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Parsleyの世もつれづれダイアリー

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「小さい物語」を紡ぐということ

「小さい物語」を紡ぐということ

 ここのところ天候が不順だったせいか、体調が不安定で難儀していた。そういう時ほど自信を失いがちになるのだけど、焦ったところでいいことなど何もないから、努めてゆるゆるといこうと思っている。

 さて。メディアで働いている立場に身を置いていると、「社会課題」とか「◯◯の未来」とか、テーマを大きく設定して、血眼になってアラ探しに夢中になってしまう時がどうしてもあったりする。メディアのコンセプトや企画とし

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そろりそろりと物書き仕事に戻ってからの3ヶ月を振り返ってみる

そろりそろりと物書き仕事に戻ってからの3ヶ月を振り返ってみる

 おっかなびっくりという感覚で、お仕事を再開してから3ヶ月が過ぎた。正直なところ、「これが書きたい!」というテーマがあったわけでも、それを見つけ直すことができたわけでもなかったし、体調面での不安が解消したわけでもなく、見切り発車と言って差し支えない状態だった。「また誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない」という怖さが常に頭の隅にこびりついているのも確かだ。

 ネットでの売文業にも「勘所」というもの

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政治取材の現場では無力しか感じない/「専門性って何?」というお話

政治取材の現場では無力しか感じない/「専門性って何?」というお話

 ブロガー上がり風情とはいえ、自分もなんだかんだで政治家や公官庁・自治体の取材をするようになって10年が経過した。最初は政治のネット活用といったところからはじまり、民主党政権時に大臣会見がフリーランスにもオープンになったのに便乗して潜り込むようになり、第二次安倍内閣になった以降も、児童ポルノ法改正やクールジャパン政策、知財戦略などを中心に取材した。この間、自分なりに手応えのあったお仕事もいくつかあ

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メディアで働く上で数字だけを「勝ち負け」判定にするのは良くないという話

メディアで働く上で数字だけを「勝ち負け」判定にするのは良くないという話

 ちょっと旧聞になるけれど、ノンフィクションライターの石戸諭氏がこんな記事を寄稿していたので、個人的に思うところをメモしておきたい。

 東浩紀氏の『ゲンロン』には、一時期イベントなどに参加したりしてもいたけれど、何となく足が遠のいた。一言でいうならば、彼らの「サロン」がホモソーシャルな学閥のオルタナティブに過ぎないように思えて、自分のような浅学の身が入る余地がないように思えたからだ。そして、その

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今だからこそコタツ記事の是非を考えてみる

今だからこそコタツ記事の是非を考えてみる

 こちらではだいぶ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 年末年始も特別関係なくお仕事をするのがネットメディアで働く人の常態ではあるのだけけれど、一昨年から昨年にかけて心身を壊したこともあって、30~2日午前中の間にほぼネット絶ちをして、PCも開かないようにしていた。その間はほぼ寝正月で、ベッドに寝転がりつつKindleでの読書に費して

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取材先にはなるべく30分前に着くようにしているという話

取材先にはなるべく30分前に着くようにしているという話

 JCEJ代表運営委員の藤代裕之法政大学社会学部メディア社会学科教授のご厚意で、『ローカルジャーナリストガイド』を一部分けて頂いた。心構えとして「ビジョンを語る、フェアであれ、誠実であれ」の3ヵ条を挙げているのは全てのメディアに関わる人間にとって必要なことだと思うし、リアル/ネットの双方で情報収集するといった手法が入っていること、取材時の質問に「守り」「攻め」があるといったことは業界に長い人でも意

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ワーケーションをする上で絶対に避けるべきこと

ワーケーションをする上で絶対に避けるべきこと

旅工房が運営するウェブメディア『たびポケット』から、「ワーケーションに関する記事にツイート引用させて」とご連絡があって、「著作権法とTwitter利用規約に沿っているのならばご自由に」とお答えしていたのだけれど、先ごろ記事が公開された模様。

 ここで、私のツイートは「反対派」とされているのだけど。申し訳ないけれど、自分は「ワーケーション」という言葉ができるおそらく6年くらい前から旅先で首都圏にい

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しんどいけど止めてはいけないこと

しんどいけど止めてはいけないこと

 ちょっと思うところがあって、できるだけ毎日この『note』を更新してみることにした。自分の気持ちやら考えていることやら、できるだけ公開していくというのが、ホームページ→ブログを書いているうちに、「書いて、伝える」ことが本業となってしまった、自分の本分であり「業」なのだと、改めて身体に刻み込む作業が必要だろうと感じた、というのがわかりやすいだろうか。いや、わかりにくいね!(笑)

 竹村俊助さんの

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