24卒オタクの就活 (4) WEBテスト・面接

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1.WEBテスト

大学受験で試験は終わりだと思った? 残念!

テストのフォーマットは、SPI、TG-WEB、GAB、玉手箱など色々あり、企業によって採用しているフォーマットや、合格ボーダーラインが違う。

しかも採点結果を見せてくれない。クソだ。

まぁこの辺はググれば出てくる。ボーダーが高いと言われている企業のWEBテストで通過していれば、自分の実力ラインとして自信を持っていい。本命前に踏み台として別の企業のWEBテストで練習するのもありだ。

皆がよく引っかかるのは、非言語問題(ほぼ算数、データ処理計算など)と性格テストだ。

非言語に関しては、中学受験算数を知っている人なら楽勝だが、そうではない人は少し対策が必要かもしれない。ネットにも例題はゴロゴロ出ているので、解いてみて不安だったら、何か一冊参考書を買って仕上げよう。SPIの青いやつとか。何冊もやる必要はない。
データ処理系は電卓の早打ちができるようになっておくと楽だ。

性格テストに関しては、ある程度の協調性を意識しながら、ESでアピールしている自分のキャラと一致するような答えを選んでいれば問題ない。企業によっては、受験後に性格テストの結果を公開してくれるところもある。S●NYとか……


テストはESとほぼ同時に受験することになるため、前もって対策をしておこう。第一志望なのにテストで落ちたらやり切れないぞ。

最近は不正防止のためにテストセンターを予約して対面で受けさせる企業も増えてきている。変な気を起こさずに実力で受けような。


2.動画面接


最近流行りの、1分間の自己紹介動画を送ってください、とかいうやつだ。
ESはChatGPTなどのAIで代筆させることができるようになってきたので、今後ますます動画面接が増える可能性は高いと思われる。
企業人事も、学生の見る講義動画みたいに倍速再生してんのかな。

やり方はこうだ。
当たり前のことしか言っていないが、5分で出来る裏ワザとかない。当たり前のことをやるしかない。

①カンペを書く(およそ300字/分)
②カンペを覚える
③パソコンの前で撮影

(1) カンペを書く

ベースとなるカンペの書き方は前回の記事で説明しているESの書き方を参考にしてほしい。

あと、冒頭の挨拶と締めの挨拶を忘れずに。

冒頭:「〜大学の〜と申します。本日はよろしくお願いします(お辞儀)」締め「ご覧いただき、ありがとうございました!」

アホくせ〜〜〜けどな

原稿が書けたら、一回読み上げてみよう。噛みやすいところや詰まりやすいところが見つかると思う。そうしたら、該当箇所の文言を言いやすいように修正しよう。
このように修正して、読み上げて、修正して……を繰り返すと、カンペがいい感じに仕上がってくる。

(2) カンペを覚える

次に、カンペを覚える。
一言一句完璧に覚えろとは言わない。意味がずれていなければ多少の言い回しの差異は気にしなくていい。
カンペをほぼ見ずに言えるようになったら、次は身振り手振りや緩急をつけてみよう。それらを交えて淀みなく言えるようになったら、いよいよ撮影だ。


(3) パソコンの前で撮影

一回、何も考えずにパソコンで撮影して、自分の映像を見てみよう。
多くの人は、自分の想定と実際の姿のギャップにショックを受けるのではないだろうか。
顔映りが悪い、カメラ目線になっていない、滑舌が悪い、早口で聞き取れない……など。
次回以降はそれらを意識して改善し、納得がいくまでリテイクを繰り返そう。

また、動画収録時の注意事項としては、明るい場所、静かな場所で撮ることや、清潔感のある格好で臨むことくらいだ。オンライン面接と大差ない。


3. 通常の面接(オンライン/対面)

ここからは面接官相手に喋らなければいけない方の面接だ。
明るく、ハキハキと、という点は言わずもがなだが、それじゃ小学生の発表会と変わらない。じゃあどこで差をつけるのかって?

(1) 簡潔に答える
(2) 結論ファースト
(3) 面接官の話を遮らない
(4) キャラの一貫性

これらを意識してみよう。


(1) 簡潔に答える

一問一答でいい。堂々としたドヤ顔で言おう。
もし面接官がもっと聞きたい場合は、向こうから追加の質問が来る。自分から話を広げようとするとドツボにハマりがちなので、口下手な自覚がある場合は尚更ここを意識してほしい。

社員:「あなたの趣味は何ですか?」

学生:「映画鑑賞です」

社員:(どう広げようかな……)
「差し支えなければ、理由を聞いてもいいですか?」
「奇遇ですね、自分も好きなんですよ。映画を観るのは自宅派ですか? それとも劇場派?」

という風に、心配しなくてもラリーは続く。もし続かなかったら、それは多分面接官の話が下手なだけだ。


(2) 結論ファースト

話している途中で、自分でも自分が何を話しているか分からなくなる経験、あるだろう? 緊張していると尚更だ。
答えが迷子になってしまうと焦るので、先に「答え=結論」をズバリ言ってしまおう。その後に、もし必要なら、根拠や具体的なエピソードを補足する、という形で回答する。

社員:「あなたの強みは何ですか? 30秒ほどで教えてください」

学生:「私は小さい頃から好奇心が旺盛で、新しいものはとりあえず試すのでいつもiPhoneの最新型を買いますし、夏休みには行ったことのない都道府県を友達と一緒にドライブして遊んで、……(あぁ……ヤバいグダリ始めたどうしよう……)」

こうなると、とてもつらい

学生:「好奇心の強さです。自分は昔から新しいものに触れること、試すことが好きです。例えば新型のiPhoneが発売されたら真っ先に買いますし、旅行先ではあえて行ったことのない場所を選びます。地図を持っていかずに地元の人におすすめの店を聞くのも楽しいです」


(3) 面接官の話を遮らない

大抵の人は、自分の話を遮られると鼻白む。
とにかく答えなきゃ、という気持ちが先行して焦るが、早とちりせず、最後まで人の話を聞こう。これができる人って意外と少ない。


(4) キャラの一貫性

前記事でも触れたように、ESから想定される人物像や、一次面接から最終面接までそれぞれの面接官が受ける印象が大きく変わらないように、一貫したキャラを示そう。

ESであんなに志高そうなこと言ってたのにヘラヘラした態度だと、なんか薄っぺらい志望動機だな、口先だけか? 等と不審の念を抱かれてしまうかもしれない。
また、基本的に面接官は皆、学生のESや自分より前の面接官からの評価を共有している。どこかで矛盾すると、こいつ演技してんな? とバレる。伊達に面接官してないぞ。


・面接ごとの特徴

大体の企業の面接の傾向は、こんな感じだ。

  • 一次面接:いわば足切り。ヤバいのを落とすための面接で、普通の受け答え、最低限のコミュ力があれば通る

  • 二次面接~:論理性や志望動機を見られている。こいつ部下にしたら使えそう感出していこう

  • 最終面接:入社の熱意、カルチャーマッチ。意思確認だけだと思ってると普通に落ちるので気を抜かないこと


Tipsとしては、
入退室時の挨拶、声の大きさ、アイコンタクトはあるだけで好印象だ。
出だしの挨拶を大きな声で決めることができれば、それ以降の会話もハキハキと行ける気がする。
一発目がヘニョ……ってなると、後から気づいても修正するタイミングを見失う。(体験談)

とはいえ、面接は緊張することだろう。自分なんかは、面接官の顔を見ると緊張するので、(表情がぼやけて見えなくなるように)眼鏡を外して臨んでいたこともある。
今は偉そうにnoteを書いたりしているが、最初は酷いものだった。上記のポイントもクソもない。

でも結局、慣れしかないのだ。

面接が終わる度に振り返りをして、少しずつ改めていけば必ず良くなる。


24卒オタクの就活 (5) OBOG訪問 に続く


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