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敗金主義者の適当なつぶやき

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拝金主義が跋扈するこの高度貨幣経済のなかで見いだされたある考え、それが 「敗金主義」である。  これは敗金主義のどうでもいい呟きを集めたものです。
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#お金コラム

敗金主義者の借金

敗金主義者の借金

敗金主義者は借金まみれである。家のローン、車のローン、奨学金の返済、日々の生活費もクレジット決済なのでローンであって、稼いできたって次から次へと借金の返済で消えてしまう。それで残ったマネーの少なさに愕然とするわけだ。貯金などできない悲しき敗金主義者。

 しかし、今回は、今私は借金まみれである事をなげいているのだ、と言いたいわけではない。主題はそこにはないのである。本題は、この高度貨幣社会、いわゆ

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敗金主義者の発見 〜結論〜

敗金主義者の発見 〜結論〜

 初夢の話である。夢の話に夢中になるのは精神学会のレジェンドだけではないようで、私も同じであるからして、今回は全くマネーに関係ないようであるような私の夢の中の物語の考察から導いた発見の結論を書いていこうと思う。
 まず、砂糖の島の外縁部にいた弱きもの達も、砂糖の山を必死で作っていた白い服の働き者達も、まるでこの砂糖の仕組みが「自然現象」のように捉えていたことに注目していただきたい。人知の及ばない、

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敗金主義者の時間

敗金主義者の時間

 マネーを稼ぐとさらに欲しくなるのがマネーである、と言ったのは誰だろう?考えるまでもない、それは敗金主義者である私である。もっとも、似たような表現や感情や諺なんかがあるかもしれない。思いつきが案外的を得ていることもあるだろうし、人間の経験なんかはきっと古今東西似たようなものだろうからそうなっても不思議ではない。ちなみに、私はそんなこと思ったこともないし、さらにマネーが欲しくなる程稼いだこともない。

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敗金主義者の朝は早い

敗金主義者の朝は早い

 貧乏暇なし、働かざる者食うべからず、ほしがりませんカツまでは。カツ丼のカツ抜き納豆がけで朝をすます毎日。敗金主義者は勤勉だし、健康的だ。しかし、金はないのであるから、現在の高度貨幣経済の中では勤勉と、健康的なことは直接金に結びつかないと結論づけてしまうのである。

 まあ、マイルドなインフレ時は需要があるわけだから、勤勉に労働すれば連動して果実を味わえるわけだが、需要不足のこの長期デフレ状態にお

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敗金主義者の発見 〜考察〜

敗金主義者の発見 〜考察〜

 一富士ニ鷹三茄子、初夢を見てもお金が入るわけではない。しかし、それがお金と関係していないとも言いがたいのが今回の話である。
 さて、砂糖の島にいる夢を見たことは前回書いた通りだが(これを初めて見た方は前回の話を見ていただきたい)、今回はその考察をしていきたいという試みである。砂糖の島には砂糖の雨が降り、そこの住人の生命を支えているという世界観なのであるが、これはおよそマネーの世界であろう。
 砂

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敗金主義者の発見

敗金主義者の発見

 お金がない。お金がなくて苦しい。年を明けてもこの現実は変わらない。だから、儲け話や明るい話をするにはホラを吹かなくてはならない。これから書かれる話はその類の話だと受け取ってもらえたら幸いである。

 まず、初夢を見た。その初夢の内容を鮮明に覚えている。私は砂糖の島にいて、空には砂糖の雲があり、時折その雲から砂糖の雨がふった。青い海に砂糖の島は浮かんでいるのだが砂糖の雲(そう、綿菓子のような)から

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敗金主義者は二度笑う

敗金主義者は二度笑う

 お金がない。貯金が出来ない。日々の暮らしはできているが余裕がないのである。これはもちろん自分の稼ぎが悪いのであるし、当然世の中の景気が悪いからでもある。それに加えて生活が苦しいのは家族を養っているからであって、家計に関与しない家族、要するに子供を、正確に言えば食べ盛りの子供達を養っているからで、自分と伴侶の意思の産物であるのだから子供達に非がないのは当然だとしても、結局のところ消費者の化身と言え

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