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深夜、堕落したブルーライト、ぼくら勝手に孤独になって輪廻。

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散文詩/自由詩まとめ。
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2021年4月の記事一覧

ピンクの海の人魚姫(0419)

これは詩です、と言い張ることも日記です、と言い張ることもしたくなくて、ただ文章であるならそれでよかった、絵を書くひとや写真を撮るひととおなじように、文章を書くひとで、文章を書くかわいいひとでいられるならそれでよかった、その証明のために、あわよくば、職業を詩のひととしたかった。しあわせになりたい、と祈られた死んだ星が困っている、わたしのしあわせの、とんでもない傲慢さと矮小さについて。
 
 
わたし

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リスタートはシーツの上から

 
ながいながいながい夜だって永遠にはとうてい似てなくて、だからちゃんと永遠に憧れて永遠を恐れて生きていける、初めての夜明けに安心と絶望、どっちが大きいかでその後のルートが分岐します、バッドエンドはないからどっちでも良いし、未来人はいつまで待っても来ない、タイムマシン、ダサいデザインだったら、絶対乗りたくない。
 
 
どうせ手に負えないところで太陽は燃えているのだし、キャンプファイヤーみたいにそ

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ピエロも楽しくやってるし0412

書くことを愛しているけどそれ以上に自分を愛していてごめんなさい、武器を持ってないとたたかえない世界、が相変わらずおそろしくて憎たらしい、のに武器をすてるほどの勇気もないから、今日も誰とも会わないまま、誰にも教わらないやり方で刃をとがらせる、わたしだって、花形の空中ブランコで歓声を浴びてみたかった。
切った髪の軽さの前で立ち尽くしている、文字が鮮度をうしなっていくのがこわい、架空のひとたちのサーカス

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メアちゃんはそんなに青くない

メアちゃんはそんなに青くない

 
教室は世界のくせにグッピーの水槽よりもずっとちいさい

感情の8割恋と反抗にすり替えられちゃう赤いセイシュン
  
500円あれば佐々木は過去になるメアちゃんは走るのが速い

恋なんてわからないからもう全部花占いに決めてもらおう 
  
カラフルな広告紙に落ちていくかつて前髪だったものたち
 
校則といっしょに破ったスカートの切れ端でぬぐうミルクティー甘い

 
ツイッターのタイムラインにメア

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