近江龍

日本在住 思想家 人間世界で1番古く1番新しい思想の発見者

近江龍

日本在住 思想家 人間世界で1番古く1番新しい思想の発見者

マガジン

  • 敗金主義者の適当なつぶやき

    拝金主義が跋扈するこの高度貨幣経済のなかで見いだされたある考え、それが 「敗金主義」である。  これは敗金主義のどうでもいい呟きを集めたものです。

  • 絵本

    下手な絵で描かれた意味の乏しい本です。

  • 小説家の小説

    短編、長編ありますが、おおむね文字がある一定の思想で羅列されています。

最近の記事

  • 固定された記事

敗金主義者は二度笑う

 お金がない。貯金が出来ない。日々の暮らしはできているが余裕がないのである。これはもちろん自分の稼ぎが悪いのであるし、当然世の中の景気が悪いからでもある。それに加えて生活が苦しいのは家族を養っているからであって、家計に関与しない家族、要するに子供を、正確に言えば食べ盛りの子供達を養っているからで、自分と伴侶の意思の産物であるのだから子供達に非がないのは当然だとしても、結局のところ消費者の化身と言える存在を抱えているのであれば、必然的に金は、悪銭であれ良銭であれ身に付かないので

    • 民主主義の根幹

      絵本「おしまいバナンヌ」を描きました。フランスの友人が何気なく言っていたフレーズを子供に言ったら「おしまいバナンヌって何?」と聞かれたので絵本にしてみました。お子さんに読み聞かせるときは「ヌ⁉️」のところで感情を込めてとぼけると笑いを誘うことが出来るかもしれません。  さて、今回のテーマは「民主主義の根幹」である。多くの人はそれを「多数決」と思っているかもしれない。多数決こそ正義であり、選挙とは多数決そのものであり、民主主義とは多数決主義なのだと。なるほど、そう言われると正

      • おしまいバナンヌ

        このお話はフランスの友人との会話がもとになっています。でも、その友人はバナナに兄弟がいることを知らない様でした。バナナの気持ちになってお楽しみ下さい。

        • 参院選と暗殺とこれからの日本

          久しぶりの記事を書いている。忙しい日々だったのでサボっていたのだが、ようやく時間が取れた。貧乏暇なしの敗金主義者なのであった。  さて、この数ヶ月で大変なことが次々に起きた。  参院選中に安倍元首相が暗殺され、参院選では自民が圧勝したが諸派であった参政党が議席を取り、統一教会問題が炙り出された。  政治家の暗殺自体はこの日本でも珍しいことではない。戦前はいくつもあったし、戦後であってもなくはなかった。問題はそれで世界は変わらないということだ。もちろん、庶民国民の良い方には、と

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        敗金主義者は二度笑う

        マガジン

        • 敗金主義者の適当なつぶやき
          24本
        • 絵本
          4本
          ¥333
        • 小説家の小説
          8本
          ¥333

        記事

          敗金主義者と選挙と主権

           この1週間は国政選挙の影響で、どうやら敗金主義者も忙しく、なるはずもなくいつもと変わらない日々を過ごしている。はっきりってここ何十年選挙の影響で私が利益を得たことなど一度もない。ただ、日本全体の切り売りに巻き込まれていくだけの激流の一葉に過ぎないのである。日本の政治は悪くなり続けるだけで「日本人」の損が引き返せない状況になり「日本人以外」の利益になるだけだ。  グローバル化が進んでいるからいずれ「日本人」であることすら自覚できなくなるかもしれないが、今の私達は明確に自覚して

          敗金主義者と選挙と主権

          敗金主義者と聖徳太子とことわりと

           戦争の先の戦争とは「対地球戦争」のことである。人類対地球の全面戦争。これは敗金主義者の妄想であるが、実現不可能とまでは言えない、と言うか無意識下では既に行われていることなのであるからして、全く妄想とも言い切れないのであるが、これを納得してもらうのは簡単ではない。だから、細々と説明しようと試みているのであるが、何しろ敗金主義者は貧乏暇なしなのであって一挙にはできない悲しい現実と向き合うしかないのであった。何しろ敗金主義者の言葉に力は皆無だ。  だからではないが、今回は日本の賢

          敗金主義者と聖徳太子とことわりと

          おいとべに⑤

           不定期連載小説です。 同居猫の方はすっかり心を許してしまっている様だったが、もう一方の同居人である清彦にしたら成り行きとは言え、大変な事を決めてしまったという気持ちになっていたのが正直なところだった。でも、今更覆す事も出来ない。一度約束してしまったし、初江が絶対に許さないだろう。それに、七海もすっかり清彦に寄せる態度に親しみが込められている様にも感じられた。気のせいかもしれないが。いや、きっと気のせいだろう。少なくとも、七海は良彦とはすっかり仲良くなったようで、まるで年の

          おいとべに⑤

          山と少年と大きな穴

          そこは平らな砂地が広がっていた。 その砂地で一人の少年が砂地の少し湿った砂を手で集め、小さな山を作っていた。彼は少しずつ山を高くしては、満足そうに山を見つめて大きく頷くと、また砂を集めて山を高くする。楽しそうにそれを繰り返していた。  すると、一人の少女がやってきた。 「何やってるの?楽しそうね!」  少年は笑顔で砂を山の上に運び、高くなった山肌を叩いた。すると、小女は「私もやるわ」と言って、同じように山に砂を盛った。二人共楽しいのか笑顔で、山を高くしようと砂を盛った。すると

          山と少年と大きな穴

          おいとべに④

          不定期連載小説です。 「吉岡さん、どうにかならないんですか?少し落ち着くまでいさせてあげるとか」  良彦の背中を摩りながら七海が真剣な表情でそう言って来たので、清彦は困ったような顔して初江を見た。初江はうんうんと頷きながら「大切な姪っ子の為なんだから、人肌脱ぎなさい」と言ってきた。もはや「甥っ子です」という事も言えずに、清彦は頭を搔きながらまた泣きそうな顔になった。 「でも、親には連絡しないと。心配するし」 「やだ!」良彦は大きな声で即答した。そして、小さく「それに、おばあ

          おいとべに④

          おいとべに③

          不定期連載小説です。 「本当にびっくりしちゃったわ、だっていきなりこんなに可愛い子が清ちゃんの部屋にいるんだもん。まさかとは思ったけど、姪っ子がいるなんて、おばちゃん知らなかったからど肝抜かれちゃた。もう、清ちゃん、いるならいるって先に教えてくれたらいいのに」  初江がビール片手にいつもの天井が抜けるような高笑いと共にそんな事を言うと、隣にいる七海も一緒に肩を揺らして頷いた。清彦は罰の悪そうな顔をしながら、自分のしどろもどろの弁解と良彦自身からの説明で二人のあらぬ誤解が解け

          おいとべに③

          敗金主義者と教育

           5月に入って天気も変わりやすく、誠に落ち着かない日々が続いている。暖かい方が気分は優れるが、暑過ぎては体がまいる。人間というのは動物なのである。自然の環境に左右される者だ。  しかし、やはり他の動物と違うのは「知識の蓄積」をしてきたことだろう。記憶媒体の発明(文字)、そして教育がそれを実現してきた。  人は教育されることで、「常識」を無意識に押し込み、そのあいた容量で新しい知識を仕入れ、思いも寄らない発明をして次に繋げ続けてきたわけだ。現代人には教育の重要性、必要性を改めて

          敗金主義者と教育

          敗金主義者と対地球戦争

           ウクライナでの戦争は終わらない。きっと夏までは終わらないし、たとえロシアが終わったと言っても今度はウクライナが攻めに転じることで新たなフェーズの戦争が始まる可能性だってある。負の連鎖を断ち切るには時間が必要なのだが、今を生きる人間にはその余裕はないのである。  今は日本もそうだ。戦争状態ではないけど、特定の物価の上昇やコロナ禍で先が見えない不安、しかし、良くならない景気と上がらない給料に愕然とするしかないし、芸能人の自殺も続いてますますもやもやとした漠然とした焦燥感と不安

          敗金主義者と対地球戦争

          おいとべに ②

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          おいとべに ②

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          おいとべに

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          戦争を無くす方法

           今回サムネの絵を新しく描いてみた。そう、珍しく時間があったので遊んでみたのである。タイトルは「彼らが聴かせた彼の聞いた叫び」である。意味は聞かないでほしい。ただの真夜中の戯れであるのだから。  さて、今回は「戦争の先の戦争」の話である。前回は私は「地球との戦争」を提案した。次回説明するとしてからずいぶん時間が経ってしまったが、今回も詳しく説明はできないと思う。それは、やはり現実世界での戦争が終わっていないので夢想を書いても虚しく感じてしまうからだ。  ただ、理想はいくら語

          戦争を無くす方法

          敗金主義者の憤怒 デフレの結果の結果

          久しぶりの更新である。まだ、戦争の先の戦争の説明もおぼつかないのに、今回は違う内容を書いてしまうのは敗金主義者の怠慢なのである。しかし、怒りと悲しみが筆を取らせるので、こうして何やら書かずにはいられないのである。  北海道知床で痛ましい事故が起きた。多くの人生が北の海に散ってしまった。心よりご冥福をお祈り致します。  多くの希望ある人がなくなったが、その原因を作ったのは誰だろう?経験不足の船長だろうか?コントロールできない天候だろうか?不整備を許した国や自治体だろうか?拝

          敗金主義者の憤怒 デフレの結果の結果