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Contents(関節)

理学・作業療法士や柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師を目指す学生さんを始めとして、医師・歯科医師を目指す学生さん、そしてすでに現場で働かれている医療従事者の方々にとって、関節は骨学や筋学を学ぶ上でも大きく関連する必須の知識となります。スライドで赤で示した箇所は理学・作業療法師、看護師、柔道整復師、鍼灸師、はり師きゅう師、あん摩マッサージ師の過去全ての国試を分析しさらに解剖学の定期試験で問われやすいポイントを示しています。さらにオフラインでも学習できるようにダウンロード用PDFファイルも用意しました。PDFファイルは関節の説明スライド12枚、関節に関する国家試験問題と解説(作業・理学療法士、看護師、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ師の過去問から合計73問)、関節に関する問題集と解説文を搭載しています。関節をマスターしたいあなたへ圧倒的な構成内容でお届けします!

overview

スライド1

関節は大きく滑膜性関節あるいは不動関節に分類されます。滑膜性関節は関節腔という空間を持つ関節を指し、不動関節は骨と骨が結合組織によって結合している関節を指します。初めに滑膜性関節の基本構造からみていきます。関節を作る骨と骨の関節面には滑らかな関節軟骨が存在し、関節軟骨の成分は硝子(ガラス)軟骨で神経や血管はありません。そのため関節軟骨は再生しにくいという特徴を持っているので、関節軟骨が減ってしまうと骨が露出し、関節が痛んだり腫れたりする変形性関節症になってしまいます。関節の周りは血管が豊富で滑液を産生する滑膜と滑膜の外側に存在する線維膜(骨膜に続く膜)からなる関節包によって覆われ、関節腔という空間が作られます。関節腔は滑液によって満たされています。滑液はわずかに黄色の粘性のある弱アルカリ性の液体で、ヒアルロン酸やムチンを含みます。滑液は関節運動を滑らかにする潤滑油として機能し、関節軟骨に栄養を補給する働きを持っているのです。まずは関節軟骨の種類や関節腔、関節包、滑液といった滑膜性関節を構成する基本構造を確実に覚えていきましょう。

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