【2章全文公開】拙著「今を紡ぐ、未来を創る」(記事の最後には、電子書籍プレゼントもご用意)
こんばんは。えんどうみきです。
昨年7月に出版した、拙著「今を紡ぐ、未来を創る」。
ありがたいことに、出版直後だけでなく、出版から1年以上経った今でも「本読みました!」と連絡をいただくことがあります。
その中で、「2章の〇〇の部分を読んで、連絡しようと思った」といったことが本当に多く、もしかしたら2章を公開することが誰かの力になることもあるのかもと思い、今回全文公開することに至りました。
このnoteでは、2章すべて無料で読めます
生きていたらいろんなことが起きます。何かしらの理由で、人生の帰路に立っている方、自分と向き合う必要を感じている方、今の人生に少し違和感を感じている方の力に少しでもなれば幸いです。
●第2章
今のあなたが無意識にとらわれていること
①なぜ選択するときに、親の目が気になるのか
何か大きな決断をする時、多くの人が選ぶ道とは違う方向に歩む時、親が「どう思うのか」「どんな反応をするのか」を気にしすぎる方がいます。中には、自分の決意を伝えた時の親の反応を恐れて、行動に移すのをやめてしまう方もいます。
なぜなのでしょうか……。
それは、あなたが過去に親の期待をたくさん叶えてきたからです。
そして期待に応えるうちに、
「次もまた、親の期待に応えなくてはいけない」
そう勝手に自分自身で自分との約束を作ってしまったのです。これはある意味、あなたのやさしさでもあります。親の期待に応える中であなたは、自分が残した結果に対して、親が自分のことのように喜ぶ姿をたくさんみてきました。それが純粋に嬉しかったのではないでしょうか。
他にも、親から褒められ、「自分はこれでいいのだ」と自分自身を認めることにもつながっていたはずです。
ちなみにわたしは、「合唱コンクールで伴奏をしてほしい」「文武両道、有名大学への進学率も高い学校に進学してほしい」「地元で就職してほしい」など、いろんな期待をもらっていました。それに応えるための努力をして叶えたり、叶えることができなかったり……。
親が喜んでいる姿をみると嬉しかったですし、逆に親が残念そうにしている姿をみると申し訳ない気持ちになりました。親の反応に一喜一憂。振り返ると、とても敏感でした。
しかし今後も、親の期待に応え続ける人生が続いたとします。大きな選択から、小さな選択まで親の顔色を伺って選ぶ人生。その未来を歩んだ先の未来のあなたは、その選択を喜ぶでしょうか。正しかったと胸を張って言えるでしょうか。
少しでも、違和感や残念さを感じたのであれば、親離れをするときが来たということです。
②会社の上司の言葉は、鵜呑みにしてはいけない
また、親の期待に応えてきた人は、社会人になると親からの期待に応えるのに加えて、次は上司の期待に応えます。会社の期待に応えようとし、自分の気持ちや意思を後回しにしてしまうのです。
たとえば、半期に一度ある目標設定には、自分が挑戦したいことではなく、会社が自分に求めていそうなことだけを書きます。差し当たりないものをいつも書くのです。
たとえ自分が新たに挑戦してみたいことがあったとしても、「やったことがないし……」と、心の中で言い訳をつけて結局、誰にも言いません。もちろん目標設定にも書きません。自分ひとりで考えて、そのまま日の目も見ずにお蔵入りです。
すると、言えなかったことに対する残念さを少し感じます。しかし、その気持ちにすら気づかないフリをするのが、あたり前になります。
上司や会社が喜ぶ選択を、自分の喜びとして選択してしまうのです。
しかし評価されるのは、たとえ最初は反対の声が上がったとしても、自分の意志を貫いた人たちばかり……。
そういう人たちに限って評価が上がってきたタイミングで会社を辞め、転職を成功させています。我が道を進んで、さらに結果も出していることを羨ましく思うでしょう。従順に真面目に取り組む自分がバカらしくなります。
正直、「なぜ、頑張っている自分は報われないのだろう」と思い悩んでしまうのです。
なぜその努力が報われないのかというと、あなたが従順すぎるからです。受け身すぎるのです。
自分の意見や意思がなければ、会社や上司のいいように使われてしまうのがオチです。会社は会社の、上司は上司の叶えたいことがあります。自分の中の「こうしたい」がないと、自分以外の「こうしたい」に貢献するだけになってしまいます。
今の従順な目標設定、行動の選択で、あなたが今の会社や人生を通して叶えたいことを叶えられそうでしょうか。
小さい頃から今までずっと、誰かの期待に応えようとしていたあなただからこそ、容易に他人の気持ちや願いを汲み取ることができます。それは、生きる上での知恵です。だから得た恩恵も多いはずです。
しかし、あなたがあなたに期待していることに答えられているでしょうか。受け身であることで自分を犠牲にしてはいませんか。
③SNSは取扱い注意です!
「○○ちゃん、結婚したらしいね」
「〇〇さん、ベンチャー企業に転職したらしいよ」
「〇〇君、今は会社をやめて、フリーでカメラマンをやっているらしい」
SNSの普及により、他人の人生や日常を見る機会が増えました。ツイッターやインスタグラム、フェイスブック。気軽に人とつながれるツールが、わたしたちの生活に存在するようになりました。住んでいる地域が違っても、そんなに仲良くなくても、他人の日常が自分の生活に意識しなくても入ってきます。
現代社会は、他人の人生が手軽に見られるようになった時代です。それを楽しみ、活用する人もいれば、少し窮屈さやしんどさを感じている人もいます。
わたしはSNSに対して、「楽しさ」と「しんどさ」のどちらも感じたことがあります。
学生生活や社会人生活、恋愛や家族関係がうまくいっている時には楽しく感じ、就職活動で思うように選考が進まない時や、新生活での人間関係に疲弊している時には、他人の楽しそうな投稿を見てしんどくなりました。
理由は明白。SNSは、それぞれの人生のうまくいっているところを切り取った場所だからです。
楽しくSNSを使えている時は、楽しさに対する「共感」。しんどくSNSを使えている時には、「劣等感」が生まれます。見ると他人の幸せと自分の現状を嫌でも比べます。
自分の幸せと他人の幸せは違うはずなのに、なぜ比べてしまうのでしょう。
それは、自分の幸せや喜びが何なのかを、自分で把握できていないからです。だからこそ、SNSでの他人の投稿は、人生の正解に思え、完璧に見えてしまいます。時にうらやましくも見えるでしょう。
本当は、楽しいことだけではなく、それぞれ言わないだけで大変なこともたくさんあるのに……。それぞれがそれぞれの人生を懸命に生きています。その一部がSNSに上がっているだけです。
しかし、自分が大事にしたい価値観の芯が見えていないと、目に見えている情報だけを信じてしまい、勘違いや勝手な劣等感を持ってしまうこともあります。
「あの子はあの子。わたしはわたし」
そう自分の生き方の芯が自分で知れるまでは、SNSからは離れたほうが賢明です。なぜなら、しんどいSNSの使い方しかできないからです。ちなみにわたしは、大学3年生の夏〜大学4年生の夏までツイッターを、社会人2年目〜3年目はインスタグラムを携帯のアプリから消していました。それは、SNSを見ると就職活動も社会人生活も、自分と他人を比較し、しんどくなることが自分の傾向としてわかっていたからです。改めて言います。
「SNSに上がる幸せが、あなたの幸せのカタチとピッタリ当てはまるとは限らない」
そのことを忘れてはいけません。
④なぜ社会の「よし」にあてはまろうとするのか
「優秀な大学に入ったほうが幸せになれる」
「有名な会社に就職したほうが幸せになれる」
「自分を幸せにしてくれるパートナーを選んだほうが幸せになれる」
「こうしたら、幸せになれる」という指標が社会には存在します。おそらく、今までに多くの人が選択してきている悪くない答えが型となっています。
そしてわたしたちは、生まれてから今までその型を、生まれ育った環境や周りの大人の言葉を通して、何度も繰り返し聞いてきました。あたり前のように型を選ぶ大人を見てきました。そして今では、その型を自分も選んだ方がいいと、無意識に判断しています。またそれと同時に、この「こうしたほうがいい」から外れると、不幸になるとも思い込んでいます。
たとえば、「賢い大学にいくべきだ」「起業するなんて危ないからするべきではない」「結婚はするべきだ」など、社会には多くの「するべき・しなければ」が存在します。その中で、社会がよいと言うものを自分の意思で選べるときには問題ないでしょう。
逆に、選びたくないと思ったとき、選べないときに人は劣等感を持ちます。なぜなら、自分が幸せから外れてしまうように感じるからです。
しかし実際のところ、社会がよいとはあまり言われない少数派を選んで幸せになっている人もいます。「みんなが選んでいるから」といった理由で選び、現実を後悔している人もいます。
結婚について、ひとつ例をあげます。社会には、「結婚したほうが幸せ」という風潮があります。しかし、実際のところ、幸せのカタチは人によってさまざまです。わたしの友人、知人を思い浮かべても、それは思うことです。
もちろん20代で結婚をした友人は何人もいます。幸せそうで、見ていてわたしもほっこりします。しかし、別の友人・知人を見ているとそれだけが「幸せ」とは限らないと思うのです。大学で出会ったある友人は「ひとりが好き」と言い、一生独身を決めています。大好きで誇りを持っている仕事に全力投球の姿がとてもカッコいいです。
また、「結婚はしたいけれど、子どもはいらない」と言う友人もいます。また他にも性別にとらわれず男性同士、女性同士で付き合っている友人もいます。パートナーとの仲良し話を聞くと、「幸せなのだな」と思えて私も嬉しくなります。
生き方はさまざま、10人いれば、10通りの人生があります。「その人らしいな」と思えると、自然と応援したい気持ちがわいてきます。実際、先ほどあげた友人、それぞれの人生のどれもが、「いいな」と思うし、「わたしはこうするの」と決めて、自分を生きている姿に元気をもらいます。社会の物差しではなく、自分の物差しで「幸せ」を選べるほうが、素敵です。
「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、わたしは、あなたと結婚したいのです」
これは、わたしが大好きなキャッチコピーです。数年前にテレビCMで見て、「素晴らしい」と思いました。このコピーの素晴らしい点は、結婚に対して、女性の強い意志が感じられることです。
周りがしているから決断するのではない、時期相応だから妥協してでも決めるのでもない。あくまで、わたしがわたしの人生として選択する。その意志が感じられるのです。
あなたは、社会の「よし」に当てはまろうとしていませんか。その「よし」は、自分が選びたいものであっていますか。「わたしはそれがいい」と自らの意思で選んでいるか確認してみてくださいね。
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再度お伝えしますが、「電子書籍」(カギカッコ不要)とだけメッセージくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。素直な想いを良ければ残していってくださいね。 サポートいただいたお金は、自分が応援したい人へのサポートに回します。 note内ですてきな循環を生めたらいいなとそんな願いを込めて...。