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システマ 体を動かせば大体スッキリする

日々の凝り固まった考えや体をほぐすために、まずは体を動かすことが大事だなと毎度思います。特に、何か一つのことに囚われてしまっている時は、プッシュアップやスクワットのような基本的なワークをやっていると体が軽くなり、自然と全身が動くようになっていきます。

今回のトレーニングでは、全身をバネのように弾ませるようにスクワットをすると、その余韻で力まなくてもスタスタ歩けるようになる感覚がありました。一人でやる時は、呼吸をしながらゆっくり・ゆったりと四大運動をやることが多かったので、素早くやることで体が活性化する感覚があったことを忘れていたなと思いました。

座った状態で床に素早く寝転んだり、膝立ちや立位の体勢から前に倒れ込むようにして柔らかく手をついたり、そんな動きはまだまだテンションが多くてうまくできません。今は、テンションがあることを自覚できている状態なので、次はその見つけたテンションをどう解消していくか、みたいなことを考えられればと思います。

他に発見だったのは、空間を広く認識すると、自然と手足の末端にパワーが伝わる感じがあったことです。狭い認識だと、体が縮こまって胴体部分にテンションが集まってギュッと体が固まってフリーズしてしまいますが、広くゆったりとした認識ができると、結果として自然と手や足にテンションが伝わっていきます。
でも、これは先ほどのスクワットやプッシュアップなどで体を動かした後だから感じられたことで、頭で「オープンに、広く」と思っていても、体が縮こまっていたらできないと思います。
なので、やはり体を動かす→頭で意識する、の順番を逆にすることはできなさそうです。まずは、体を動かす。

あと、改めて思ったのは、システマは自由であるということです。システマの対人ワークでは、「もっと自由に自分を表現していい」と言われることがあります。同じ動きばかりしていても、それはテクニックを学んでいるだけだと。

昔ダンスを習っていた時も同じようなことを言われて、ダンスって自己表現だから、自己を出すのを苦手としていた自分にとっては難しいなと感じたことを思い出しました。まさか、それを武術で指摘されるとは、という。

でも、開放的になって自由に表現できると、とてもスッキリしますし、心地よいです。そういう時は、普段動かない両足や背中もよく動いているように思います。ダンス、絵、音楽などクリエイティブな活動も同じでしょうし、システマもとってもクリエイティブなのです。

以前、海外からシステマのセミナーで来日した女性と話す機会がありました。なぜシステマをするのかという話題になり、彼女は「母国は日本ほど安全な国ではないので護身の意味がある」と言いました。護身術は他にもあると思ったので、なぜシステマにそんなにハマっているのか聞いてみたら、「クリエイティブだから」と。

自由に自己表現するクリエイティブな護身術って他にあるんでしょうか。システマでは、相手や空間全体を感じることが大事ですが、自由であることは、ある意味では少々、自分勝手でもいいのかもしれません。そんなことを考えました。



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