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患者さんが聞きたいこと、薬剤師が言いたいこと

おはようございます、こんにちは、こんばんは。
はやとくです。

今回は「患者さんが聞きたいこと、薬剤師が言いたいこと」というテーマでお話痛いと思います。

今回の記事は、澤 円さんの著書『「疑う」からはじめる。』を読んで、私なりに服薬指導の在り方についてお話しします。

どちらかと言えば薬剤師のための内容になっています。

患者さんはどんな顔で帰りましたか?

薬剤師「お薬の飲み方・使い方、副作用を説明など言わないといけないことは全部言えました。」

お薬の説明をした後、患者さんの表情や言葉はどうでしたか?なんか不満が残ってそうな表情ではなかったですか?説明後の反応が「はぁ…」「あー…」ではなかったですか?

このような場合は明らかに患者さんは納得できていません。

病院・クリニックの門前だから来局しているだけで、薬剤師を【お薬渡すマシーン】としか思わなくなります。次からは薬剤師の説明も「はいはい」と流してしまうことでしょう。

私が患者さん立場になった時もそう感じるでしょう。「この薬剤師と話しても価値がない。」

患者さんか聞きたいこと

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患者さんが聞きたいこと=薬剤師が言いたいことでしょうか?

例えば
「この薬の飲み方は1日3回食前です」
「このお薬は眠気が出るから運転しないで」
「この食べ物・飲み物は控えてください」

確かに、基本的な注意事項や副作用や相互作用などに関する情報はしっかり伝えるべきです。

でも、患者さんが聞きたいことってこんなことでしょうか?

「食前じゃないとだめ?」「飲み忘れたらどうしたら?」
「日常生活・仕事で運転しないといけないのに…」
「この食べ物・飲み物が大好きで、やめるなんて絶対イヤ」

薬剤師の中には、言わないと何かあった時に自分の責任になるから、という理由で言いたいことだけを言う薬剤師少なくありません。

つまり、患者さんのための言葉ではなく、自分の保身のためだったり、自分が気持ちよくなるための言葉にしか聞こえないんですよね。

お薬を使う患者さんをイメージする

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正直、お薬の飲み方や副作用・相互作用って説明書にも記載していますし、この時代、ネットでササっと検索したら出てくることなんですよね。

ネットに疎い方や高齢者の方は飲み方から教えて欲しいという方もまだまだ大勢いらっしゃいます。

でも本当に患者さんが聞きたいことは、どうしたら体が健康になるか、心がハッピーになるかってことです。

勘違いしてはいけないことは、患者さんにとって言って欲しいことを言うのではありません。間違っていたり危険がある場合は、あえて厳しいことを言う必要もあります。

でもそれは、患者さんが健康になるため、ハッピーになるためですよね。時には医師に疑義照会をして、処方の変更を提案することも必要です。

それぞれの患者さんがどうしたら健康にハッピーになれるかをイメージして、患者さんの価値観・生活に寄り添った説明が大切です。

まずは患者さんの聞きたいことを伝える

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先ほども言ったように、副作用などの患者さんの健康やハッピーを妨げてしまうリスクについては、しっかり伝えるべきです。

でも、まずは患者さんが聞きたいことを伝えるようにしましょう。

なぜかというと、自分の聞きたいことは聞いてくれず、言いたいことだけをマシンガンのごとく言う人のことを「この人の言っていることは大事だからしっかり聞こう」なんて、ほとんどの人が思わないですよね。

自分のことを聞いてくれて、それに合わせた説明や提案をしてくれたら「この人の話も聞こう」とすんなり頭に入ってくるものです。

服薬指導中のちょっとしたgive-and-takeです。

まとめ

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偉そうに書いてますが、私自身も「患者さんの聞きたいこと」を聞き出せずに終わってしまうこともあります。

今回は、澤 円さんの著書『「疑う」からはじめる。』を読んで、もう一度自分の服薬指導が価値あるものか振り返る機会になりました。

こうやって自分の説明が本当に良かったか、患者さんにとって価値のある時間になっていたかを振り返ることは大切です。

これでよかったのか?
もっといい方法はないか?
もっとできたんじゃないか?
ポジティブに「疑う」ことは自分を成長させるためのエッセンスになるでしょう。

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