服薬指導・ビスホスホネート

ビスホスホネート製剤は飲み方が特徴的です。
なので初回指導をしっかりする必要があります。
私はこういうの好きなので、
ビスホスホネート初回に当たるとものすごい勇み足になります。

今から服薬指導を始めます。

まず、注意事項は3つです!
起きた瞬間に飲む!
コップ一杯の水で飲む!
飲んだ後は体を起こして、水以外のものを体内に入れないで30分過ごす!
お願いします!

お腹が空っぽじゃないと吸収されませんからね、起きた瞬間に飲むんです。
粘膜傷つけるお薬なので、確実に流し込んでいただきたい。
だからコップ一杯
(コップ持ってるジェスチャー)
コップにいーっぱい水汲んで、お薬飲み終わっても水まで全部飲み終わってくださいね!
(水飲むジェスチャー)
飲み終わって、まだ眠いからってまた寝ないでください
(寝る→✕のジェスチャー)
戻ってきたら粘膜が傷つく!体を立てておいてください!
立てたままなら寝ていいかって?
寝れるならどうぞ。でも途中で倒れるのはだめです。
(体を立てた二度寝でカクっとなったジェスチャー)
ご飯の支度してもいいけど、味見しないでください!
30分以内に味見のタイミングがきた場合は他の人間に味見してもらうか、30分以上経つまで我慢してください!
水しか飲んだらだめですよー
コーヒーもだめですからねー
(水飲むジェスチャー)

この後顎の骨に副作用が出ることあるので
顎に痛みや違和感があったら受診することを説明し
抜歯するとき休薬するかもだから
歯科医院では確実に服用中であることを伝えるようにお話しし
胃が痛くなったり吐き気したりする副作用もよくあるかもと
お話しし、胃が痛くなって吐き気してるジェスチャーをして終わりです。

表情豊かにやると患者さんへのインパクトも大きく
飲み方を覚えてくれます。

どうしてこう飲むのか、まで交えながら話すと
理解して飲めるようになるのでいいですね。

「毎日朝ごはんの支度をしているから味見しないなんて無理だわ」
という患者さんに
だったら早く起きたらいいやない、なんてことは言いません。
「味見はいつまでも寝てるおとうさん叩き起こしてやってもらってください!」
と返した場合、
「そうなのよ、いつまでも寝てるのよほんとにキィー」
みたいな展開になり脱線することも数回に一回はありますね…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?