Take-16:映画『リトル・マーメイド(2023)』は面白かったのか?──「私もなれるかな?」「きっとなれるよ」がディズニー映画の理想──
【映画のキャッチコピー】
『飛び出そう──心の感じるままに』
【作品の舞台】
エリック王子の城は実在するシヨン城がモデルとなっている
【原題】
『The Little Mermaid』
皆様よき映画ライフをお過ごしでしょうか? N市の野良猫、ペイザンヌでございます。
さて『リトルマーメイド』、先日から配信も始まったようですが、ボクは公開当日に劇場に足を運びました。
劇場アニメ版の方は……まあ復習で見てもよかったのですけどね、あえて観ませんでした。
ポリコレどーたらは気にしません。アリエルもナニ人でもいいですw
そんなわけてアニメと「比較」うんぬんではなく純粋に物語を追えたのではないかと思います……
ディズニーの中ではかなり人気が高いと聞くこの作品……正直、個人的な好みとしては『美女と野獣(アニメ版:1991)(実写版:2017)』
『アラジン(アニメ版:1992)(実写版:2019)』──またはその他の方が“ストーリーとしては好き”な気がしましたね。
そもそもアンデルセンの原作である「人魚姫」といえば、声の代わりに足を得て、王子を助けるためになんかして(ザツだなw)最後は海の泡となり消える……そんな話だった気がします。
個人的にはそちら、原作の少し切ないお話の方が好きなのですが、まあディズニーは当然ハッピーエンドだろうしね、どう改変してるのかな〜と思ってはいたけど、なるほどこんな話なのね〜と改めて……
「理想を追うより目の前のものを」そこが物語の核になってるぽいですが、アリエル側からすると最終的には理想をも手に入れてしまうわけで──う~ん大人目線で観るとやや甘めに思えてしまうのだが、子供に見せるのなら、まあこうなのかもね……と一応納得。
鑑賞後、親子で「私もなれるかな?」「きっとなれるよ」というやりとりが、やっぱり理想なんだろうしね。
大人である自分としては……なんだろ、この『リトル・マーメイド』は個人的に他のディズニーに比べ「哀愁(?)w」が足りない気がしたのも確か。
先に述べた『アラジン』でも『美女と野獣』でも、本当の自分を押し殺し、正体をひた隠すのは同じですが「どうせ自分なんて……」と一度尻込みしてしまう部分が他作に比べ、なぜかそこまで胸に迫ってこないな……と思ったのは正直なとこかも。
キャラのCGに関してはアニメを観てない分、比較しようがないからかえって助かったかもしれない😅
逆に観終わってからアニメ版のキャラを見てみて、
「え! こんなんなの?( ゚д゚ )セバスチャン、カニちゃうやん、ザリガニみたいやん!フランダー、魚なのに顔ついてるやん!」とかそっちの方がショックだったかもしれんw
ちなみにセバスチャンは公式で「カニ」となってますがフランダーって皆さん……何の魚だと思います? カラフルでいかにも熱帯魚ぽいですが、なななんと金曜ロードーショー放映時に「タイ(ブダイ)」と公言されてるんですよね。どう見てもタイには見えんのだけど……
ちなみに「Flounder」は英語で「ヒラメ」です。
どっちやねん!──となりますなw
まあ、ディズニー公式にはフランだーが何の魚かは発表されてないとのことです。謎の魚ですw😅
まあ今回、実写版を観てみましたが、自分は逆にアニメ版を観てないのでそちらだとまた感動が少し違うのかもしれんやね。周りではアニメの方が断然いい!──という声が多いような気がしますし。
人魚の映画といえばパッと思いつくのはやはり『スプラッシュ(1984)』『マーメイド・イン・パリ(2020)』ですかね。
男の方が主人公の目線だとなぜか最後は人魚を追って海に出るパターンが多いような気がしますが、『リトル・マーメイド』は女性が陸地に上がってくるというのも面白いですな。
人魚とは違い半魚人ですがギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター(2017)』は実は生々しくて少し肌に合わんと思ったことがあるんだけど、今回『リトル・マーメイド』が自分にはちょっとスイート過ぎるかもな……と感じたこともあり、「う〜ん、やっぱ『シェイプ・オブ・ウォーター』くらい尖ってる方が自分には合ってるのかも」など思ったり。
そういえば、『シェイプ・オブ・ウォーター』は女性が海に出ますねw
しかし、まあ
『シンデレラ(アニメ:1950)(実写 :2020)』
──でもそうですがどうして王子はこうも探すのが下手っぴなのだろう😅
「探せ」というからには顔覚えてないとできないだろうに、そのくせ、目の前に本人様がいても気づかんてのはおかしくないか?──なんてのはヤボですかねw
王子がシンデレラの家まで行って姉妹に靴を履かせるじゃないすか。
「この靴がぴったりな人が……」って──そこかい〜?!🤣と思った記憶もw
「足のサイズより顔覚えてないんか〜い!」みたいな
(;^ω^)
本作『リトル・マーメイド』でも顔がわからんのに探せ──と命じるのもやっぱなんかヘンな感じだな──と。
まあ、女性は基本、徹底的に「化けます」からね。わからんかでもおかしくはないか😅
監督はリチャード・ギア主演『シカゴ(2002)』やダニエル・ディ=ルイス主演『NINE(2009)』エミリー・ブラント主演『メリー・ポピンズ・リターンズ(2018)』など、ほとんどの作品がミュージカル映画というロブ・マーシャル。そもそもが振り付け師ということもありダンスシーンはお手の物でしょう。
主演のアリエルを演じた新星ハリー・ベリーは、なにげに本作が映画出演は3本目となり、次作はピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカー作『カラー・パープル(1985)』のリメイクに出演が決まってるみたいですね。言わずもがなスピルバーグが監督したあの作品のリメイクであります。
先日から配信が始まりました、この『リトル・マーメイド』。
劇場で観た方も、初めての方も、ぜひご家族でお楽しみくださいませ。
では、また次回に!
【本作からの枝分かれ映画、勝手に11選】
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