見出し画像

ミニマルな小説④小説家きどり


いつもの喫茶店

お気に入りの万年筆とノートで執筆活動

ホットコーヒーで数時間居座る

まるで小説家きどり

タバコは吸えないので

そこはきどれない

おかわりを頼む

『カランコロン』

女性が1人入ってきた

席に着くなりノートパソコンを開く

一心不乱にタイプしている

おかわりのコーヒーを持ってきた店員さんが

『あそこの女性の方、「心の広い殺人者」の作者ですよ』

誰もが知るミリオン作家だ

次の日もまた同じ喫茶店へ

もちろんノートパソコンを持って

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?