持ってきてね、という薬剤師
そして医師に言ってね、という薬剤師
薬局で言ってね、という薬剤師

誘い方だけでこの4通りはあります。

この4通りは、患者によって使い分けている薬剤師もいれば
何も考えずに口癖のように言っている薬剤師もいます。

考えている薬剤師という前提だと、
数えてきてね、からの、医師に言ってねパターンの人は
その薬剤師にわりと信頼されています。
逆に持ってきてね、薬局に、のパターンだと
こいつはかなりやばいぞとその薬剤師に思われています。

数えてきてね→医師にパターンは、
自分で数えられるくらい薬が少ないか、
余っている薬が数えられるくらい少ない
そんな患者に言うと効果的です。

数えてきてね→薬局パターンはどうでしょう?
これは一包化されていて、
どのタイミングにも複数の薬が入っている場合がおすすめです。
この残薬調整は複雑で、
処方箋を発行する時に瞬時に答えを出すのが
難しいからです。

一包化されていても、
一種類しか入っていないタイミングがある場合は
病院で言ってもうまくいく場合もあります。
そういう人は、
たいていその一種類しか入っていないタイミングを
飲み忘れて余すのです。

持ってきてね→医師パターンは
やはりPTPシート調剤の場合です。
これは数を病院側で数えれば
処方日数を変えるだけで調整できるからです。

持ってきてね→薬局パターンは
何を飲んでいるのか
いつの薬が余っているのか
さっぱりわからないけど
鬼のように余っている人に向いています。
調整するのに一番頭を使うのがこのパターンですが
持ってきてくれることによって
その患者さんにはこの用法は無理なんだ、とか
飲めない理由とか
整理整頓の能力とか
性格とか
色んなことを思い付いて
今後よい処方を提案できる可能性があるので

私はやる気が出る、パターンですね。

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