SEIJI YAMAMOTO

鹿児島在住。 企業で人事部門へ20年以上従事。 2003年よりゲシュタルト療法、フォー…

SEIJI YAMAMOTO

鹿児島在住。 企業で人事部門へ20年以上従事。 2003年よりゲシュタルト療法、フォーカシング指向心理療法を学び、20年以上実践。 ワークショップの開催、個人カウンセリング、臨床現場のカウンセラーやカウンセラー初心者等の育成に注力。 今ここでの気づき、身体性感覚を大切している。

最近の記事

一般社団法人日本ゲシュタルト療法学会2024年度ワークショップ大会のご案内 

今日は、2024年10月12-14日迄沖縄で開催される一般社団法人日本ゲシュタルト療法学会ワークショップ大会の告知記事です。 ゲシュタルト療法とは、フレデリック.F.パールズが創始した心理療法です。 今、ここでの気づきを大切にし、気づきを深めることで、私たち人間が本来持っている感覚に気づきいていきます。 この心理療法を日本で唯一実践している一般社団法人日本ゲシュタルト療法学会主催のワークショップ大会を以下の通り開催します。 もしよろしければ、一読ください。 2024年

    • No.961 沸き立つ思い。41年前の高校球児へと還る瞬間。アオハルの中へ私の感覚は蘇る。そして、身体感覚は嘘偽りない私を今ここに存在させてくれる…

      今日は高校野球、夏の甲子園出場校を決める鹿児島大会の決勝です。 ランチをしながらそのテレビ中継を観ています。 実はランチでこの店に入ろうか迷ってました。 入店を決めた理由は、他によさそうな店がなかったこと、ベジタブルカレー🍛があったこと、アルコールがあったことでした。 でも本当の理由はそうではなかったことに気づきます。 私たちの身体は私の気持ちを知っています。私の嘘偽りのない気持ちを知っているのです。 このスポーツバー的なお店でランチをした理由、、 それはこの高

      • No.960 ゲシュタルト療法における図と地とは何か、そして、そのことによって私たちにどのような変化が起こるのか、考察してみる、、

        ゲシュタルト療法における基本理論の一つに図と地の転換というものがある。 図とは私たちの前景にあるものを言い、地とは私たちの背景に隠れているものを言う。 皆さんはルビンの杯を知っているだろう。 見方によって、杯に見えたり、人の顔に見える絵である。 私たちは、今この瞬間に自らの欲求が求めるもの(興味あるもの)へと惹きつけられる。 ゲシュタルト療法の基盤となっているゲシュタルト心理学において、私たちの知覚は今この瞬間に自らが求める欲求が図(自らの前景)となり、それ以外のも

        • No.959 フッサール現象学におけるエポケーと現象学的還元のゲシュタルト療法への影響

          フッサール現象学において、エポケー(判断停止)からの現象学的還元が重要であり、この現象学はゲシュタルト療法へ影響を与えている。 しかし、このエポケーについて、間違った解釈が広がっているようである。ゲシュタルト療法へ影響を与えているのは確かであり、エポケー、現象学的還元は重要な要素であるのだが、エポケー=判断停止という間違った解釈をしているゲシュタルト療法家を結構見かける。 恐らく、この判断停止とかカッコに入れるという日本語訳が適切ではない故に間違ってしまうのだろうと思う。

        一般社団法人日本ゲシュタルト療法学会2024年度ワークショップ大会のご案内 

        • No.961 沸き立つ思い。41年前の高校球児へと還る瞬間。アオハルの中へ私の感覚は蘇る。そして、身体感覚は嘘偽りない私を今ここに存在させてくれる…

        • No.960 ゲシュタルト療法における図と地とは何か、そして、そのことによって私たちにどのような変化が起こるのか、考察してみる、、

        • No.959 フッサール現象学におけるエポケーと現象学的還元のゲシュタルト療法への影響

          No.958 10分間のセルフフォーカシングによって私の感覚は180度変化した、、

          久しぶりに書いてみたいと思い、スマホの画面に向かっている。 4月から鹿児島へと帰ってきた。 帰ってきたと言う表現にはとても寂しい思いが乗っている。 何か、”帰ってきた”のではなく、”行った”のだと思いたい私がいる。 私は仕事の都合で熊本へ6年間住み、いつの間にか、その居心地の良さにどっぷりと浸っていた。 そして、沢山の知り合いもできた。まだまだ1週間くらいではその思いは消えない。 まだまだ、帰ってきたのではなく、”鹿児島へ行った”のだ、私の居場所は熊本であると思いたいのだ

          No.958 10分間のセルフフォーカシングによって私の感覚は180度変化した、、

          No.957 傾聴するとはどういうことなのか、日本における傾聴の間違いとは

          この写真は2012年6月、カリフォルニア サンタローザ にある長澤ワイナリーでの一コマである。 とても心地よい場所で飲んだカリフォルニアワインの味は今でも格別に私の感覚へ残っている。 私は長年ゲシュタルト療法を学び、日常の中で、社会の中で実践しているのだが、ゲシュタルト療法はクライエントを傾聴すべきなのかどうかという一つの議論がある。ある人は傾聴は必要ないと言い、ある人は傾聴こそが真髄であると言う。 私の結論から言えば後者が的を得ており、ゲシュタルト療法ほど傾聴が重要であ

          No.957 傾聴するとはどういうことなのか、日本における傾聴の間違いとは

          No.956 ゲシュタルト療法に影響している哲学について考えてみる、、

          2023年も3日目となりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 私の個人的ブログも半年近く無視していました。 2022年夏頃から哲学について考えています。 それは、私の学び実践しているゲシュタルト療法へと影響を与えたとされる現象学と実存主義を深めたいがためです。 私が1960年代にゲシュタルト療法に出会っていたなら、創始者のフリッツ.F.パールズに直接聞けたのでしょう。 しかし、残念ながらわたしが生まれたのは1963年であり、学び始めたのは2003年でしたから、40

          No.956 ゲシュタルト療法に影響している哲学について考えてみる、、

          No.955 セラピストに求められるもの、、この問いに、”それはただ一つ、純粋な私であることだ”と即答する…

          先週の土日は久しぶりにゲシュタルト療法のトレーニングコースへとお邪魔した。こんな日々はストレスも感じない。 そこにあるのは、ワクワク感である。 セラピストに求められるものを一つ挙げなさいと問われれば、それはただ一つ、純粋な私であることだと即答するだろう。 先日、福岡でのトレーニングから帰り、この2日間の私自身の在り様を反芻してみた。 特に、セラピストとしてクライエントに向き合っている時の私の在り様はどうだっただろうか、、と。 全体的には自然体であったとは思うのだが、

          No.955 セラピストに求められるもの、、この問いに、”それはただ一つ、純粋な私であることだ”と即答する…

          No.954 変わりたい変わりたいと思っているだけでは変われない…気づきが起こることで変化は訪れる、そして気づきは意識しなければ起こらない

          そろそろ、梅雨入りなんだろうなという雰囲気が漂います。 コロナは落ち着いています、そして、早く海外渡航を解禁してもらいたいものです。 私たちは、今の自分から変わりたいと思うことが多々あります。 そして、今の自分から変わることはできるのか、この問いには2つの答えがあります。 変わることができると変わることはできないです。 とても矛盾することを言っているわけですが、実際、私自身がこの20年近くゲシュタルト療法という心理療法を学び、日常で実践してきている中で思うことです。

          No.954 変わりたい変わりたいと思っているだけでは変われない…気づきが起こることで変化は訪れる、そして気づきは意識しなければ起こらない

          No.953 今の感覚に気づくことだけで私たちの日常は大きく変化する…

          私は昨日に引き続き、熊本学園大学前のスタバにいる。 昨日と違って今朝は若者達の姿は少ない。 本格的な春が過ぎていく。油断しているうちにあっという間に過ぎ去っていく春という季節。 昨日も今日もまだまだ春という言葉を使える気候ではあるのだが… 恐らく、残り10日程だろうか、春の匂いを身体全体で感じられるのも… 私はスタバのテラスにいる。 雨上がりのテラスはしっとりしていて、木々たちの匂いが私の身体全体へと染み入る。 まだ、青臭い新芽の匂いがする。 その青臭い匂いは私

          No.953 今の感覚に気づくことだけで私たちの日常は大きく変化する…

          No.952 私の心の在り様が外界にもたらす影響は計り知れない…

          やっと3月がやって来た。 これまでの私は少しの冬眠生活を送っていた。 8月生まれの私にとって冬という季節はなかなか手強い相手である。 3月になった途端、匂いが違う。 木々の匂いや日差しの匂い、雰囲気の匂いや空気の匂い、街並みの匂いやそこを歩く人々の匂い、全ての匂いが春色をしているように映る。 この匂いは嗅覚における匂いだけではない。 私の肌を通して感じる匂いであり、身体全体で感じている匂いである。 屋外にいるととても心地良く、身体全体から力が抜けていく、そんな雰

          No.952 私の心の在り様が外界にもたらす影響は計り知れない…

          No.951 純粋な私とはどのような在り様なのか…

          今日の熊本は暖かい感じがする。 そろそろ2月も終わり、やっと私の待ち焦がれた3月がやってくる。 3月という響きは春の訪れを私の身体へと手招きしてくれる。 やっと私の嫌いな季節から脱出できる、何かホッとした少しだけのウキウキ感がある。 さて、今日のテーマである“純粋な私”とは何者なのだろうか。 心理学における純粋性という言葉は、パーソンセンタードアプローチの創始者、カールロジャーズを思い出す。 彼はGenuinenessという言葉を用いている。 純粋性とは、セラピストが

          No.951 純粋な私とはどのような在り様なのか…

          No.950 生きるということ、この世界へ生まれたということ…

          生きるってどういうことだろう、人生をどのように生きたいのだろう、私たちはそんなことを考える時間なんてほんの少ししか持たないように思う。 そして、私たちが生まれてきたこと自体がよくわからないことのようでもある。 このことを突き詰めたとしても明確な答えは出てこない。 私たちはいつの間にかこの世に生を受けた存在だ。 何かの意味を持ってこの世に生まれてきたものではない。 後づけとしては生まれたことについて、様々な意味を持つことができる。 私が私という存在に気づいたのは恐ら

          No.950 生きるということ、この世界へ生まれたということ…

          No.949 年老いたライオンの2月に思うこと…

          年老いたライオン🦁🦁の2月も半分が過ぎた。 このライオンは心理学関連の学会に所属している。 この学会も設立して10年余りが過ぎたのだが、まだまだ組織運営が上手く機能しているとは言えない。 どちらかと言えば、組織の理論を理解せず人々が組織を動かしているという感じだ。 組織とは生き物である。その生き物が生きている環境も10年も経てば大きく変化していることは解りそうなものだ。 この年老いたライオンはそんな環境変化の中を30年以上も生きてきた。 サバンナには全く獲物が居な

          No.949 年老いたライオンの2月に思うこと…

          No.948 夢を持つ、夢を追う、夢を想像する、夢を見る、夢は私たちをワクワクさせてくれる…

          いつの間にか北京オリンピックが始まっていた。 東京オリンピックがついこの前だったからか、コロナの影響なのか、あまり興味が湧かない。 それでも結果は気になる。 スピードスケート女子3,000メートル、スキージャンプ女子のノーマルヒル。 平昌大会に続き、髙木、高梨選手が出場、欲しくもメダルには届かなかったがよく頑張ったと思う。 オリンピックへと照準を定めてピークに持っていくことは至難の業なのだと思う。 ましてやこの2年以上のコロナとの戦いの中では相当に厳しい調整だったと

          No.948 夢を持つ、夢を追う、夢を想像する、夢を見る、夢は私たちをワクワクさせてくれる…

          No.947 年老いたライオンの2022年…

          2021年12月初旬、私は年老いたライオンとして生きることを選択した。 2022年1月、年老いたライオンは一つまた年をとった。 そして、今を生きている。 年老いたライオンにはこの冬の寒さは堪える。 寒いのは嫌だという。そうかもしれない。サバンナの草原あたりで戦いに明け暮れながら過ごしていたライオンにはこのボーッとした寒さは堪えるだろう。 余生をどのように過ごすのかを寒空の中で考えている。 ネックレスやブレスレット作りにも飽きてしまった。 かと言って、何もしなければ

          No.947 年老いたライオンの2022年…