トラットリア、オステリア、バル…言葉の意味や違いを知っていますか?私は知りませんでした

リストランテ、トラットリア、オステリア、バール、ビストロ…

言葉がスキップしたり高くジャンプしたり、伸びをしたり、つまずいたりしているみたいな、そんな言葉を並べてみました。なんだかしなやかで軽々しい動きがあるように感じませんか。偶然にもイタリアの飲食店の名称をうたってしまっていますね。

この言葉たちの愛らしさに意味を訴求するなんて!意味なんかなくたってこんなに心躍るのに!と思ってうっかり見過ごしてきたこの言葉たち。イタリアンなのはわかるけど、なにか違いがあるのかしら。もっとこの言葉たち、ひとつひとつと、深い関係になれるのかしら。

そんなわけで調べてみました!


1.リストランテ
イタリアンレストランの中で最高級の位置づけ
通常、コースで注文をする

リストランテ=レストランだと思ってました…。
レストランをお洒落にいうとリストランテ、なのかと…。
レストランの中にも高級かそうじゃないかがあるなんて。
レストランはレストランかと。
日本でいうと「~店」のような概念かと思ってましたが、どうやらそうではないようです。
余りにもものを知らなすぎる自分と、世界の言葉の広大さを知りました。こんな私だけど、いつか誰かに愛してもらえるのでしょうか?
『ええ。愛されます。』
あなたは…?
『神です』
ええっ
『リストランテ、はレストランの中で最も高級な店。それをあなたは知った。だから、きっと、誰かに、愛される日が、来る。わかったかね?』
か、神さま~~~~!!!!!!!!!!
スッ…

画像1

浄化…。


2.トラットリア
大衆向けの雰囲気を持つ家庭的なレストラン
リストランテよりかは気軽に楽しめるが、コースで料理を楽しむことが多い

トラットリア。「トラッ」の部分で、片足で駆ける少年少女を彷彿させるような音をもっていますね。「トリア」は「とりゃ~!」といった感じで、どうにもこうにも言葉に勢いを感じます。そういう感じではなく、わいわいと微笑みながらみんなで食事ができるお店のようです。
どうやらリストランテに割と近しい存在のようですね。親しみやすい値段、馴染んだ空気感、大人数でテーブルを囲えるようなお店、といったイメージ。

ここできて、なんというか、あまり明確なイタリアンレストランの違いの基準はないように感じます。「シェフが何人以上いる」とか、「料理は必ずコースだ」とか、そういう絶対的なものがなく、店主がそう名乗ればそこは「リストランテ」だったり「トラットリア」だったりするのではないでしょうか。


3.オステリア
日本でいう居酒屋、といったイメージ
お酒の種類を豊富に取り揃え、わいわいとにぎやかに楽しむお店

オステリア。どこかで区切る言葉だと思っていました。
オ・ステリア。
オス・テリア。
オステ・リア。
オステリ・ア。
オステリア。なめらかに、スムーズに、止まることなくオステリア、でした。
オステリアの方が、なんだか、高級なイメージがありましたが、割とくだけた雰囲気のお店のようです。なんでだろ…あっ!!!

画像2

つやつやな毛並みの犬・ヨークシャーテリア
オステリアとおしりの部分が被ってるからだ~~!!!
かわい~!ヨークシャーテリア!
行きたい~!オステリア~!
イタリアンにお酒を楽しみながら、小脇にこの、しっとりと濡れた瞳の、シルクのようになめらかな、美しすぎる犬を抱きかかえたい~!ウオ~~~


4.タベルナ
庶民でも入りやすいような、日本でいう「大衆食堂」というイメージ

誰でも思いますよね。「食べるな」みたいだと。違います、違います。食べてくださいという意味です。いやそれも違うのですが。
ここらへんから私もようやく楽しめそうな「庶民的」なお店だそうです。
日本でいう食堂…。


日本では一緒に食事、というと割と「お酒」がセットについてくることが大人になってからは多く感じます。お酒を飲んで、人と気兼ねのない話をしてわいわい楽しむイメージ。
食堂、というとわりと手早く食事を済ませる場、なイメージ。割烹着をきた気の良い人が、快活に笑いながら営んでいるのが食堂だという思い込みがありました。

画像3

※こう、家で取れたまだ熟れてない柑橘系のフルーツを帰り道に渡してくれる気の良い人が店を回しているのが「食堂」なんだと…!
※画像も話もイメージです


ですがタベルナは、「会話」と「食事」を楽しむ場、だそう。居酒屋と日本の食堂を足して2で割った感じと言った方がわかりやすいでしょうか。


5.バール
イタリアでは「軽食喫茶店」を指す
立ち飲みスタイルがスタンダード

バール。なんだかだらしない言葉に感じます。ニャーゴ。みたいな。なんだかあくびのときにでる声みたいな、そんなのびやかな、ふにゃふにゃ~っとした語感。バーだとかっこいいのに。不思議。

語源は「Bar」からきているけれど、Barのように酒類を飲むのがメインではなく、コーヒーを飲みながらなんて事のない会話を楽しむ場、とされているようです。イタリアでは「カフェ」はコーヒーやエスプレッソそのものを示すそうです。えっそうなんですね…。


同じ言葉でも日本とイタリアでは違うように使われていることの方が多く感じました。あとただ単にわたしが言葉の意味を理解していなさすぎることを痛感しました。

画像4

※もう何も分からないよ…
※画像はイメージです


ここでひとつ発見が。
「ワイン・バル」や「イタリアン・バル」というものが日本には存在します。ほんとうはそんなもの、存在しません。日本人がつくったものなのです。

少し話は変わりますが、日本は独特のひとつに、「なんにでも神様がやどっている」という考えや「いろんな神さまがいる」という考え方があります。こういう神様もいれば、ああいう神様もいるよね。考え方として、とても柔軟なんです。

鎖国したり、ちょっと引っ込み思案で可愛らしい我が国・日本。ですが、そこから海外の文化を取り入れる力もすごい。自分たちにどうやったら受け入れやすいかを考え、異国の文化を自分たち用にわかりやすくするために「ワイン・バル」や「イタリアン・バル」という言葉が生まれたのです。飲食店の戦法でもあります。なんにせよ、受け入れる力が、自分たち仕様に、かみ砕くパワーが、すごくないですか。

ちなみに、このすごい発見は、社長が話してくださったものです。自分の手柄みたいにしてすみません。社長の発見、すごくないですか。見てます?社長。いちおうここでカミングアウトしたので、自分の手柄のように話したことをお許しください。笑って許して♪と和田アキ子さんが歌ってましたよ、社長。どうぞよろしくお願いします。


6.ビストロ
フランス語。「小さな料理店」という意味合い。
イタリアでいうと「トラットリア」が最も近しいイメージ

いや、フランス語か~~~い

ビストロなんて言われたら、リストランテ、オステリア、みたいなノリでビストロ、も並ぶと思うやないか~~~い。ほんとうに言葉を知らなさすぎるな…。みなさまは知っていましたか?知らなかった私のような人は、ここで覚えておいてください。ビストロはフランス語。イタリアでいうとトラットリア。違うんだからねっ!勘違いしないでよねっ!(急なツンデレ感)



いかがでしたでしょうか。
言葉の意味を知ってると、これから先お店を探すときにすこしだけ役に立てたり、お店の雰囲気をより楽しめることができるのではないのでしょうか。いつも見過ごしがちな言葉、なんとなく知っているつもりだったけど知らなかった言葉、たまにはふと立ち止まって考えてみるのも楽しいですよね。


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