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人はいかに安定を求めるか


日本人はひと昔前海外をメインに「働きバチ」というレッテルを貼られていた。
今も変わらずせっせと巣を作り、守り、暮らしている。

給与の相場が低いのをいいことに、安い賃金で人が雇えるからそこそこ食っていける仕事をそこそこのモチベーションでこなしている。
日本経済はそれ以外の方法をあんまり考えず思考停止している「働きバチ」から成り立っている。
考え始めてはいるものの、私もその“ハチ”の一種であり縛られている。

アリだろうがミツバチだろうが、スズメバチだろうが関係ない。

資本主義国家である日本をハチ達が社会主義国家に変えようとかいう根本を変える勢いや姿勢はなく、巣の構造を変えようとか別の種になろうとかそういうベクトルに向かっている。

この大きな蜂の巣で何不自由なく生きられるのはもちろん幸せなことだ。食べ物にも住むところにも着る服にも困らない。
全て安く収めようと思えばできるし、贅沢をすることもできる。

そして、何より巣の中で種を全うできる安心感の中に生きている。

そもそもリスクを冒してまで今の生活に支障が起きることをしないのだ。

安定思考のせいで人間は数々の争いを起こしてきた。

縄文時代は狩猟がメインで人同士が争うことはなかったと言われる。

縄文後期から弥生時代にかけて人々は農耕を始めた。畑を作ることで家や村、土地の支配、つまり安定的に生活が行えるようになった。

しかし、うまく育つ畑とそうでない畑や、土地面積など違うと奪い合いが起き争った。

何が守るものができれば、脅かす存在は脅威となるし、
守るものがいれば、安定を損ないそうになったとき安定を求め争いが起こるのだ。

未来という概念が生まれ、不安だから貯金をする。貯蓄に備える。
今人類に備わった知能だが、守るだけでは新しい世界は始まらないし、思考停止に陥る。
発展が止まれば環境に変化できなくなった蜂たちは種を存続できない。

ハチでなくなれとは言わない。
ただ安定思考を疑う新たな思想は必要だ。

これからもっと世界はもっと速いスピードで変化していく。
ニホンミツバチの巣は環境の変化に目もくれずまだハチミツを作っている。

世界のスズメバチはさらに速いペースで世界を躍進し続けており、戦っている。

先進国ではあるが、劣っていることにあまり気づいているミツバチはいないように思える。
まずは気づくことから始めてほしい、
違う種のハチの動きを感じるだけでいい

そこから昆虫の未来が始まる

いや人間のね



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