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父の旅立ちと『限りある時間の使い方』

先月の8月3日、父が亡くなりました。

父の介護と看取りを経験する中で、私の中で「家族というものはこうあるべき」と勝手に抱いていた幻想が崩れ、母や妹は同じ家族であっても別人格なんだと思うことが多々ありました。
妹との仲が決裂しそうになったり、母との間に大きな溝が出来たりと、家族間で言い争いの絶えない毎日。

父の介護、そして父の苦しむ姿を間近で見ているのは想像以上に辛く、何度涙したか分かりません。
だんだんと、割り切ることも大切なのかもと思えるようになったときに、父は天国に旅立っていきました。

父の意識がなくなってきた真夏の暑い日、「あー、もうパパはこの夏の暑さや風鈴の音、夏の花火という“夏”を感じることはできないんだ」と思ったときに、私自身に残された時間のことも考えるようになり、
そんなときに、TSUTAYAで平積みされていたこの本に出会いました。

それがこちら▼

この本は全米でベストセラーになった翻訳本。
時間をうまく使うことが人の最重要課題になるはずだ。人生とは時間の使い方そのものだといってもいい。」と冒頭に述べられています。

私たちは普段、時間というものを意識せずに、まるで人生が永遠に続くかのように暮らしています。

でも、80歳まで生きたとしても

人の人生はたった4000週間

しかないんだそうなのです。自分の時間は短いんだということを意識して生きている人は少ないと思います。

この本を読むと「自分に残された時間は信じられないくらいに限られている」ということを強く意識するようになり、もっとしっかり、このものすごく短い残り時間に目を向ける必要があるんだと気づきます。

ただ、この本は、巷によくある、いかに少ない時間で大量のタスクをこなすかといった時間管理術の本ではなく、「時間」に対する新しい考え方を示しているというところがベストセラーになっている要因かもしれません。

to doリストに追われ、時間に追われ、生産性ばかりを求めるような毎日で、自分自身がいかに今を生きていなかったのかを痛感しました。
読み終えると、なんとなく心が軽くなる、そんな本です。


ここまで、読んで頂いて本当にありがとうございました♡



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