【ユンゲ・フライハイト紙】学生の抗議運動: ウィーン大学における「性に公正な言語使用」に対する批判

2020年1月15日
ウィーン発: ウィーン大学で、「性に公正な言語使用」についての大学幹部の決定に対する抗議運動が行われている。「私たちは、そのようなジェンダー化は、言論の自由だけではなく、学問の自由にとっても大きな危険となると確信している」。精神科学を学ぶ学生の超党派的グループは、このように注意を促している。

そのグループが大学の委員会に要求しているのは、「非学問的で、反個人主義的なジェンダー・イデオロギーから距離を取ること、すべてのそのような傾向を持った言語的規定を撤回することである」。大学はその中心的な任務に集中するべきなのである。つまりは「政治から自由で、イデオロギーから自由な研究の奨励である」。

Binnen-IやDoppelformだけでは十分ではないらしい
その背景にあるのは、12月中旬の大学評議会による発表であり、それによると大学は「性に公正な言語使用」に公然と肩入れをしている。それに対応した女性活躍促進と平等の計画のうちでは、とりわけ学問的ならびに一般的な部局に属するすべての組織と構成員は、「差別のない性的に正しい言語を使用しなければならないのである」。

大学においては、「男性の名称のうちに女性も含めてしまうようなジェンダーに関わる条項は許されないのである」。大学の敷地内において掲示されるか、あるいは配布されているすべての文書は、「反差別と平等という原理に反しているか、あるいは差別的でステレオタイプ的な役割を用いているかもしれないのである」。

大学の概要においては、いわゆるジェンダーの星印*、アスタリスクのついた学生や職員が推奨されている。Binnen-IやDoppelformのような両性並記の形式ではまだ十分ではないのである。しかしながら、この準則は表記の仕方だけに向けられているのではない。「いわゆるジェンダーの星印*は、口頭上のコミュニケーションにおいても、短い間として表現されるべきなのである」。

「学問の自由に対する戦争宣言」
批判者たちは、これは「オーストリア憲法の第17条において保障されている学問の自由に対する戦争宣言」であると語っている。彼らによればジェンダー・ドグマというのは根本的に非学問的なのである。というのもそれは、男性と女性の間の区別についての、生物学や進化心理学やその他の知の分野によって証明された事実を、すべて無視しているからである。

それに対して大学の側は、2018年6月のオーストリアの憲法裁判所の決定に訴えかけている。Wiener Zeitungによれば、そこで当局が明言しているのは、2020年1月から公的な性別の記録において、第三の可能性が存在しなければならないということである。短縮形としては„m(男性)“„や„w(女性)“だけではなく、„x(いずれでもない)“が考慮に入れられるのである。

https://jungefreiheit.de/politik/ausland/2020/kritik-an-geschlechterinklusiven-sprachgebrauch-an-uni-wien/

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