服装で損してない？の心理学。OLが24％も能力を高く見られる方法。

　近年、女性の労働力としての頼もしさが評価されています。多くの職場で管理職・マネージャーをはじめ、重要ポストに就く女性が急上昇しています。

　一方、長く男性によって支配されてきた職場環境において、男性のビジネス用の服装がほとんど同じであるのに対し、女性は服装、化粧、髪型など（例えばローカットブラウス、普通のビジネススーツなど。）様々なアピールをすることが出来ます。女性は『自分がどうみられたいか？』というイメージに合わせて服装を選ぶことが出来ます。とはいえ、ちゃんとした知識がなければ、何を着ていいかわからないですよね。　

　日常のシーンでは、女性らしさを強調した服装や、かわいらしいイメージ、シルエットの服はより活発で社交的なイメージを与えることが分かっています。

　では、ビジネスシーンにおいては、どんな服装をするのが最も得する方法でしょうか？？文章を読むのはちょっと面倒かもしれませんが、それさえ分かれば、自分を知的に見せたり、頼りがいのあるリーダーとして見られたり、営業成績を上げたりすることが出来ます！

　ぜひ知識を有効活用して、知らずに損をしないようにしていきましょう！

今回の記事をみると得する人

　・働く女性
　・女性に活躍してほしい男性

マネージャーとの受付職の女性に最適な服装を導き出した研究とは！？

①66人の男女の協力者を集め、女性が自己アピールをしている動画を見せます。

②この動画を見る前、参加者はあらかじめ自己アピールをしている女性のプロフィールを見ます。

③プロフィールには女性がマネージャー職 or 受付職であることが書いてあります。

④参加者の男女は自己アピール動画の感想を研究チームに伝えます。

　職種を分けたのは、男性のイメージが強いマネージャー職と、女性のイメージが強い受付職で、服装により与える影響が変わる可能性が高いので、それを明らかにするためです。

　自己アピールをする女性の服装は以下の通り。
　A：ナチュラルメイク、黒いスラックス、タートルネック、ビジネスジャケット、フラットシューズ
　
　B：手の込んだメイク、巻き髪、タイト・膝上のスカート、ローカットシャツ、ハイヒール

　Aは普通の服、Bはいわゆる女性らしさを強調した服です。

　AとBの女性の自己アピール映像を見てどう思ったかを参加者に判断してもらうという実験を行いました。外観以外のアピール内容は全く同じです。

　つまり、この実験では『女性らしさを強調した装いと、ナチュラルな装いで、職場の評価が変わるのか？』を明らかにしました。

　日常と同じなら、女性は女性らしさを強調したBの方が、より活発でかわいらしく、社交的なイメージを与えることが出来るので、良い印象を与えそうに見えます。おじさんの目もひいたりしちゃって、もしかしたら贔屓してもらえるかも・・・？とも思えますが、結果は全く違いました。

ナチュラルメイク最強説。

女性らしさを強調した服装は、
・マネージャー職では24%、受付職では7%能力を低く見られる！！
・マネージャー職では17%、知性を低く見られる！！
・マネージャー職では不快感を1.5倍に引き上げる！！

『マネージャー職では女性らしさを強調した服装をするメリットは、

ほぼありません。』

　『受付職については普通の服装でも女性らしさを強調した服装でも、劇的に能力を下に見られるということはない。』ようですが、知性を２％高めるというポジティブ効果もあります。まぁほぼ誤差です。

　今回の研究では、実験デザインの限界がある為、マネージャー職と受付職と分けていましたが、医師、研究職、エンジニア、弁護士、公務員などもまだまだ男のイメージが強い職種と言えるので、気を付けるべき職業かもしれません。（KiRARIより引用）

　仕事で成果を出したい女性は、普通のビジネススーツを着る方がやはり無難と言えます。胸元が開いたり、スリットが入った服を着るのは避けた方が良いでしょう。

　これらの違いは特にマネージャー職で顕著ですから、部下をたくさん持ったり、人を評価するような立場にある方はできるだけナチュラルな服装をするのが得策です。もちろん、『私は女性らしい服装の方がパフォーマンスが2倍出せる！』という人はそれで全く構いませんよ！

現段階でのOLの最強服装はコチラ。

　先程の研究で行った通り、
　A：ナチュラルメイク、黒いスラックス、タートルネック、ビジネスジャケット、フラットシューズ
　
　こういった服装が最強と言えます。画像はタートルネックですが、胸元を見せすぎない、というのが重要です。

　つまり、男性のビジネススーツと離れすぎことが舐められないコツです。私はおしゃれなスーツの女性はとっても好きですし、冒頭のピンクの髪だとしても、能力さえあれば別に構いません。ただし、世論はまぁそんなもんなんだねーという位に考えてみてください。

マネージャーのステレオタイプは、偉そうな男性だ。

　一般的な管理職のイメージ＝男性というのが最も強い原因だと研究チームは結論付けています。

　優秀なマネージャー＝男のイメージが強くあり、女＝マネージャーとしては優秀ではない。という間違った認識を持ってしまう人が多いのです。

　もっとゲスな推測もあります。セクシーな女性が性的なアドバンテージを使って出世したんじゃないか？というような全く根も葉もないことを考えてしまうのではないか？というのも研究チームの答えです。いわゆる枕営業ですね。

　今後、女性の活躍が増えていくのにあたって、このようなステレオタイプやネガティブなイメージが払しょくされていく可能性はありますが、現時点ではこんな研究があるというご紹介です。職場で出世したい、結果を残したい。という人は、ナチュラルな服装がオススメ。

でも待って、おしゃれを捨てないで！

　おしゃれってステキじゃないですか。今日はどんな服を着ようかな？この服着て街を歩いたら、なんか気持ちが晴れやかになるんだよ～。おしゃれは楽しいんです。休日に自分を解放してくれる、素敵なものです。

　ですから、普段着は自分の好きな服、仕事はビジネススーツと完全に切り離してしまいましょう。普段着と仕事着のギャップがあればあるほど、ONとOFFの切り替えが上手くいきます。仕事から気持ちを離すスイッチとしておしゃれも上手くにつかって幸せになってください！

　仕事のスイッチOFFが上手いほど、休日に仕事のストレスを上手に回復できますよ♪

　詳しくはコチラ

　今回の記事は、現段階で少しでも業績をのこしたい、出世したいなど、仕事上の目的がある人なら上手く使える内容です。使いたい人は上手く利用してくださいな～。

引用
Glick, Peter, et al. "Evaluations of sexy women in low-and high-status jobs." Psychology of women quarterly 29.4 (2005): 389-395.
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1111/j.1471-6402.2005.00238.x?journalCode=pwqa

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