子どもの頃はいくらでも遊ぶことができたのです。
先日、「子どもの頃に何して遊んでた?」と聞かれて、どうだったっけ、と思い出してみた。
ところが不思議なことに、小学1年生から4年生くらいの時期、私は一体何をして遊んでいたのか、ほとんど思い出すことができない。
自宅にはテレビゲームや携帯型のゲームが無かったから、友達の家でやったりすることはあったと思うが、あまり記憶が無い。
もうしばらく時が進んで、小学5年生の頃は、ひたすら外でドロケイをやっていた記憶だ。
その当時一番流行っていたのは、シンプルな鬼ごっこではなくて、泥棒と警察に分かれて牢屋付きで行うドロケイだった。
もう少し発展すると、あまり褒められたことではないが、放課後に集まって、住宅地とか公道まで使ってドロケイをやったり、テレビで流行っていた「逃走中」を模したゲームをしたりしていた。
小学6年生になるとインドアになって、友達の家でゲームをすることが多くなったように思う。
当時よくやっていたゲームで言うと、あの頃はちょうど初期のWiiが流行った頃だったから、「大乱闘スマッシュブラザーズX」「メイドインワリオ」などをやることが多かったと思う。
それ以外にも、友達の家には多種多様なゲームソフトがあったので、そういうゲームたちを自宅に持たない私は、友人宅に訪問するたびにそれらをゼロコストで楽しんでいた。
このように色々と思い出してみて、過去にやってきた遊びの中でも自分として印象的なのは、小学6年生のときにやっていた「ピタゴラスイッチ作り」だ。
小学校の給食後の昼休みの時間に、友達と色々な文房具や教室のものを持ち寄って、自分たちの机の上にビー玉が通る経路を作り、様々なギミックを構築してああでもないこうでもないといじくって、ビー玉がうまく最終地点まで運ばれると満足感を得る、というような遊びをしていた。
こうして考えると、子どもの頃って、本当に純粋にやりたいことだけをやっていたよなぁ、なんて思う。
確かに学校に行って授業を受けたり、宿題をやったりはするのだけれど、ありがたいことに勉強が全く苦でなかった私は、それらを短時間で終わらせることができたから、時間が有り余っていたのだ。
あの頃過ごした時間はもう二度と戻ってこないとはいえ、もう少し有意義に使えたのかもしれないなぁという気持ちが無いではない。
しかし、その当時の自分ではそれを判断することはできないだろう。
同様に、きっと今の自分が持っている時間も、数十年後の自分から見れば無駄がたくさんあるのだろうと思うが、それを今の自分自身が判定することは難しいのである。
子どもの頃の遊びについて考えることで、今現在の時間の使い方を見直すきっかけを得ることができた。
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