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博物館、美術館の攻略方法

以前「博物館を最大限に楽しむコツ」という記事を書きましたが、この内容は我ながら正しかったと思います(自画自賛)。

この記事で、持ち物の欄に書いた鉛筆……なんと、本当に使う時がきたのです。

例えば、大きめの博物館や美術館で開催される企画展でしたら、事前にホームページで目録が手に入ることも多いですよね。

ですが、今回の事件は常設展で起こりました。常設展とはいえ、館によっては定期的に展示替えしているところもあるのです。来館者を飽きさせない、親切な行動です。しかし常設展の展示替えはそこまでニュースになることもなく、また、何が並ぶのかは行ってみてのお楽しみ状態になりがち。

今回行った博物館、何度も訪れているお気に入りの館なので、展示物が変わっていることにはすぐ気が付きました。それで、最後のほうにひっそりと並んでいたんですよ……

好きな歴史人物直筆の和歌が!!!

まさか遺品が残っているとは。彼に関する記述はすべて読んだつもりでいましたが、マイナーな人物のため、遺品がどこにある、なんてことをわざわざ書き記した研究者はいなかったのかもしれません。それはさておき、博物館、美術館は基本的に撮影NGのところが多いですよね。そこで活躍するんですよ、鉛筆が!

博物館、美術館は、本当に何があるか分かりません。私のように常設展で思わぬ出会いがあることもあれば、企画展に出された絵画の中に、興味を引かれることもあります。また、展示物についているキャプションに、あなたの知りたいことに関する答えが載っているかも。一期一会の機会を逃さないためにも、準備を整えていくことが大切ですね。

さて、ここからは、以前の記事に書いた博物館、美術館を楽しむコツに加え、新たな体験から生まれた追加情報を2つ、お届けします。

(以前書いた記事を元にしているので、合わせて読んでいただけるとより情報が整理されるのではないかと思います。興味のある方は、ぜひお読みください!)

1.図録を過信しすぎない!

これも以前記事にしましたが、図録は情報の宝庫です。

しかし、ごく稀に(と願いたい)ですが、展示物の全てが載っていないこともあります。

おそらくは個人情報保護著作権の関係、またその図録が何を重視しているかによるのでしょう。私自身の体験では、ある展示に出展されていた故人のパスポートはさすがに図録では省かれていましたし、他の例では、メインは学芸員さんの熱意がこもった解説文で写真は白黒でちょこっとあるだけ、という図録もありました。

どちらがいいという問題ではありません(念のため)。つまり、自分の必要としている情報が、必ずしも図録に載っているとは限らない、ということ。後で後悔しないよう、やはりメモと鉛筆を持参するのがベターでしょう。

2.朝イチじゃなくてもいいけど……

以前、博物館、美術館に行くなら朝イチが狙い目と書いたことがあります。

これはおそらく間違いじゃないですが、あれから何度か色々な館に足を運んだところ、必ずしも朝イチでなくてもそれなりにストレスフリーで回れるのではないかと感じました。朝が苦手な方もいますしね。そんな方にも、チャンスは欲しいところ。

朝イチでなくても大丈夫ですが、午後は並びます。土日ならなおさらです。私は気合を入れて午前中に行くことが多いですが、午後、特におやつの時間ごろは長蛇の列になることが多いです。可能なら、12時よりも前に行きましょう。それでも朝イチに比べれば少し並びますが、午後に比べればストレスなく回れるのではないかと感じました。

まとめ

メモ帳と鉛筆を持っていくこと。図録を過信せず、生で感じたことを大切にすること。訪問は必ずしも朝イチでなくてもいいけれど、午前中がオススメ……。今回の記事をまとめると、この3つがキーワードになります。

作品との出会いは一期一会です。大抵の人は同じ展示に複数回足を運ぶことはないと思うので、まさに文字通り、一生に一度の出会い。たとえ複数回の訪問を予定していても、何が響くかはその時のコンディションによって異なるはず。これは美術系だけでなく、歴史系の展示でも同じです。今の自分が興味を持っているものに、人は引き付けられます。「次回でいっか~」なんて思っても、2回目に行くときはその対象への興味が薄れているかもしれないし、また別のものに興味を持っていたら、前回の小さな気づきなんて忘れてしまうものです(経験済み)。感情は生ものだという話はよく聞きますが、感動や気づきもその1つではないでしょうか。作品と自分の心のハーモニーが生み出す自分だけの音を逃さないように、万全の体制を整えたいですね。

この記事が、あなたの博物館、美術館での体験をより豊かにする助けになりますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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