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ミニマルな小説

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短文小説の集まり
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#短編

ミニマルな小説⑥クリスマスプレゼント

ミニマルな小説⑥クリスマスプレゼント

『やっぱりサンタなんていなかったんだね!』

12月25日早朝

クリスマスプレゼントの

球体の中で雪が舞う

スノードームを枕元に置こうとした瞬間

ついに見つかってしまった

『パパの嘘つき!』

その事がきっかけで

娘からは嫌われてしまった

妻も娘に何度も話してくれていた

それでも家の中ではすれ違う日々

そしてそのまま思春期に入り

実家を離れ東京へ

そのまま結婚をし

実家にも

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ミニマルな小説⑤魔法使い

ミニマルな小説⑤魔法使い

僕は今夢中だ

向かいのテーブルの上にある

水の入ったグラスに

僕はクリスマスなのに1人

向かいの席は男性と女性のカップル

そのグラスは男性の腕に

少しずつ押されながら

テーブルの隅に今ある

大きな窓から観えるライトアップなんて

忘れるくらいそのグラスに夢中だ

僕のテーブルの上のあたたかいスープは

ややヌルいスープに変化してしまっている

本当は言いたい

彼らに言いたい

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ミニマルな小説④小説家きどり

ミニマルな小説④小説家きどり

いつもの喫茶店

お気に入りの万年筆とノートで執筆活動

ホットコーヒーで数時間居座る

まるで小説家きどり

タバコは吸えないので

そこはきどれない

おかわりを頼む

『カランコロン』

女性が1人入ってきた

席に着くなりノートパソコンを開く

一心不乱にタイプしている

おかわりのコーヒーを持ってきた店員さんが

『あそこの女性の方、「心の広い殺人者」の作者ですよ』

誰もが知るミリオン

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ミニマルな小説③いつもの席

ミニマルな小説③いつもの席

僕はいつもの駅のホームに立っていた

いつもの電車を待っていたんだ

僕はいつもの車両に乗り込んだ

そしていつもの席に座った

いつも変わらぬ車窓

いつも変わらぬ乗客

そして

いつもと変わらぬ僕の掛け声

『出発進行』

今日もいつもと変わらず電車は進む

ミニマルな小説②山あり谷あり

ミニマルな小説②山あり谷あり

一歩一歩進む

歩き続けねばならない

それが仕事

往路は下り坂だから

まだ楽だ

復路は上り坂

でも往路と同じペースで歩き続けねばならない

本当に疲れる

でもそんな事をいってられない

時を具現化しているのが僕たちだから

朝、ぶったたかないでね

ミニマルな小説①生

ミニマルな小説①生

歩きはじめて10ヶ月

あれだけいた仲間はもういない

涙なんか流している暇はない

今はパートナーを見つけ

二人三脚で歩き続けている

仲間?

いやそれ以上か?

この先に何があるかわからない

ただ言える

このパートナーを守り抜くと

パートナーと共に残りの道を歩き

ゴールにたどり着いた

何だこの感覚は

まるで暗闇に光が射したかのようだ

新しい道の始まりの合図かのように

僕は産

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