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成功ってなんなん?

コロナも私の日常3-91
91日目 7月7日(水)

七夕だけど、短冊は書かずにこんなnoteをせかせかと書いている夜。

結論から言うと、どんな人生も成功であると私は思う。

そんな正論、求めちゃいねーよと思われるかもしれないけど、大丈夫私もそう思っている。でも、この正論ってまじでその通りだとも思うんだ。

私の就活の話をしよう。

私の就活は、結果的にものすごく失敗だったとも、物凄い成功だったとも言える。

簡単に言うと、私は40万円のやりたくない仕事を捨て、20万円の向いている仕事に就いた。

40万円の仕事は、内定した後の研修の時点で地獄のようで、毎日ストレスを抱えていた。研修でこれだから、きっと働いたらその倍はストレスを抱えていたと思う。それでも給料がいい上にたくさんの経験を積める仕事だったので、ギリギリまで踏ん張っていた。

でもやっぱりなんか違うとモヤモヤしていた私は、人事と何度も相談をして無責任な言葉を浴びせられた挙句、やめることを決意。再び苦手な就活をして、違う仕事を得た。要するに逃げたのだ。嫌なことから、逃げたのだ。

結果的に、給料は20万円下がることになった。新卒としてはあまり喜べないくらいの小さな会社に入ることを決めた。しかも福祉のお仕事だったので、得られる経験はとても限られるし、キャリアのステップアップは見込めるかわからない。そんな360°どこからどう見ても厳しい、そんなとこやめておけ的な環境に身を埋めることにした。

予想通り、入った当初は「あー失敗した」という感情で頭がいっぱいだった。不満はたくさん出てくるし、給料は安いし、第二新卒のうちに早く転職しようと転職サイトを見たりしていたし、実は転職の面接を受けてオファーも頂いたし(給料は破格だったが結局やめた)、書き溜めた下書きのnoteにはそんな後悔を綴る文章がたくさん残っている。なんで40万円を捨ててしまったのかと沈んだ時もあった。なんなら今でも少し思う。あそこに就職していたら今頃いくら稼いで、あそこに住んでいたのかなあなどと考えたりもする。

それでも、入社して3ヶ月経った今、思えることがある。それは、「この就活は全然失敗じゃなくて、成功だったな」ということだ。

もちろん慣れというのはある。でも、上司や先輩は優しいし、心理的なストレスというものがほとんどなく穏やかな毎日を過ごせている。これは私的にはとても大きい。病は気からというように、ストレスは人をダメにする。
そりゃあもちろん障害のある子たちと接するのは体力や根気のいる仕事だけれど、「いや、意外と私こういう仕事向いてるわ」と思う瞬間が結構ある。伊達に高校でインターンしてなかった、よかった。あんまり意識していなかったけど、私はわりと人をお世話したりするのが好きらしい。おばあちゃんに似てお節介なんだろうか。そう言う自分の得意な一面に気がつくことができたのはすごく良かった。

それから、お金の大切さを見にしみて実感できた。これは、40万円を初任給で得ていたらあまり感じなかったことかもしれないなと思っている。ギリギリの生活を送ってみて、ようやくわかるのだ。ああ私は就活生の時、「お金じゃない、やりがいだ!」なんてほざいていたけれど、やっぱどう考えてもお金は大事だということが。

自分の最低限の生活を送るためにいくら必要なのか、ということをきちんと把握しておくこと。なによりもこれが大切だ。就活よりも何よりも、生きるために必要なことを、どうして学校では教えてくれないのだろう。本当に大切なことは、その就活の本やセミナーやOB訪問なんかでは得られない。よく自分の人生を見ていると出てくるね。とにかく、お金は全てではないけれど、お金は全てに関わってくることなので、他人事と思わずによく知っておいたほうがいい。お金一つで人生が180°変わってしまうことだってあるからね。

そういう教訓を、私は得ることができた。自分の甘さや浅はかさを知った。その上で、どう生きるかを考えられるようになった。悔しいからもっと稼いでやろうと思えるようになった。少し遅かったけど、今気がついて本当によかったと思う。

そして何よりも、現状に甘えず常に上を見ていくことを覚えた。私は、こんなところで終わる人間ではないと思える。もっともっといろんな仕事を経験して、色んな人脈を広げて、この会社で得られるものを全て得てからやめてやろうと思っている。それくらいの覚悟で仕事をしようと思える。そうして自分の力で稼いで自立して、今までたくさんの迷惑をかけた親に恩返しをしようとも思える。

今では、そんな風に自分や自分の仕事を考えられるようになった。確かに給料は安いし、職場は遠いし、やるべきことは山ほど出てくるし、上司は無口だし、社長はステレオタイプだし、うまくいかないことだらけだけれど、それでも、いいことだってたくさんある。学んだことだってすでにたくさんある。だから、やってやろうと思えるよ。自分で自分を見返してやろうと思えるよ。見てろ、1年後の私。

だから私の就活は、今のところ私の中では大成功だと思っている。別に意地を張っているのではなくて、清々しいくらいに心からそう思える。びっくりするくらいに心は穏やかで、澄み渡った夏の空みたいに晴れやかだ。遠くに見える入道雲がなんだかものすごい雨を降らせそうだけど、それさえも通り抜けたら晴天だということを私は知っている。知っていたら、もう何も怖くないよね。

結局どんな人生も、捉え方次第で成功にも失敗にもなる。物事は意外とシンプルにできているんだね。

あ、それからもうひとつ。

鎌倉って街、私結構すきなんだよね。

ああ。神様、私はとてもラッキーです、ありがとう。

おやすみ。

※追記
こんなことを書いておいてなんですが、この4ヶ月後転職しました。(笑)

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