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チームラボの【未来型サウナ】にて、100年後のサウナに思いを馳せる

前回の自然派サウナと対極にある、今話題の激映えサウナこと、
【チームラボリコネクト アートとサウナ ROPPONGI】に行ってきた!

東京在住にもかかわらず、あの一大ムーブメントを巻き起こしたチームラボの施設(チームラボボーダレスやプラネッツ)に今まで一度も行ったことがなく。

最先端の技術のもと織りなされるあのアート空間、
『みんながこぞって行くところにわざわざ行きたくない』というこじれメンタルが爆発して、
友達がSNSに投稿した写真や動画を見てなんとなく体験した気になっていた。。

そんなチームラボ・バージンのわたしが今回このサウナに行きたいと思ったのは1本の対談記事がきっかけ。
(チームラボ代表 猪子さん ✕ 幻冬舎 箕輪さん)

ここで初めて猪子さんの存在を知る訳なのだが、
この方、頭が良すぎて正直ところどころちょっと何言ってるかわかんない状態で。

画像引用:https://e-talentbank.co.jp/news/enta/63402/


でもサウナの歴史・仏教との関係とか、掘り堀り堀り下げてサウナについて語られていて、
また違う面からサウナというものを考えさせられる素晴らしい記事だった。
そんな方々が打ち出すサウナ、行かない手はないだろうと速攻で予約し、当日までしっかりサ活を我慢して挑んだのだ。

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迎えた当日、六本木駅で今年に入ってお知り合いになったサウナーさんと待ち合わせし小雨の中会場へ向かう。
六本木蔦屋の向かい、かつて人々を踊り狂わせた某有名クラブの跡地に建てられたようだ。 

会場を外から見た第一印象は『えっ、5,800円(※)も取ってこれ?大丈夫?』だった。
※休日料金

大型テントで意外に簡素なつくりで。
でもそもそも期間限定の施設だし、この施設の目玉はアート浴だそりゃそうか、まぁサウナもそこそこだろうと高を括る。
この後この予想が裏切られるとは。。


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ロッカーで水着に着替え、シャワーを浴びいよいよ会場へ。

内装は黒で統一されており、薄暗い。
迷路を彷徨うがごとく進んでいくと、サウナが点在しているのが分かる。
最初に出くわしたドライサウナへIN。
サ室の入り口付近にはミニロッカーが準備されており、スマホやカメラ、マスク等を預けられる行き届いたサービス。

扉を開けた瞬間思ったのが、

アッ!!!
このサウナ照度が最高ダ!!!!

町場のサウナ(特にスーパー銭湯系)ってたまに照明が明るすぎる事はないだろうか?
五感がビンビンになっているからか余計に眩しく感じ、正直言って【ととのいへの旅路】には邪魔な存在である。
あと少し、あと少し暗くしてはくれまいか……思ったことは数知れず。
その点この絶妙な照度には感動すら覚える。

二段目に腰掛け、ぐるりと室内を偵察。
内装や備品は細かな配慮とセンスが散りばめられていて驚く。
砂時計なんかもいちいちカッコよくて憎い。

画像引用: https://m.crank-in.net/trend/gallery/report/87720/14


そんでもって肝心のサウナ本筋の機能面。
サウナーからも絶対的な信頼を寄せられるメトス社のストーブのおかげか、身体の芯からジワジワくる。

室温は90度超え。
髪に良くないと分かっていても、チリチリと毛先が乾いてくるくらいの高温無湿サウナが好きなわたしにはちょうどいい……。

久々の雨で冷えていた身体がすっかり温まったところで、水場を目指し再び暗闇を彷徨う。


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この施設の【冷】は水風呂でなく、水シャワーとのこと。
このエリアはさらに一段暗くなっており、ミストに映されたアートが神秘的だ。

画像引用: https://rtrp.jp/articles/130664/


そのアートをくぐるとシャワーブースが壁際に複数設置されていることが分かる。
シャワーの形状は2種類あり、
一つは壁付けで頭〜肩あたりに当たるもの、
もう一つはレインシャワーと呼ばれる天付けタイプのもので、
名前の通り雨のように真上からシャワーを浴びることができるものだ。

2種類も用意されていて凄い!!と思ったが、
正直なところ冷たい水風呂に身体を沈めるのがサウナの醍醐味とすら思っている節があるため、シャワーには懐疑的な部分があった。(偉そう)


ええいと浴びてみると…

寒っっっ!!!

水風呂の場合ある程度の時間体を沈めていると、『羽衣』が形成され冷たさを感じなくなる。
しかしシャワーの場合は絶えず身体の上を水が動き回るので、羽衣が形成されずずっと寒い。

学生時代のプールを思い出す。少し苦手な感覚かもしれない………
鏡を見なくても分かる、今のわたしの唇はきっとムラサキ色だ……

でも……頭の上からバシャバシャ水を浴びれるのは頭皮や顔も冷えてとっても気持ちがいい……。
(レインシャワーがおすすめ)

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さて、最後はアート浴。

部屋に入ると両サイドに、壁を覆う程の巨大スクリーンがある。


そのスクリーンでは色彩豊かな植物がうにうにとうごめき、その映像がクリアで美しいこと。
ただうごめいているだけではなく芽生えから枯れまでの植物の一生を表現されており、細部に至るまで緻密にで大変素晴らしい。

小さな変化も見逃すまいと忙しなく目を動かしていたが、
ふと視線を落とすと床の一部がこのスクリーンを反射する素材(石?タイル?)でできていることに気付く。
まるで水面のようにスクリーンを映しだしていて、この空間にさらに奥行を持たせているのが分かり改めて感動させられる。

ぼけーっと青空を見上げる【外気浴】、その真反対にあるのがこの【アート浴】ではないだろうか。
頭の中はまるで休憩になっていないのだろうが、これはこれでかなりアリだ。

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その後の、2セット目3セット目はまた違う種類のサウナ・アート浴を楽しんだ。

七色の水滴は天井から降り注ぎ、
(#サルが撮っても映える)
(#三角ビキニのえちえちお姉さんが突然目の前で開脚で撮影し出しさすがに目のやり場に困るなど)

色を変えながらゆっくりと空間を跳ね回る巨大な球体は、一瞬映像かと思った。もう次元を捉えられてすらない。
(#このエリアは椅子があったかくて助かる)


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人の数だけサウナに行く理由がある。
十人十サウナだ。

サ室でびっしょびっしょにかく汗は、誰が何と言おうと気持ちがいい。
火照った身体で飛び込む水風呂は、声が出ちゃうほど最高だ。
でもわたしの最終目的地はいつだって【ととのい】だ。
その為の熱さ我慢であり、寒さ我慢なのだ。
上手く【ととのえ】なかった日は、思わずタオルを振り回してしまう。
【ととのえ】て、初めてわたしのサ活は成功と言えよう。


そしてこれまで体験してきた【ととのい】は言わば【クリーンアップ】の作業に近い。
脳みその容量を空けるため、無駄な情報をゴミ箱に入れ整理する。
リラックスした体勢で目を閉じて、白色のバーが緑一色に変わるまで己をいじらずじっと待つ。


一方ここで出会った【ととのい】は、例えるなら【アップデート】なのかもしれない。
アートがじゃんじゃんインストールされ、右脳を中心に脳みその機能が更新されたように思う。

やばい。
【ととのい】には2種類のパターンがあることを知ってしまった。
 

100年後のサウナでは、
クリーンアップとアップデート、どちらの【ととのい】にするか、券売機で選べる仕様になっているだろう。

いや、100年後になんて券売機は存在しない。
受付は無人で、カプセル型の個室の中の小さなベッドに横になったら、カプセル内が熱くなって、しばらくしたら冷たくなって、休憩のフェーズでは外気浴さながらにそよ風も吹いちゃったりして…。

右脳が最新版に更新されたおかげで妄想が捗る。
都営大江戸線の端の座席で壁にもたれニヤニヤしながら、100年後のサウナに思いを馳せる。



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