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オールドの個人的感想

オールドは映画館で公開された時からかなり気になっていた作品。

タイミングが合わず見にいくことができていなかったが今回アマゾンプライムで見ることができたので感想を書いていこうと思う。

個人的にはかなり面白いと感じた作品だった。特に先が読めない展開で最後に実はこういう真実がありましたって感じの作品が自分は好きでこの作品もそうだったので個人的には気に入った。

物語は休暇を楽しむためにビーチに訪れた複数の家族に起きた怪事件という感じだ。

ネタバレになるがそのビーチではなぜか時が早くすすむ。一生分の時間が1日で過ぎ去ってしまうのだ。

気づいたら6歳息子がいなくなり息子だといって出てきたのは11歳ほどの少年だったり赤ちゃんが成長したりと子供がどんどん成長していくことにまずは違和感を感じ始める。そんな中で一番年をとっていた老婆が急死したり死体が流れてきたりと更なる違和感を感じる。最初が何か変な病気にかかってしまったのではないかと疑うが死体がすぐに白骨化したりナイフで切れた傷がすぐに治ったり腫瘍が驚くほどに進行したりと奇妙な出来事が続きそのビーチでは時が早く進んでいることに気付く。大人達には大きな変化が見られないが気付くとシワが増え視力が悪くなるなどの変化が起こる。

成長した子供達が性行為を行いその数分後には妊娠、出産というほどの時間の進み方である。映画史上最も早く時が進み1人また1人と人が死んでいく、そんな状況の中でお互い疑心暗鬼になったり協力し合ったりと話が進むスピードが尋常じゃない。

そのビーチから出ようとするとビーチの周りの鉱石の影響で頭痛が襲い気絶してしまうという設定だったが若干無理があった気はする。もっと納得がいく理由が欲しかったと個人的には思うのが正直なところだ。なぜ珊瑚礁の方に行けば脱出が出来るのかもイマイチ説明がなかった。(自分が見落としてたかも…)

ラストになり実は製薬会社がこの時が早く進むビーチを利用し新薬の治験を行なっているという真実がわかる。最初に来た時に飲まされたウェルカムドリンクは新薬が混ぜられていたという伏線が回収され病気を持った人たちが選ばれてそのビーチに連れてこられていたことがわかる。

こういうのが僕が好きな展開。

一緒に遊んでいた子供は製薬会社のトップの甥で渡してくれていた手紙に書かれた暗号によってビーチを脱出する手がかりを掴む。これもまた最初の方の伏線が回収されている。

そしてビーチに入った時には6歳と10歳くらいだった子供達がビーチから無事に脱出する。けど50代〜60代くらいの姿になってるから無事ではないか。

脱出後は警察官にビーチで起こったことを伝えビーチに訪れた人のリストを渡す。それによりこれからビーチに招待される人たちを救うといった流れだ。

物語終盤に離婚間近の夫婦が仲直りしていったシーンはなんだかよかった。

この作品を通して改めて時間の大切さを感じたし、人間遅かれ早かれいずれ死ぬということを痛感させられた。子供達の最後まで脱出は諦めないという考え方もよかったし、途中で出てきた「可能性があることを試さずに死ぬのは嫌だ」というセリフも好きだった。けどそれを言った女の子が速攻で死んでしまったのは悲しい。

あと数時間で死ぬとしたらやりたかったこと全部やるし悩んでる暇なんてないなと思う。だからこそ迷ったらやらないより挑戦してみることの方が大切だと思うし、若いこの時期は一瞬だから今を大切に無駄にしないように生きたいと思わせてくれる映画でした。

僕はかなり好きでした。皆さんもぜひ。

ではまた。


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