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【読書記録】『選ばれるブランディング・選ばれないブランディング』(荒木洋二著)

今日取り上げるのは、荒木洋二さんの『選ばれるブランディング・選ばれないブランディング』。タイトルからして単純明快なのですが、ブランディングを成功させる秘訣やターゲット設定、マーケティングとの差異など、「ブランディングとは?」がコンパクトにまとめられています。


本の概要&どんな人におすすめ?

先述でも記載しましたが、とにかく「ブランディング」について一貫してまとめられています。5章に章立てされていて、社会人向けの目線で書かれているなという印象でした。

  • 第1章 ブランディングを成功させる秘訣

  • 第2章 「選ばれるブランディング」を知る

  • 第3章 ブランディングに欠かせない「舞台裏」

  • 第4章 「選ばれるブランディング」を実現する

  • 第5章 自社で実現できる「選ばれるブランディング」

経営分野の書籍は定期的に読んでいるのですが、自分の中でざっくりと2種類に本のタイプを分けています。

  • 学術論タイプ:「経営学」という学問の視点から書かれている

  • 社会応用タイプ:事例やケーススタディから分析されている

基本的に前者は学術書、後者はビジネス本として分けられているのですが、「隠れ学術論タイプ」のビジネス本も多いなと感じます。

例えば、帯に「営業・新規事業開発担当者必見!商品を売るにはマーケティングが必須!」と書かれているビジネス本があったとしましょう。
ただ、内容を見てみるとSTP分析やSWOT分析などフレームワークや分析手法が中心に書かれていて、「仕事にどう活かせるのか」「実際にあった事例」が省かれている本も少なくないなと。

もちろんそのような本も自分自身の教養の深さにつながりますが、もし初心者向けの本を探されているのであれば、基礎知識が端的にまとめられており、かつ事例がたくさん載っている本を読む方が理科が深まるかと思います。

今回の『選ばれるブランディング・選ばれないブランディング』は、まさしく上述のような本となっていて、「正直ブランディングってよくわかんない」という方に刺さります。

また、ブランディングを知ることは、既存のクライアントさんの満足度を上げることにもつながるので、マーケターや新規事業開発、営業、広報などに携わっている方におすすめです。

加えて、マーケティング専攻の学生さんも、社会人になる前に読んでおくに越したことはないです。

マーケティングとブランディングは異なります

マーケティングとブランディング。
この違いを端的に説明することはできますか?

意外となあなあで理解していたりしませんか?
(と胸を張っていますが、僕自身もお恥ずかしながら、この本を読むまで身を喰った説明はできていませんでした…)

ここで、マーケティングとブランディングの違いを整理しておきます。

  • マーケティング:これから関係性を築きたい新規開拓向けの情報発信

  • ブランディング:すでに関係を築いている既存顧客等向けの情報共有

この前提を理解した上で、第3章ではマーケティングとブランディングの違いを深堀されています。

本を読んだ感想&今後への活かし方

この本を読んでまず感じたこととしては、「意外とブランディングを理解していなかった!」に尽きます。そして、やっぱり経営学は面白い。
改めて経営学を探求したいなと思わせてくれるきっかけになりました。

ブランディングとは?をもう一度理解することができたので、企業広報と営業にこのノウハウを活かしていきたいなと思っています。

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