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敗金主義者の発見 〜結論〜

 初夢の話である。夢の話に夢中になるのは精神学会のレジェンドだけではないようで、私も同じであるからして、今回は全くマネーに関係ないようであるような私の夢の中の物語の考察から導いた発見の結論を書いていこうと思う。
 まず、砂糖の島の外縁部にいた弱きもの達も、砂糖の山を必死で作っていた白い服の働き者達も、まるでこの砂糖の仕組みが「自然現象」のように捉えていたことに注目していただきたい。人知の及ばない、人ではどうにもできないことのように捉えているのだ。

 そう、もちろん夢を見た私本人でさえそのように捉えていたからこそ、砂糖の雨が降る島という「自然現象」としてイメージしているからそのような描写になるわけで、だから登場人物達もそのような発想になるのであろうが、しかし、それは本当にそうなのであろうか?

 貨幣現象や経済現象は「自然現象」なのだろうか?神の見えざる手なのだろうか?

 私はそうは思わないと結論付けたのである。

 マネーは自然物ではないのだ。天から降ってくるわけではない。誰かが人為的に意図的に動かす類の人工物なのである。デフレやハイパーインフレは「天災」ではなくて、「人災」なのだ。天災ならばどうしようもないし、諦めもつくだろう。地震が起きたり、台風、竜巻がおきて、それを誰かのせいにする人はいない(いや、地球温暖化ガー、とみんなのせいにする人はいるかもしれないが…)。地球のせいにして避難する人もいない。本当に人ではどうしようもない自然災害なのだからそれが当然である。
 しかし、「人災」であるならば話は別だ。それは誰かがやったことなのだ。しかも、意図せずにはしない類のものだろう。だって、砂糖の島の理屈は単純なのだから。
 「神様」はそれを理解せずに砂糖の雨を降らしはしないだろう。

 要するに、マネーというものは人(誰なのか?)がコントロール可能なものであるということでなのだ。これを理解することはこの拝金主義の世界で生きるのに必要なことではないか、と敗金主義者は思うのである。

 今回はこのへんで。

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