PARK DIARY 〜 台北でひとり 2018 〜

東京(末広町)で PARK GALLERY というギャラリーを運営しながらフリーのクリ…

PARK DIARY 〜 台北でひとり 2018 〜

東京(末広町)で PARK GALLERY というギャラリーを運営しながらフリーのクリエイティブディレクター・編集者として広告や WEB などメディア問わず活動中。more RELAX 👉 http://park-tokyo.com 👀 2018年7月上旬は台湾 ✈️ です

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  • 台北でひとり

    2018年7月2日(月)から 7月6日(金)まで、台北でひとり。その日記です。バックパッカーでもなければ社交性もない、台湾語はもちろん英語もしゃべれないぼくですが、いまのところ楽しくやっています(7/2現在)

記事一覧

台北でひとり ⑧ 『なぜアートを売りたいの?』

「台湾に行ったらT氏に会うといいよ。」 そんな風に言われたのは去年。事前にT氏に連絡したけれど、今回ぼくが周遊する台北とは離れた『高雄』という街が彼の拠点。台北…

台北でひとり ⑦ 『大きな音』

とにかく台湾はごはんがおいしい。 誰かのオススメで選んだお店も、何気なくひとりで立ち寄ったお店も、高級店も、どこもかしこもおいしい。この台湾の料理の魅力(もしく…

台北でひとり ⑥ 『何をやっているんだ俺は』

次に向かったのは『寶蔵巌国際芸術村』。昔は200世帯、400人くらいが住んでいたという川辺の村が、今では空き家を使ってアーティストインレジデンス(作家がその土地に暮ら…

台北でひとり ⑤ 『長澤まさみが好きだ』

2日目。友人に紹介してもらった写真家の展示を見に『臥龍貳玖』というオルタナティブスペースへ。100年以上も前からある大学かなんかの施設の跡地をそのままアート空間に…

台北でひとり ④ 『まったく仕事が終わらないんだぁ〜』

2日目。ベルギー戦にはまったく興味が湧かないまま気づいたらホステルの2段ベッドの上。下のおじさんのいびきで起きる。部屋には2段ベッドが2つ。隣のベッドの、同じく…

台北でひとり ③ 『おれは現地の住民なんだっ!』

もう知ってるひとも多いと思いますが、台湾には『夜市』という文化があります。夕方くらいから路上にたくさんの屋台が現れて街中がフードコートと化します。東京23区で例…

台北でひとり ② 『急に5人』

台北でひとり1日目 https://note.mu/park_taiwan/n/n113e5c1b3c36 ☝️ 水餃子を食べていると、友人で写真家の cho くん から電話。どうやらいま某雑誌の取材で台北にい…

台北でひとり ① 『いつも心に台湾ビールを』

親の定年退職を祝うために、両親と妹夫婦、その娘、弟の7人で台北へ。 『ガイドブックに載っていないローカル旅』 と言うリクエストを受けつつ千と千尋のなんちゃら舞台…

台北でひとり ⑧ 『なぜアートを売りたいの?』

台北でひとり ⑧ 『なぜアートを売りたいの?』

「台湾に行ったらT氏に会うといいよ。」

そんな風に言われたのは去年。事前にT氏に連絡したけれど、今回ぼくが周遊する台北とは離れた『高雄』という街が彼の拠点。台北と高雄では新幹線で1時間半の距離。東京から名古屋までの時間。ということで今回は諦めていたのだけれど、2日目の真夜中3時くらいかな、ふと思い立って、

「明日会わない?」

と連絡してみる。ひととの出会いこそ旅である。すると即答で「いいね」

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台北でひとり ⑦ 『大きな音』

台北でひとり ⑦ 『大きな音』

とにかく台湾はごはんがおいしい。

誰かのオススメで選んだお店も、何気なくひとりで立ち寄ったお店も、高級店も、どこもかしこもおいしい。この台湾の料理の魅力(もしくは日本人との親和性)は誰か文化人類学的に解明してないのかな(してるか)。

特に台北に暮らす友人のオススメのお店はとてつもなくおいしい。こうなってくると「食べログ」みたいなユーザーの自己顕示欲を満たすだけのサービスはこの世からなくして、

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台北でひとり ⑥ 『何をやっているんだ俺は』

台北でひとり ⑥ 『何をやっているんだ俺は』

次に向かったのは『寶蔵巌国際芸術村』。昔は200世帯、400人くらいが住んでいたという川辺の村が、今では空き家を使ってアーティストインレジデンス(作家がその土地に暮らしながら制作を行える場所)になっています。もちろんまだ村のひとも住んでいるので立ち入り禁止の居住エリアもあり。知らずに入ってしまったものでそうそうに警備員さんに怒られるなど。

写真ではなかなか伝わりづらいのですが、石造りの古い家屋が

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台北でひとり ⑤ 『長澤まさみが好きだ』

台北でひとり ⑤ 『長澤まさみが好きだ』

2日目。友人に紹介してもらった写真家の展示を見に『臥龍貳玖』というオルタナティブスペースへ。100年以上も前からある大学かなんかの施設の跡地をそのままアート空間にしたという感じ。リノベーションとかではなく。

入口の雰囲気

建物

キョンシーとか出てきそうな感じ。

中もレンガ作り。薄赤い空間にモノクロームの写真が鮮烈。まぶしいくらい。

写真家のパーソナリティもステータスも作品のコンセプトも会

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台北でひとり ④ 『まったく仕事が終わらないんだぁ〜』

台北でひとり ④ 『まったく仕事が終わらないんだぁ〜』

2日目。ベルギー戦にはまったく興味が湧かないまま気づいたらホステルの2段ベッドの上。下のおじさんのいびきで起きる。部屋には2段ベッドが2つ。隣のベッドの、同じく上の段で眠っていた女の子もどうやら同じタイミングで限界に達したみたいで、カーテンの隙間から顔を出し、目を合わせて「うんざりだよね」と、言葉なく交わす。そんな彼女のベッドの横柱にはグレーのパンティとエメラルドグリーンのブラジャーが干されていて

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台北でひとり ③ 『おれは現地の住民なんだっ!』

台北でひとり ③ 『おれは現地の住民なんだっ!』



もう知ってるひとも多いと思いますが、台湾には『夜市』という文化があります。夕方くらいから路上にたくさんの屋台が現れて街中がフードコートと化します。東京23区で例えるのであれば、渋谷の宮下坂が夕方になると急に歩行者天国になり、屋台で溢れかえるくらいの規模感が平均だとして、中目黒の目黒川沿いでも長い夜市がはじまり、同時刻に吉祥寺のパルコの前、錦糸町の駅前、大きいので言えば秋葉原あたりの電気街(つま

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台北でひとり ② 『急に5人』

台北でひとり ② 『急に5人』

台北でひとり1日目
https://note.mu/park_taiwan/n/n113e5c1b3c36

☝️ 水餃子を食べていると、友人で写真家の cho くん から電話。どうやらいま某雑誌の取材で台北にいるらしく、時間があるなら今から来て欲しいとのこと。

呼び出されたのは台北の『西門』というエリア。東京で言うところの原宿的な場所。街には BGM が流れて、ティーンたちがタピオカミルクティ

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台北でひとり ① 『いつも心に台湾ビールを』

台北でひとり ① 『いつも心に台湾ビールを』

親の定年退職を祝うために、両親と妹夫婦、その娘、弟の7人で台北へ。

『ガイドブックに載っていないローカル旅』

と言うリクエストを受けつつ千と千尋のなんちゃら舞台『九份』ならびに台北の東京タワー的存在『台北101』に行きたいという姪(めい)のための二律背反ツアーガイドは、

・熱帯気候
・還暦の両親の体力
・姪(8歳)のモチベーション

この三本柱に目配せする三泊四日のツアー。ガイドはぼく。終了

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