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血液検査とプリックテストの2種類のアレルギー検査を受けてきた話

2月の中旬ごろ、人生で初めてアレルギー検査をしました。血液検査とプリックテストというものを2つ受けてきました。
プリックテストは少量のアレルゲンを皮膚に入れる検査方法で、私が症状があった食材が血液検査の項目にはなかったことと血液検査では反応しないような微量のアレルギーにも反応するものらしく、今回受けることになりました。

ネットを検索すると、血液検査を受けたことがある方はよくいらっしゃるのですが、プリックテストはあまり見なかったので実際に受けてきた患者の視点から記事を書こうと思います。
今後受けることを検討している方の何かしらの参考になれば幸いです。

なお、私は医療やアレルギーの専門家ではないため、その点はご理解いただければ幸いです(もし間違えている点などあればご連絡いただけると幸いです!)。

症状について

去年の3月ごろ、生のりんごを食べていたら、喉のかゆみと目の付近と口のあたりの皮膚が赤くなっていることに気づきました。
その後、試しに加熱して食べてみたのですが、皮膚に症状はなかったのですが喉の痒みがありました。

さらに、9月ごろぶどうを食べたら食べて15分〜30分の間に喉に違和感があり、頭がぼーっとする症状がありました。

病院に行こうと決心した経緯について

初めは「りんごとぶどうを食べないようにすればいっか〜」と軽く考えていたのですが、年末にレストランに食事に行った時にすごく困ったできごとがありました。

食事にフルーツソースやフルーツ自体をランチメニューとして扱っているお店に行ったのですが、そこでアレルギーを伝えたところ、「生がダメですか?加熱すれば大丈夫ですか?りんごがダメということですが、梨は大丈夫ですか?ぶどうがダメならワインもダメですか?」などの質問を細くシェフの方からされましたが、お恥ずかしい話ですが自分のことなのに全然答えられませんでした。
自分の体のことを理解していないと周りに迷惑や心配をかけさせてしまうことがよくわかり、この時の反省を機に病院に行く決意ができました。

もし、私みたいに病院に行くことを伸ばし伸ばしにしている方がいらっしゃれば、軽症でも周りの方に心配や迷惑をおかけする場合もあるので、お早めに行ってくださいね。

病院選びについて

実際にアレルギー検査を受けてみようと思い立った時に、どの科に診療を受けに行けばいいのか少し悩みました。
アレルギー検査自体は、アレルギー科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科など複数の診療科で行われているようです。
りんごとぶどうを食べた時のどちらの症状も喉に違和感があったので最初は自宅から近かったこともあり、耳鼻咽喉科に診察にいきました(今思えば、アレルギー科がベストだったのかもしれません)。

耳鼻咽喉科へ行く

アレルギー検査を行っている耳鼻咽喉科を調べ、予約を取りました。
結論から先に言うと、検査自体は行っているようだったのですが先生自体が症状に詳しくなかったようで、最終的には大学病院への紹介状を書いていただくことになりました。

2つの果物で症状が出ていたので最初は果物単体ではなく花粉関係の「口腔アレルギー」を疑っていたのですが、先生はその症状の存在を知らなかったようです。(今まで病院に行って先生が症状を知らなかったことがなかったので、そんなこともあるもんなんだなあとちょっと驚いたできごとでもありました)

また、多くの病院で行われているアレルギー検査は血液検査での検査方法を採用されているようなのですが、ぶどうは血液検査の対象にはないようでした。

「専門医ではないけれどりんごと、気になる花粉の検査を血液検査で受けることができるよ」と言われましたが、「口腔アレルギー」の疑いを晴らすことと、ぶどうを検査したいこと、何よりも今回病院に来た目的は「自分のアレルギー症状について理解すること」だったため、紹介状を書いていただき大学病院へ行くことになりました。

私はてっきりアレルギー検査を行っている病院なら私が知りたいことを知れるだろうという軽い気持ちで耳鼻咽喉科に行ったのですが、検査を行っていても先生はアレルギーの専門家ではない可能性があるようです。
目や鼻に症状がある花粉症であれば眼科や耳鼻咽喉科で良かったかもしれませんが、アレルギー症状が目的ならアレルギー科に行ったほうがスムーズだったのかもしれません。

大学病院へ行く(1回目)

耳鼻咽喉科での診療後、1週間後に大学病院へ行き、アレルギー科の先生とお話しして、血液検査とプリックテストを受けることになりました。

この時、どんな症状だったか、何分後に症状があったかなど詳細を先生から聞かれます。皮膚に症状が出ていた場合は、写真を撮っておくと説明しやすいと思います(私は撮っていなくて、先生に「もし今度症状があったら撮っておいてね」と言われました)。
あとは、私は今回フルーツで症状が出ていたので、ジュースで反応があったかどうかも聞かれました。もし反応があったら、果汁何%だったかも記録しておくと良さそうです。

血液検査について

私が症状が出たぶどうは血液検査の項目にはなかったので、りんごと、昔から少し喉に違和感があったキウイ、そして先生セレクトで口腔アレルギーに関係する花粉を設定しました。世の中には39項目のアレルギー症状を調べられる検査もあるようですが、私は事前にセレクトしたものだけを受けることになりました。キウイはぶどうやりんごほどの症状はなかったのですが、先生が他に気になる項目があるか聞いてくださったので、ついでに検査項目に入れていただきました。
その日のうちに血液を採取し、次回来院したときに血液検査の結果報告を受けることになります。

プリックテストについて

プリックテストは、プリックテストは少量のアレルゲンを皮膚に入れる検査方法です。アレルギー症状があると疑いのある物を針に刺し、さらにその針を自分の腕に刺し、アレルギー反応が現れるかを検査します。
私の場合は症状のあるフルーツを持参することになりました。花粉関連は病院に専用のものを用意していただきました。

持参するフルーツは、あらかじめ切っておく必要があり、受ける前に病院側から説明を受けます。
私は以下のような説明を受けました。

  • それぞれ1.5cm角

  • ぶどうは念の為2粒

  • りんごは、生と加熱したもの両方を用意する

  • 加熱はレンジでOK

りんごを加熱したら、小さくなってしまったのでかなり焦りました…!もし、加熱するように言われたら、少し大きめに切っておくといいかもしれません!

※ 余ったりんごとぶどうは会社に持っていって、おやつとして食べていただきました🙏

大学病院へ行く(2回目)

血液検査の結果を聞くことと、プリックテストを受けに2回目の大学病院へ行ってきました。プリックテストの検査待ちで、1回目の大学病院への来院から1ヶ月後の予約になりました。

血液検査

スギとヒノキは陽性だったことが判明しましたが、口腔アレルギーに関する花粉については全て陰性でした。
症状があったりんご、昔から違和感があったキウイも陰性でした。

プリックテスト

まず、腕にそれぞれの項目名が書かれたシールを貼られます。
今回検査したい内容は、りんご(加熱)、りんご(生)、ぶどう、花粉5種類なのですが、それ以外にも生理食塩水とヒスタミンという項目があります。
生理食塩水は何も反応がないはずなので、アレルギー反応が陰性だったときの症状と比較するために使用するようです。
さらに、ヒスタミンは必ず反応が出るはずのもので、抗アレルギー剤を飲んでいないか検証することと、ヒスタミンによって腫れた部分は陽性だった場合の基準としても使用されます。詳細は後ほど説明します。

それぞれ、針を腕に刺されます

持参したフルーツはザクザク針に刺されます。看護師さんが容赦無くザクザク刺すので、ちょっとりんごに申し訳ない気持ちになります。

針を刺してアレルゲンを針に入れます

全ての項目を腕に刺してもらったら、15分後にアレルギー反応を見ます。

15分後、刺した箇所が赤くなりました

私の場合はヒスタミンを刺したところが5cmくらい腫れました。蚊に刺されたみたいな見た目になります。通常なら痒いらしいですが、私はあんまり痒みを感じませんでした。

他の項目に関しては、ヒスタミンの半分ほどの大きさ以上で陽性と判断するそうです。結果としてはぶどうを刺した箇所が2.5cm以上と判断され、ぶどうのみ陽性と判断されました。

りんごを食べた時には皮膚症状があったのですが、今回の検査では血液検査とプリックテストの両方で特に反応はなかったようです。もしかしたら他の食器などの別の要因も考えられるとのことで、一回様子見という判断になりました。

まとめ

  • 誰かとご飯行った時に周りの人に心配をかける可能性がある

  • アレルギー検査をしてるからといってお医者さんはアレルギーの専門家ではない可能性がある

  • アレルギーが出たら、細かく症状をメモしておく

  • アレルギーが出たら、皮膚の症状は写真に撮っておく

  • 果物アレルギーの疑いがある時は、ジュースで症状が出た場合もメモしておく

受ける前まではドキドキしていましたが、実際にプリックテストをやってみたら化学の実験みたいで楽しかったです(楽しんで受けるものでもないと思いますが…!)。

今回の一連の体験から、私が特に伝えたいことは「いつアレルギーになるかわからないので、食べたいものは食べたい時に食べておく」ということです。
いつかシャインマスカットを一房食べてやるんだという野望をひっそり持っていましたが、叶わぬままある日突然夢が破られてしまいました…。まさか自分がアレルギーになるとは思ってもいなかったので、人生は思わぬことが起こるものなんだなと実感しました。
食べたいものがあったら我慢をほどほどに、お早めに食べてくださいね。

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