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動かなくなったお話

私は知らないうちに無理をしてるみたいで
ある時ふと気力が全部抜けてしまう。

頑張ってるつもりもないし、
むしろゆったーり生きてるんだが、
不意に悲しくなって体の力が抜けちゃう。


その過程を綴りたい。

今日は学校に行った。久しぶりの学校だ。
先生たちと楽しくお話しした。
渡さないといけない書類も渡した。

さあ、帰ろうと思い校門に向かう途中、
不意に身体が重くなった。
これは一波くるな…と思った私は
職員室前の椅子に腰掛けて休むことにした。

雨がザーザー降ってきた。
ああ、残って正解だったなと思った。

雨はしばらくすると止んだ。
けれども、私のこころは晴れてない。

ボーっと外を眺める。
先生たちの足音、セミの鳴き声。
なんだか、ここに私はいない気分がした。

だんだん身体に力が入らなくなる。
身体がどんどん傾いていく。
横に横に。

先生たちは私の後ろを通り過ぎる。てくてく。
だれも私に声はかけなかった。

側から見たら魂が抜けた
対応の仕方が分からないやつだっただろう。

けれども、私の体はどんどん力が抜けてく。
椅子の背もたれで辛うじて支えてた体が
横に横にずれていった。
まぶたも少しずつ重くなった。

やばい。もう、倒れる。
そう思った時、教頭先生がやってきて、
さっと私の体を起こしてくれた。

ああ、助けてもらえた。
その安心感で私は涙が止まらなかった。

それでも、私の体は動かない。
むしろ、力が抜けてしまった。

声をかけてくれるが返答をする気力もない。

そして、車椅子登場。
私は乗せられて、保健室に運ばれた。
まぶたもすっかり閉じてしまった。

ビュンビュン、ものすごいスピードで
保健室に到着。
教頭先生がベットに移してくれた。

ベットにお人形のように乗せられた私の体。
私の意思では、動かなかった。

私はまた泣いた。
自分が情けなくて泣いた。
泣いて泣いて泣いた。

好きなだけなくとスッキリしたみたいだ。
身体も少しずつ動くようになった。

倒れかけてから1時間。
私は回復した。
自分で歩けるようになった。

でも、心はまだしんどそう。
保健室の先生と言葉を交わせなかった。

担任の先生とお話しして、
学年主任の先生とお話しして、
教頭先生に笑わしてもらって、
私のこころは少し元気になった。

おうちに帰ろう。
そう思って、私は帰った。
何故だかいつもより落ち着いてる。
今日はゆっくり自分を労ろう。


こんなことが時々起こる。
自分で体が弱いと思ったことはなかったのに。
何に無理してるつもりはないのに。

けど、生きてるだけで大変だよね。

今まで、働かせすぎちゃったのかな?
ゆっくり休んでね。