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【体験談】うつと診断されたら、まず身体の気になる症状の検査を受けるべき理由。

人間は、心より先に身体から壊れていくとどこかで見た。

確かに、眠れなくなったり食欲が沸かなかったり、身体からのSOSを無視し続けてしまうと、心が壊れていったなあと振り返ると思う。

心の中の不安や悩みを解決しようと奮闘するんだけれど、まずはその心が備わっている身体のガタに注目し、対策した方がいいのではないかと。

僕は心療内科に行ってうつと診断されたと同時に、2つの病気が自分に隠れていることを知った。そしてその病気がうつを促進させていることにも。



僕の通う心療内科は、血液検査と睡眠時無呼吸症候群の検査を初診で必ず行う。

うつの他に、身体のガタが原因で落ち込んだり、本来のパフォーマンスが出てないのではないか?ということを検査するらしい。

いやいや、睡眠時なんちゃらって太ってる人がなるやつでしょ?流石にそこまで肥満じゃないわ!なんて考えていた僕の検査結果は、重度に近い中度の睡眠時無呼吸症候群という結果だった。

原因は、顎の骨格だった。顎がシャープで小さいという一見良いことのように見えるが、この顎のせいで舌がノドに落ちてしまい、気道を封鎖していた。

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。 医学的には、10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。

Wikipediaより


そう、僕は眠っていると思っていたのだが、脳は寝れていなかったのだ。

当時は猛烈な不眠症でもあり、少しの時間でも寝れるだけありがたいと思っていたが、その少しの時間も寝れていなかったのだ。

すぐに入院検査をしてシーパップの着用の日々が始まった。


大事故でも起こしたかのような検査。


とにかくうつを良くするためにも睡眠の質をここからあげていこうと先生と相談しながら行っていくと、確かに寝起きがスッキリする日々が続いた。

しっかり寝れているなんていつぶりだろうと感動した。

そして今、京丹後のシェアハウスでも僕はシーパップを着用して寝ている。
(睡眠時無呼吸は、完治しない。シーパップを止めればまた元通り。)


また、うつになってから同時期に息苦しさが頻発していた。
当時はこの症状はヒステリー球かな?なんて自己診断していた。

ヒステリー球とは器質的障害がないにも関わらず喉の奥に何かが当たっているような感覚のことです。 その何かが例えば球(たま)のような感覚であるのでヒステリー球と呼ばれます。 食べ物を食べたり飲み物を飲んだりする時にはその感じは通常軽減します。 この症状は常に気になってしまったり悪くなったりするのでとても不快になります。

wikipediaより引用

漢方とか飲んでみたものの一向に良くならず、ただ耐えるのみ。

この息苦しさがかなり厄介で、時々パニックに陥ったりして、自分はパニック障害も併発しているのでは?とまで思うようになっていた。

このことも先生に相談すると、僕が小児ぜんそくで入院していたことを指摘され、一度呼吸器内科を受診してみなと勧められた。

いやーでも咳出ないし、ぜんそくじゃないだろうなあ。なんて思いながら足を運んだ呼吸器内科で、衝撃の結果を伝えられた。


当時25歳の僕の気管支と肺は、64歳になっていた。

ストレスで再発することが多いぜんそくに、僕はなっていた。

心のどこかでこの息苦しさはぜんそくか!なーんだ!と安堵した気持ちになっていた。

今も呼吸器内科を受診し、吸入薬をもらっている。

ただ、睡眠時無呼吸症候群とぜんそくという隠れた病気が自分のうつに悪影響を与えていたことが分かり、今はこの2つの処置ができたおかげでだいぶ楽になった。時々苦しいけどね。


心と体は確実につながっていて、うつのような心の病気を患うとどうしてもストレスを無くすことや、不安を打ち消す方法みたいなものに走りがちだ。

僕も最初はそうだった。

ただ、土台の身体をいい状況に持っていくことができていなければ、早とちりして心を治そうとしても意味がないんだということに気付けた。

そのためにも気になるところは徹底的に調べて、潰した方がいい。

身体の出すSOSを、なめちゃいけない。

サポートしてもらえたら、いつか還元できるように頑張ります。