見出し画像

ワーケーションをする上で絶対に避けるべきこと

旅工房が運営するウェブメディア『たびポケット』から、「ワーケーションに関する記事にツイート引用させて」とご連絡があって、「著作権法とTwitter利用規約に沿っているのならばご自由に」とお答えしていたのだけれど、先ごろ記事が公開された模様。

 ここで、私のツイートは「反対派」とされているのだけど。申し訳ないけれど、自分は「ワーケーション」という言葉ができるおそらく6年くらい前から旅先で首都圏にいるのと変わらずに仕事ができるか、ということを検証していたりするんですよね。

 自分の記憶では2014年頃から外国人旅行客向けの無料Wi-Fiが観光地に整備されるようになって、ライター・編集などの売文業なら「ならフツーにいつもの業務をこなせるんじゃない?」と思って、各地でいろいろ検証したんですよね。ざざっと自分の記事を漁ってみたら、2015年に「ノマ度チェック」として野沢温泉の足湯で作業とかキメていました(笑)。

 それ以降も、基本的にプライベートの旅行でもレッツノートちゃんを持参して、たいていは原稿や編集作業などは普段と変わらずにやる……といった感じだったのだけど。2020年に伊豆とか山梨とか長野とかあちこち行った際に、「ワーケーション」という概念が広まって以降だと、状況に変化が出ているということにも気が付かされた。

 『Zoom』『Teams』などのビデオ会議サービスが普及して、ミーティングなどをするのに必ずしも集まる必要がなくなり、自宅でも近場のカフェでも、それこそ旅行先でも「参加」することは容易になった。また、『Slack』『ChatWork』などで、チームの進捗具合なども何処にいても把握できる。逆に言えば、「場所」への縛りはなくなったけれど、「時間」への縛りが「場所」を問わなくなった、と考えられる。

 つまり、どういうことが起こるかというと、自分の中では「観光」の時間としている時に、急な案件を「対応して!」みたいなメッセが飛んできたり、前日にオンライン会議を差し込まれて、宿から一歩も出られなくなる……という事態が想定される。それで、本当にストレス解消やリフレッシュが図れるか、というと疑問だし、往復の移動時間での疲れを加味すると、「最初から行かない方がよかった」ということになりかねない。

 なので、自分が「ワーケーション」をする際には、極力以下のことを避けるようにしている。

・オンライン会議は欠席する。

・スマホのチャットアプリの通知は切る。

 要は、時間のイニシアティブは自分が握れるようにする、というのが「ワーケーション」をする上では絶対に譲ってはいけない。そして、普段の業務では、なかなか時間が取れない業務に充てるというのが理想だ。例えば私の場合ならば、インタビューの構成とか、企画書のドラフト作りとか、日頃のルーチンでは後回しにしがちな作業をするようにしている。せっかく日常とは「距離」を取ったのだから、そのメリットを活かした時間の使い方と楽しみ方をするべきだろう。

 そんなこんなで。「別にワーケーション反対派じゃないんだからね!勘違いしないでよね!」というおはなしでした。

 なお、冒頭の写真は10月末に長野・渋温泉にGoToトラベルを利用して宿で作業をするの図。11月はどこにも行けなかったから、今月はどこかのタイミングでこっそりどこかに行きたいな~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?