パスタライオン ~鉄道と交通政策のまとめ~

はじめまして、パスタライオンです。 元鉄道会社社員→現在団体職員として、交通事業や交通…

パスタライオン ~鉄道と交通政策のまとめ~

はじめまして、パスタライオンです。 元鉄道会社社員→現在団体職員として、交通事業や交通政策に携わって10年ほどになります。交通事業は人と人とをつなぐとても素晴らしい事業です。 この仕事を守る(私の生活のため…)、交通網を守る、そのために考えた・行動したことを書いていきます。

マガジン

  • 『美味しんぼ』今さら真面目に読む各話感想

    1985年から連載され、国民的議論を巻き起こしてきた『美味しんぼ』 色々と晩節を汚したなどと批判されることもある作品だけれど、発信力のある人間や組織が、今も盛んに農薬の危険や遺伝子改良の危険を針小棒大にデマゴーグする現代の世の中で、改めて『美味しんぼ』が当時持った意味を再解釈していきたい。そして『美味しんぼ』が訴えた、現代に続く問題意識を共有したい。

  • 地方のローカル鉄道はどうなるのか、またはどうあってほしいか

    2022年、地方の鉄道のあり方に関する国の検討会が設置され、地方においてどうやって交通網を維持していくのかの本格的な議論が始まりました。 地方の鉄道はどうなるのか、またはどうあってほしいか。 鉄道会社で多少そのような業務に従事していた経験をもとに、記事を書いています。 これまでの議論の振り返りとともに、あなたも一緒にこれからの鉄道・交通網を考えてみませんか?

最近の記事

いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第21話「醤油の神秘」

 「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった… ■ あらすじ 花村さんに春の訪れ(作中では冬だけど)  東西新聞社文化部の元気っ娘、花村さん。休みにスキーに出かけたはいいが、帰り道に雪の吹き溜まりに突っ込んでしまい立ち往生。山の裏道とあって誰も行き通らない真っ暗な夜、心細さの極限にあった花村さんだが、幸運にも偶然通りがかった男性に牽引してもらい窮地を脱する。花村さんは心から感謝し、「お礼をさせて

    • いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第20話「料理のルール」

       「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった… 【この回はすごいぞ!】とだけまず言わせてください、そして必然的に(?)長文になります、ご容赦を。  ■ あらすじ 海原雄山(初期ver.)ここにあり。胸糞&スカッと山岡  フランスはパリの有名店「ル・キャナル」が東京に支店を出すということで、その開店披露パーティーに招かれた東西新聞文化部一行(谷村部長・トミー副部長・山岡・栗田)お仕事とはいえ、超高

      • いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第19話「和菓子の創意」

         「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ 栗田の無茶振りが全員を巻き込む騒動に…?  ランチ休憩の帰り道、たまたま通りがかった和菓子屋で一服する風流&リッチな文化部4人衆(山岡・栗田・田畑・花村さん)   そこの菓子のクオリティの高さに驚き、また安価であることにも驚く。聞けば店の主人は、和菓子を贈答用ではなく日常に寄り添ったものとして扱いたいという思いから、貯金を切り崩して

        • いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第18話「炭火の魔力」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ 「くそったれえ!!」 ドンガラガッシャーン  夜の銀座に怒号が響く、なにやらわけのわからんことを喚きながらブティックのショーウィンドウを叩き割り、果ては懐から包丁を取り出して振り回す。「令和か?」と思うほどやばいワンシーンから今回の話は始まる。この男を取り押さえたのは、そばの回で活躍(?)した中松警部。お疲れ様です。  中松警

        いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第21話「醤油の神秘」

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        • 『美味しんぼ』今さら真面目に読む各話感想
          21本
        • 地方のローカル鉄道はどうなるのか、またはどうあってほしいか
          22本

        記事

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第17話「中華そばの命」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  *前回またクソ長文章になってしまったので反省。端的にいくぜ。 ■ あらすじ 高校の同窓会で、久しぶりに友人たちと旧交を温める栗田。話に花が咲く輪の中で、浮かない顔をした双子の姉妹がいた。聞けば双子の姉妹の結婚相手も同じく兄弟で、また稼業も同じくラーメン屋をやっているのだという。なんだか漫画みたいな話だ。  栗田は話題性十分とみて取材させてほしいと

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第17話「中華そばの命」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第16話「幻の魚」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  頃は9月、栗田の入社そして「究極のメニュー」づくり企画の始動からそろそろ半年が経とうとしている。もともと東西新聞の創立百周年記念事業としてスタートしたものだが、これまで表に見える進捗が一切ない。せいぜいが一案として、中華の豚バラ煮込み(東坡肉)はどうか、といったくらいである。これまで取材等を続ける中で、銀座デパートの板山社長や在日

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第16話「幻の魚」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第15話「思い出のメニュー」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  豪華客船での午餐会に招待された東西新聞社の山岡・栗田コンビは振る舞われたドイツ料理に舌鼓を打つ。シェフの寺杉氏も本場で修行していた実力派で、「世界でも指折りの豪華客船のシェフが日本人だとは…」というサプライズと確かな腕で、日本に馴染みの薄いドイツ料理の魅力を客に十全に知らしめた。寺杉シェフがテーブルを周り客に挨拶をしているときもそ

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第15話「思い出のメニュー」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第14話「包丁の基本」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  和食の板前を志し、アメリカから日本へやって来た若者・ジェフ。アメリカの日本料理店でも修行を積んではきたものの、本場・日本で経験を積みたいという思いが募りついに来日。東西新聞社の谷村部長は、何の縁か、ジェフに修行先を紹介してやるなど世話を焼いてやる。あわよくばジェフで特集の一本も組めるだろうという狙いもあるかも知れないが、『美味しん

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第14話「包丁の基本」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第13話「日本の素材」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  フランスから高名な料理批評家ジャン・モレル氏が来日し、日本国内の各界著名人等を集め歓迎パーティを催すこととなった。モレル氏の著書の中で三ツ星の評価をもらうことが料理人にとって「最高の名誉」というほどの権威だ。そんなパーティでは自然と話題は料理のことになり、モレル氏には日本の料理店の評価を聞いてみたくなる。しかし、モレル氏はジョーク

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第13話「日本の素材」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第12話「そばツユの深み」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  夜の銀座でそばの屋台という珍しいものを見つけた山岡・栗田コンビは「面白そうだし後学のために」と一杯いただくことにした。屋台の主人は鉄火なひとで、「そばの味がわからねぇやつはこっちからお断りだい!」と冷やかし客を蹴散らしている。山岡が「もり」を注文すると主人は「そばの味がわかる客が来た!」と大喜びで支度する。  主人の誇りはなんとい

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第12話「そばツユの深み」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第11話「活きた魚」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングルへ向かった…  ■ あらすじ  日本を代表する大企業「大日エレクトロン」の社長がこのたびゲストハウスを建て、その落成祝いをするということで駆けつけた東西新聞社の文化部一行(部長、山岡、栗田)こういうときは経済部とかの担当がゴマすりに行くんじゃないのか? 一行の中に「言わずにおれない男」山岡士郎が加わっているのが気になる。  なんでも、ここの社長は板前並の腕前を持

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第11話「活きた魚」

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第10話「手間の価値」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングル(LINEマンガで30話ほど無料!)へ向かった…   そしてnoteの回を追うごとにあらすじの項目が長くなりすぎているのでできる限り簡素にしようと思います。 ■ あらすじ  中華料理を食べに横浜は中華街へやってきた文化部の若手たち。(山岡・栗田・花村・田畑) せっかく来たのだから、雑誌に取り上げられている有名なお店に行きたいと思っていたが、そこには長蛇の列。並ん

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第10話「手間の価値」

          (15)芸備線再構築協議会の設置

           ドーモ、パスタライオンです。今日は3/31、ジャパニーズ・サラリマンの大晦日です。1年の中でも大きなひとつの節目ですね。  だいぶこのテーマでのnoteを書くのをサボって『美味しんぼ』の読み込みにハマってしまっていたので、節目つながりで、改正地活化法に基づく再構築協議会が全国で初めて設置された芸備線のことについて少しまとめようと思います。 前回の記事でこんなことを書きました。  ここに改正地活化法の趣旨、改正に至った経緯、芸備線のこれまでの協議等の経緯を書いています。

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第9話「舌の記憶」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングル(LINEマンガで30話ほど無料!)へ向かった…   そしてnoteの回を追うごとにあらすじの項目が長くなりすぎているのでできる限り簡素にしようと思います。 ■ あらすじ  美味しんぼのヒロイン、栗田ゆう子のおばあちゃん初登場回。こいつがこいつで結構な曲者なわけだが、今回は控えめ。栗田家ではおばあちゃんを喜ばせるために、おばあちゃんの思い出の詰まった鶏の水炊きの

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第9話「舌の記憶」

          合理的配慮と合理的差別

          ◯ はじめに こんなことが起きました。  これが燃えに燃えて、SNS界では「合理的配慮」がトレンド入りしました。2021年に、伊是名夏子氏の来宮駅来訪の時にはそんなことはなかったんじゃないかな、と思っています。この間に合理的配慮の概念が世間に浸透したのかなあなんて思って勝手にちょっとうれしくなっています。  ただ、まだまだ理解が正確ではないところ、もしくは意図的に曲解しているような発信が見受けられましたので、仕事で交通バリアフリーに関わってきた経験から ・合理的配慮の意

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第8話「野菜の鮮度」

           「初期の『美味しんぼ』からしか得られない栄養素がある…そんなSNSの噂を検証するべく、特派員(私)はジャングル(LINEマンガで30話ほど無料!)へ向かった…   そしてnoteの回を追うごとにあらすじの項目が長くなりすぎているのでできる限り簡素にしようと思います。 ■ あらすじ  山岡・栗田コンビは流通大手である栄商グループの新規出店デパート、「ニューギンザ・デパート」の内覧会と取材に訪れる。栄商グループの板山社長は記者に囲まれ、自信満々に当デパートのウリである生鮮食

          いまさら真面目に読む『美味しんぼ』各話感想 第8話「野菜の鮮度」