用法変更はチャンスを逃さない

1日3回毎食後

とかで処方されている薬は、
飲み忘れられやすい印象です。

飲み忘れないように気をつけてくださいね!
テーブルに出しておくとか!
会社に持ってって置いておくとか!
カレンダーに殻を貼るとか!

なんてアドバイスしてる薬剤師も多いですね。
そしてその1日3回のどこかのタイミングを飲み忘れて
「昼がこれだけあまってるのよ」
「夕が晩酌して忘れてしまうんだ」
「そもそも1日2食だし朝飲まないわ」
とか言われて残薬調整したことがある薬剤師も多いと思います。

じゃあ1日3回の薬ってどんな薬だろう
飲み忘れても大丈夫な薬なのかな?

その1日3回の薬は、必要なのかな?

ここの評価は薬剤師だけではできません。
勿論患者さんが判断することでもありません。

でも
必要なのかな?
飲まなくてもいいんじゃないかな?
1回や2回でもいいんじゃないかな?
と思うことは薬剤師なら皆あります。多分ね。

そもそも1日に飲む回数がなぜ多いかというと
そのくらいでその薬の効き目がきれてくるからです。
1日1回でいい薬は、1日中きいていてくれるから
1日1回でいいんです。

1日3回の薬、ほんとに減らして大丈夫か。

私の経験では、1日3回毎食直前の糖尿の薬が
売るほど余っている患者さんがいて
1日3回も忘れるし、食事の前ってのもまた忘れるし
ほとんど飲めてないんだ、とのことでした。
数値は正常値ではありませんでした。

とりあえず残薬使って渡して、
主治医にいかに飲めてないか
どれくらい余っていたかなどを
詳細に報告しました。

次回その薬は中止になりました。
他の薬も、1日1回朝食後だけになりました。
その後患者さんは驚くほどしっかり薬が飲めるようになり
糖尿は食事で治療されてます。

主治医も用法を複雑にしてしまったことを
反省していたと、ききました。
患者さんも、飲めていないことを気にして落ち込むこともなくなり
今までは飲めていないことを病院で言われるのが辛かったけれどそれもなくなり
快適に過ごされています。

そもそも飲めていない。
これを発見したら
用法を改めるきっかけになるので
余っている薬からそこを見つけてあげるのも
大事だなぁと思います。

部屋が汚いと、どんどんまた汚してしまうことありますよね。
でも部屋がきれいだとすっきりして、これを維持したい!みたいに思うようになることもあります。

用法が難しくて、どんどん余ってしまうと
また余ってももういいや~みたいになりますが
処方が整理されてすっきり飲めると
ちゃんと飲みたくなることもあるんですね。

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