ぼくの空はいつもグレー
だからと言って、何が起きるわけでもない。目を閉じたのがさっきだったはずなのに、もう起き上がらなくてはいけない時間だった。目覚ましはまたあと5分後には鳴り出すのだろう、私はそれが残り3分に迫ったところで、なんとか布団を抜けだした。
私の母が私を起こしに来ていた時代はいつだったか、あの時のほうが目覚めが良かった気もする。もう何年もこんな朝を過ごしているはずなのに、私は慣れていない。体が学習しないのか、頭が学習しないのか。
重たいのは体でも胃でもなく、いつでも心だった。特別なことは