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片付けられない人の気持ちに寄り添えるようになりたいのです。

博士論文の執筆で死にかけている期間、やる気が出なさ過ぎてYouTube動画を見漁っているときに、急に目に留まった動画がある。

ゴミ屋敷の片付けの様子をドキュメンタリー形式で伝える動画だ。

思わずクリックして動画を見て、そのまま見入ってしまった。おそらく直観的には、私が断捨離や片付けが大好きな人間だったのが理由だ。

時間が経つにつれて部屋がどんどんキレイになっていく様子を見て、当時博士論文で頭がごちゃごちゃになっていた自分の脳内までスッキリ片付けてくれるような気がして、見ていてすがすがしかったのだろう。

そのようなやけくそな状況下において、私にとってはほぼ脳内麻薬のようなその動画に見入っていたのであるが、何本か動画を見ていくうちに、この片付け業者はただの片付け業者ではない、ということがわかってきた。

動画に登場するゴミ屋敷は、部屋の天井近くまでゴミが溜まってしまっていて、一番底にあるゴミは40年以上前の代物だったりすることもある。

それでも、彼らは本当に、依頼者に心から寄り添って、その依頼者にとって最も良いかたちで部屋を片付けたり掃除したりしているのである。

とんでもないスピードでゴミが家の外に運び出されるプロの技を見せながらも、マインドとしては依頼者に徹底的に寄り添う様子のギャップから、何だか"凄み"のようなものを感じたのである。

私は、無意識にモノを捨てたり片付けたり整理したりすることができる人間だから、片付けられない人の気持ちが正直わからない。

だけど、そういう人たちにもしっかり寄り添えるマインドを持てるような人間でもありたい、と思うのである。


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