24卒オタクの就活 (3) ESの書き方

前記事> 24卒オタクの就活(2) 企業研究

ここからはESの書き方についてだ。
極力簡潔に書こうと努めたが、長くなってしまった。各項目の要旨は目次からも分かるように心掛けたので、自分の知りたいところに飛んで読んでほしい。


1.自己分析


就活サイトとか自己分析系のサイトを開くと、どいつもこいつも口を揃えて 自分に合った仕事を見つけよう! とか言ってくるけど、そもそも

労働したくない 

本当はバイトだってしたくない。もしめちゃくちゃ財布に余裕がある富豪の方がいらっしゃれば、サポート機能でビール代を奢ってください。冗談です。
何なら自分は高等遊民にめちゃくちゃ向いていると思う。この間就活サイトに診断してもらったら芸術家、エンターテイナー向きって言われた。要は適職がない社会不適合者って悪口の言い換えじゃないのか? 毎月口座に1000万振り込まれるなら喜んで高等遊民やらせていただきますけども。

自分やれます! 毎日遊び尽くせます!

が、遊んでいても金は降ってこないので渋々仕事をするのである。就活をするのである。労働者階級の悲しさだ。

そろそろ本題に入ろう。
どうせ労働するならちょっとでもマシなものを探したい。そのための自己分析だ。自分としては、最低限この4つを洗い出せばいいと思っている。

・好きなこと
・嫌いなこと
・得意なこと
・苦手なこと

洗い出し方については、サイトを使ったり自分で書き出してみたり、親や友人などの自分の理解者に聞いたりしてくれ。
好きなこと、嫌いなことに関しては、趣味や、今までの人生を振り返って嬉しかったことや辛かったことの、共通点、その背景を探るといい。
得意なこと、苦手なことに関しては、自覚があるものに関してはそれでいい。だが、相対的に得意・苦手なことは自分では気付きにくい。なので他者からの分析を聞くのも結構面白い。

具体例を出そう。もし執筆が趣味のAさんなら、こんな風に考えられる。

インスピレーションを得た時や、作品が完成した時にテンションが上がる。
誰にも読んでもらえないと凹む。マイペースに書きたいので書いている時は一日部屋に篭りたい、話しかけられると気が散る。
執筆してると時間が飛ぶように過ぎる、下調べについ興が乗ってネットサーフィンで半日溶かす。
でもその間火にかけていた鍋のことを忘れて焦がしたり、いつもアップした後に誤字脱字を見つけたりする……。

これをさっきのポイントに当てはめて、こう。(あくまで一例だ)

好き:自分の成果物が目に見えること、0から1を作り出すこと
嫌い:自分の働きが評価されないこと、自分で裁量を持てないこと
得意:一つの物事にじっくり取り組むこと、多くの情報を処理すること
苦手:緻密さが要求されるルーチンワーク、並行処理

次は要素の組み合わせの説明だ。

1番良いのは、
「好き×得意」 
これこそまさに天職だ。Aさんなら小説家だ。でもこういう仕事は、特に芸術方面では、それで食っていけるのはほんの一握りだ。なので殆どの人はどこかしらで妥協することになる。
 
2番目に
「嫌い×得意」
自分が一番お勧めするのがここだ。
ここの「嫌い」は、好きではないが金を貰えるならやるわ、くらいでいい。「好き」を仕事にするのではなく、趣味なり何なりの「好き」を叶えるために仕事をする、という割り切りだ。これなら、仕事のせいで好きなものを嫌いになることもない。ただ、どこまでなら仕事と割り切れるか、のボーダーラインは人それぞれなので自身の価値観と相談してくれ。
それに、もしこの先の人生で、本当に好きなものが見つかって、しかも仕事としてペイできるものに巡り合えたら、その時こそ、「嫌い×得意」で磨いたスキルを武器に「好き×得意」で無双できる。
新卒でコンサル入って、経験積んでから起業したり事業会社に転職したりする人なんかは分かりやすい例だ。

3番目に
「好き×苦手」
苦手を克服するだけの情熱があるなら止めない。自分の夢のために必要なスキルを、若い内に磨いておくのは良い心掛けだ。だが、実際の職場での評価や出世を考えた時に苦労する面はありそうだ。

最悪なのは
「嫌い×苦手」だ。
よっぽどの理由がない限り、ここを選ぶ人はいないだろうと思うので割愛する。

ちなみに、ESや面接でアピールするのは(後述する)、「好き」や「得意」の部分になる。「好き×得意」なら最強だ。
でも「嫌い×得意」だったらどうすんだって? それこそ「好き」は適当に社会貢献とか御社の理念に共感したとかでっちあげろ。

どうせ就活の8割は学生と企業の化かし合いだ。


2.ESの書き方 基本編


お待ちかねのES(エントリーシート)に関する情報だ。

一応自分は全部独力で書いたが、最近はAIに書かせるのかもしれない。(あと1年早くChatGPTが実装されていればよかったのに…….)
もしそうだとしても、AI原稿を手直しする際に参考にしてくれ。

・分かりやすさ

ESを書くときは皆、自分を良く見せなきゃ!と思って、あること無いこと盛る傾向がある。週1しかシフト入れてないのにバイトリーダーを名乗ってみたりね。でも、そんな派手なエピソードは必ずしも必要ない。

代わりに念頭に置いてほしいのはこれだけだ。

「分かりやすさ」 だ。

ESとは、学生がどんな人間で、どうして御社にふさわしいかを伝えるためのものだ。小手先のテクニックに気を取られてESの目的が疎かになってはいけない。伝わらなければ何の意味もない。

社員は学生のことを何一つ知らない。限られた時間の中、意味が分かる文章で、設問に対する回答を通じて自分がどんな人間なのかを相手に想像させ、
「こいつ使えそうだな……」
と社員に思わせるんだ。中学生に説明するくらいの気持ちで書こう。

次に、そんなこと言われても、どうやって分かりやすく書けばいいのか分かんねぇよ! という人向けに小手先の技術を教える。以下の4つを参考にしてほしい。これらを意識するだけでかなり分かりやすくなる。

(1) PREP法

結論(Point)
理由(Reason)
具体例(Example)
結論(Point)

至ってシンプル。上記の順で文章を書くだけだ。
ちなみに、この章(7.ESの書き方 基本編)も結構PREPを意識しながら書いている。


(2) 定量的/定性的なワード

定量:数値化できる要素
定性:数値化できない要素

定量、定性って何だよ、なんか頭良さそうに言っててムカつく、と思うかもしれない。
が、そんな難しいことは言ってない。馬鹿でも凄さがわかるように言い換えるだけのことだ。学生の活動は様々なので、結局何の話をしているか分からないこともある。そんな時に、定量的、定数的な要素を盛り込めると説得力が増す。下の例を見てくれ。

「お金ほしい」

「心の底から5000兆円欲しい!!!!!!」

どっちの方がよりお金を渇望していそうだろうか?

多くの人は後者と答えるだろう。言っていることは大差ないにもかかわらず。

それもそのはず、前者に比べて後者には、

・金額の具体性(定量的なワード ) "5000兆円"
・心情を表す形容(定性的なワード) "心の底から"

が含まれている。これがインパクトを生む。
金が欲しいという欲望がより強く伝わってくるだろう?


(3) 専門用語はNG   誰にでもわかる言葉で言い換える、不要なものは省く

知らない言葉でペラペラ自慢されても、へー、としかならない。「はよ話終わらんかな、今日の夕飯何食お」と思うかもしれない。

「金フォウと聖杯食わせてATK+3000、スキルマOC凸黒聖杯で宝具火力5倍なったわ」

「戦闘力を5倍に上げました!」

非ゲーマーの中学生に説明するなら、どっちの方が強さが分かりやすいと思う? そういうことだ。

あと、小難しい言葉やかっこいい言葉を適当に羅列するのもダメだ
文章に自信があるならいいが、何となく「自己成長」だの「コミットメント」だの適当にツラツラ書いても底の浅さが透けて見えるからやめよう、マジで。キラキラした言葉使いたさに論理が破綻している文章をいくつも見てきた。
何度でも言うが、自信がないなら人に聞け。
友達いないならAIでもいいから頼れ。
独力で突き進んで破滅するな。


(4) 順番やつながりを意識する

複数の理由や具体例を出す場合、読み手に全体のまとまり、流れを意識させるような構造がいい。文字数が足りない場合、接続詞はギリギリまで省いてもいいが、代わりに番号を振る等で対応しよう。
この記事だって、長い文章を続ける前に毎回見出しや番号を付けてるだろ?

これらの4つのテクニックは、自己PR、ガクチカ、志望動機いずれにも使える。


3.ESの書き方 上級編


・一貫したキャラ付け

ここからは少し上級テクニックだ。ESの各設問を通して、どんなキャラが浮かび上がってくるかをイメージしながら書こう。分かりやすいほどいい。
基本編が出来てない? なら今すぐ戻ってそっちを固めろ。

例えば、学園モノのノベルゲーム。

毎回トラブルに巻き込まれるせいで、いつも学校に遅刻する主人公を叱る学級委員長。

だがキャラストを読むと、
「病気の妹を救う医者になるため、放課後は毎日図書室に寄って勉強している」
「この間駅でおばあさんに道を聞かれ、目的地まで案内していた」
ということが分かる。
一見とっつきにくいが、努力家で根は優しい子だと知ってしまい……

00年代の流行りだよな

このキャラを一言で形容するならおそらく、ツンデレだ。

このように、ゲームの登場人物は大体みんな、分かりやすい属性=キャラを引っ提げており、それぞれ他の登場人物と区別しやすくなっている。各エピソードも、キャラを補強するような形で設定されていることが殆どだ。

ESも同じだ。
むしろ、自分というキャラを伝えるために、自己PRやガクチカという形式を取っていると考えた方がいいかもしれない。
一貫性を持った人物像をESからアピールするんだ。このキャラは面接でも崩すな。


しかし、キャラ付けはあくまで分かりやすさの延長だ。

自分と似たような学生は少なからずいるので、せめて他の学生と比べてキャラがはっきりしている方が目に留まりやすいのも事実だ。

だが、斜に構えて面接官の心を掴もうと変化球を投げようとするな。トリッキーキャラは担当者に気に入られればラッキーだが、スベったら地獄だ。読んだ社員とユーモアのセンスが合わなければ、何やこいつキモ……と思われて落とされるのがオチだ。お前のツイートがバズったことあるか?

……身に覚えがある奴、いるだろ? 

それ自体は別にいいんだ。1番オモロい奴が優勝! というインターネッツオタクあるあるだ。趣味なら歓迎する。自分も尖ってる奴は好きだ。

だが、就活においてはそうもいかない。

大抵のESは、掴みが鮮やかな小説や読んでいて楽しいシナリオではなく、明快なプロットを求めている。

面接官は何百、下手すると何千ものESを読む。目が霞んできた頃に、一目見て分かりにくかったら、めんどくさいからポイ、だ。

ストーリーを求めるユニークな設問なら、むしろ変化球が期待されているだろうが、「学生時代に一番力を入れたことを400字で」のような典型的な設問だったら大人しくプロットを提出しよう。

それでも、「俺はどうしても斬新な切り口で溢れ出る個性をアピールしたいんです!」と言うのなら、せめて自己PRでやろう。ユニークESに関しては万人向けではないと思うのでここでは割愛する。ググれば出てくる。


4.ガクチカの書き方

就活サイトとか就活講座で教えられるガクチカ(学生時代に一番力を入れたこと)のフォーマットは大体こんな感じだ。

結論→理由→どんな困難に直面したか→どう対処したか→成果→学び

結論→動機→目標と困難→取り組みと結果→学び

なんだか小難しく見えるが、要は、

「何を、どうして、どうやって」

の順で書いているだけだ。PREP法にも沿っている。これで書けばある程度のクオリティーは保証される。

でも特に力入れたこととか思いつかない? ゲームばっかりしてた? 
もしそうなら、

変化ベース

で書いてみるといいかもしれない。最初の変化さえ見つけられれば、あとは元を辿って深掘ればいいから楽だ。

(1) 変化
過去と今を比べて、変わっていること、良くなったこと(結論
エピソードは派手じゃなくても、「コロナ禍で自炊が上手くなった」とか、そういうのでいい。週1しかシフト入ってないのにバイトリーダーをやったなどと嘘をついても、盛ってるのはどうせバレている。自分は「家で大根を育ててみたら超デカくなった」という話で書いたことがある。
以下、例を挙げながら見ていこう。

例:「3年前に比べて強くなった」

(2) どうして変化させたのか?
何でその行動を取ったのかを書く。(理由、背景
※「任意の変化」をさせたかったから、などと、結論を裏返すのはNG

例:「ラスボスを倒したかったから」
  「パーティーの中で自分が一番弱くて足を引っ張っていたから」

※「強くなりたかったから」はNG

(3) どうやって変化させたのか?
その変化を生んだ行動を思い出す。(具体的な施策

例:「引退した伝説の勇者に頼み込んで師事させてもらい、修行した」

(4) まとめ、そこから学んだこと
(1)〜(3)を要約し、学びを付け足す。レポートの文字数稼ぎのお気持ち文でよくやるやつだ。(結論の繰り返し
字数がタイトなESの場合、ここは省略してもいい。

例:「強くなるための修行を通して、継続と諦めない心が大事だとわかった」


じゃあ実践だ。

設問「勇者として、あなたが一番力を入れて取り組んだことは何ですか?」

ダメな例

「強くなりました。なぜなら強くなりたかったからで、そのために修行をして、みんなと協力して敵を倒せるようになりました!」

お話にならない

良い例

「3年前と比べ、強くなることです。以前の自分は、パーティー内で最弱で、魔王討伐の足を引っ張っていました。そこで、自分は引退した伝説の勇者に師事を請いました。初めは門前払いされましたが、何度も彼の家を訪れてお願いしたところ、修行の許可が降りました。具体的には2つの鍛錬を行いました。1つ目は毎日10000回の正拳突き、2つ目はグリードアイランドへの合宿です。その結果、戦闘力を5倍に向上させ、パーティーに貢献し、魔王討伐に成功しました。この経験を通して、強くなるためには、愚直な努力と諦めない心が大切だと学びました」

H&Hを読もう

ほらね? これは2分で考えたものだけど、なんかそれっぽくなってるだろう。でも勇者がこのES出してきたら君の適職ほんとに勇者か?ってつい聞いちゃう自信ある。


5.自己PRの書き方

人柄、自分の性格 + ガクチカで書き切れなかった「好き」「得意」

正直、ガクチカも自己PRも、自分仕事できます! 感を出すための自己推薦文であることに変わりはない。
強いて言うなら、ガクチカはスキル面や結果を強調しやすく、自己PRはより定性的な資質や、生まれつきの性格を主張するのに向いているくらいだろうか。

自己PR何も思いつかない! という人は、先にガクチカを書いた方がやりやすいかもしれない。
そこで伝え切れなかった自分の長所を自己PRとして書けるからだ。


6.志望動機の書き方

「何でウチを志望したんですか?」 って訊かれても、
「給料が良くてずっと東京勤務だからです!」とか口が裂けても言えないよな。
内心面接官もそう思ってるかも知れないけど。

志望動機は、インターンか本選考かで書き方が少し変わる。インターンの方がちょっとだけ楽だ。

  • インターンの場合

企業理念への共感、事業内容や社風への興味関心 + 企業理解・自己成長の意欲

インターン段階で、学生のほとんどは、企業が公式に提供している情報以上のことを知らないし、企業側も学生の理解の深さはそこまで期待していない。ざっと企業情報を調べて、

「御社の〇〇という理念や事業に興味があるため、実際のビジネスの様子を伺いたいです。また、実際に活躍されている社員の方々との交流を通して社風への理解を深め、自身に不足している点を見つけ、成長の糧にしていきたいからです」

というような形で十分だ。慣れると10分くらいで書ける。



・本選考の場合

企業理念への共感、企業理解の深さ + 社風とのマッチ + 自分がどう活躍できるか

インターンに比べ、本選考ではより企業への理解が求められる。
インターンでの経験、OBOG訪問でのエピソードを加えて自らの主張に厚みを出し、自分がどう活躍できるか(活躍したいか)、まで書けると好印象だ。
だが、もしインターンやOBOG訪問などをしていない場合は、他の学生と差別化するために、企業情報はかなり徹底的に調べた方がいい。浅い理解はすぐ見抜かれる。企業公式の新卒採用向けHPに載っている情報だけでなく、IR資料、最近のニュース、日経新聞の記事、財務諸表まで漁ろう。


ところで、ちょっと話が前に戻るが、冒頭の 1. 自己分析 のところで説明した

「好き×得意」は最強


という話を覚えているだろうか。

志望理由を「好き」だけで書く学生が多い。「得意」もアピールするんだ!!!! あまりにも勿体ない!!!!

なぜその企業やその職種が好きなのか、だけでなく、自分が入ったらその企業でどう活躍できるか、まで書こう。
「好き」という熱意だけだと学生の側のメリットしか伝わらないが、「得意」というスキルがあれば、企業が学生を採用するメリットをも示せるからだ。
自分を採用することによって、学生・企業の双方がWin-Winの関係を築けることをアピールする。
熱意だけはあるけど使えるかどうか分からん奴と、熱意もあって使えそうな奴なら後者を採りたいだろう?

「え? 御社って自分のこと採用しないんすか? やる気があってこんなに役に立つのに?」

くらいの勢いだ。

ガクチカで「得意」を、自己PRで「好き」をアピールし、
志望動機で「好き×得意」を押し出せれば最強だ。


7.ESに関するTips

・400字の雛形を作る

ガクチカ(最低1個、できれば2個)と自己PRに関しては、それぞれ400字以内の雛形を作っておくといい。ESラッシュが来る前に。
なぜなら時短になるからだ。
書類選考の締め切りが集中する期間だと、1週間で20通とかあり得る。それぞれをいちいち書いていたら時間が足りないので、雛形をベースにアレンジする。自己PRは大差ない印象だが、ガクチカの聞かれ方は企業によって違う。

「学生時代に力を入れたことを250字で教えてください」
「学生時代にあなたの強みを発揮したエピソードについて、400字で教えてください」
「学生時代に1番苦労したことと、その乗り越え方について、600字で分かりやすく説明してください」

雛形さえあれば、結論部分の文言や構成の順番を入れ替えればどれも対応できる。
また、字数に関しては、200〜300字とタイトな設問の場合は要らない要素を抜いたり、最後の結論の繰り返しを削ったりすればいいし、500〜600字なら具体的な施策やお気持ち文で水増しする、という具合だ。

・過去の合格者のESを読む

ワンキャリアなどで閲覧できる。どんなキャラやエピソードが企業に好まれるのかが分かる。あと志望動機が全然思いつかない時によく見ていた。

・締切に余裕を持って提出する

締切当日に出すのではなく、遅くても締切の2〜3日前に出した方がいい。一次締切、二次締切の両方がある場合は、必ず一次締切で。
体感でも、早めに出した企業の方が通過率が高かった。
多分人事は来た順にESを読んでいるので、早めに出したほうがじっくり読んでもらえるのかもしれない。知らんけど。

・英語のES

外資系企業だと、英語のESを求められることもある。でも基本的な書き方は日本語とそう変わらない。
受動態より能動態で書くことを意識して、高校生レベルの英語文法ができれば十分だ。今英語力に自信がなくても、最低限の意思疎通ができて、英語自体への抵抗感がないなら出してみよう。日本語で書いたESを機械翻訳に掛けて、出来上がった英文が変じゃないかチェックするのも手だ。
どうせビジネス英語は入社してから勉強できるし、AIの発展状況を見るに将来はもっと機械翻訳がメジャーになる。


8.ESの書き方まとめ

ハァ、ハァ…….。
冒頭からここまで、8000字を超えている。そこの君、このクソ長い文章をよく読んだな。
正直、最初の方の内容を忘れてきた頃だろう。

1~7までつらつら書いてきた内容をざっくりまとめると、以下の通りだ。

  • 分かりやすさ

  • キャラ付け

  • ガクチカに迷ったら変化ベースで書け

  • 志望動機は「好き×得意」で、学生・企業の Win-Win をアピール


最後に、

文章に自信がないなら、何度でも人に見せよう
書類通過率が低いなら尚更。
親や先輩や友人に見られたくないなら、ネットや就活コミュニティで添削してもらおう。その企業のOBOGにお願いするのもいい。うまくお願いすれば、その辺で有料の就活情報売ってる連中よりもよほどその企業に刺さる書き方やアドバイスが手に入る。

あと、もしインターンの書類通過率が高くても、学歴フィルターバフの結果の可能性がある。ある程度文章に自信があっても、本選考前に一回は見てもらうことをお勧めする。



24卒オタクの就活 (4) WEBテスト・面接 に続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?