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3歳から円形脱毛症になり、一度も完治せず、気付けば円脱歴、30年以上。 これまでの人生…

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3歳から円形脱毛症になり、一度も完治せず、気付けば円脱歴、30年以上。 これまでの人生で、円形脱毛症に関するエピソードを切り抜き中。 こんな人がいるんだなーという程度で読んでもらえたら嬉しいです。

最近の記事

産後と円形脱毛症

産後は髪が抜けるとか、薄毛になるってよく聞くけれど、円形脱毛症の人はどうなるんだろう… ずっと疑問だったけれど、自分が出産することではっきりわかった! 毛周期的に通常、抜けるはずだった髪が、妊娠中はホルモンの影響で抜けず、出産後に「あっ、私、抜ける番だったわ」と言わんばかりにオーバーステイしていた髪が抜けはじめるから、抜け毛が多くなるらしい。 円形脱毛症の私の場合、妊娠中は免疫が下がるので円形脱毛症は快方に向かったが、出産後は免疫がもとに戻るので、円形脱毛症も復活した。

    • 妊娠、出産と円形脱毛症

      妊娠中、出産にむけて準備をはじめたころ、入院時にウィッグをつけるかどうかで、色々シミュレーションしていた。 陣痛が来て産院に向かうとき、ウィッグをしていくor帽子を被る?そもそもウィッグをつける余裕があるのか? 家にいて、急な体調の変化で救急車で運ばれたときウィッグはどうするか?など… 事前に産院の先生にも分娩やその後の入院時にウィッグをしてもよいか確認した。 先生の回答は、LDRでの分娩時と入院中はウィッグOKだけど、帝王切開などで手術室に入るときはウィッグNGとのことで

      • 円形脱毛症が自分のこどもに遺伝するかもしれないという不安

        久しぶりの投稿です。最近、出産しました。 不妊治療を経て、無事に出産し、今は子育て奮闘中です。 私は結婚して5年(同棲期間も含めると7年)子供を授かることがありませんでした。でも、もともと妊娠、出産に積極的だったわけではありません。 ちょうど、コロナが流行る前くらいに、生理痛がひどく、生理を止める薬(低用量ピルなど)を2年程服用していた期間がありました。薬がなくなる頃に、婦人科を受診しなきゃと夫と話していたときに、夫から「いつまでその薬を飲むの?飲んでいる期間は妊娠しない

        • 円形脱毛歴32年を振り返って

          久しぶりの投稿です。 円形脱毛はあいかわらず、完治しておらず、抜けて生えてをリピート中です。 円形脱毛歴は途絶えることなく、気づけば32年… そんな私が、振り返って思うことを書いてみます。 円形脱毛がなかったら、どんな人生を送っていたか? これについては、総じて、円形脱毛症であっても、なくても、たいして変わらない人生を送っていると思います。 自分で学びたいと希望した大学に進学しているし、就職もその後の転職も、気に入った会社に入っているわけで、結婚相手も自分で決めている。

        産後と円形脱毛症

          脱毛症の私は結婚できないかもしれないという不安

          先日、ウィッグを購入して美容室でカットをしてもらった。 行きつけの美容室は、オーナーがヘアアピアランスの取り組みをしているため、ウィッグカットも快く対応してくださっている。 美容師さんとの会話の中で、 ウィッグを使用している別のお客さんが、「脱毛症が治らなかったら結婚できないかもしれない」と話していたというエピソードを聞いた。 なぜか、その話を聞いて、自分もうるっと、涙目になってしまった。 そのお客さんは10代後半の女性らしいが、 脱毛症の自分は、結婚できるのだろうかと

          脱毛症の私は結婚できないかもしれないという不安

          「自分だけが不幸」と思うとき

          幼少期に円形脱毛になってから、30年… 今さら新たに毛が抜けてもショックは受けない。 感覚が麻痺していると言うべきか、自分の体質(宿命)と受け入れていると言うべきか… 子供の頃から円形脱毛であることに「自分だけが不幸と思うな」と両親に言われてきた。 世の中もっと重い病気になっている人もいるから、学校にいって遊んで、勉強できているあなたは恵まれている、円形脱毛は命を脅かすものではなくてよかった、という見解のようだ。 もちろん、私自身も普段は円形脱毛で面倒なこともあるけれど、

          「自分だけが不幸」と思うとき

          金属アレルギーが原因の円形脱毛症があるらしい

          5年ほど前に、突然、母から電話があった。 世界仰天ニュースという番組で、歯の詰め物がアレルギーを起こし、円形脱毛症になった事例が紹介されていたとのこと。 私も奥歯に詰め物があるので、検査をしてみたらどうか?と連絡があった。 母は、番組でインタビューを受けていた皮膚科の先生と、先生が所属するクリニックの名前までメモしてくれていた。 しかも、そのクリニックは私が住んでいるところから近い。 ためしに行ってみようと思い、電話をしてみた。 テレビの反響なのか、回線がパンクしているよ

          金属アレルギーが原因の円形脱毛症があるらしい

          ウィッグとの出会いと別れ

          日常的にウィッグを使用していると、必ず買い替えが発生する。 買い替えは、新しいウィッグとの出会いであり、これまで使っていたウィッグとの別れでもある。 まぁ、「別れ」といっても、特別な儀式はなく、普通に捨てるんだけど… ウィッグを使いはじめたころは、そこそこ値段もしたし、また使うかもしれないと思い、保管していた。 最近は、「また使うことは、まず、ない」 「それなりの値段だったとしても、劣化したものをいつまでも持っていても意味がない」 と、割り切って、捨てている。 それに、

          ウィッグとの出会いと別れ

          ウィッグであることがバレたら

          私の仕事はデスクワークで、普段から余程の事がない限り、ウィッグが外れるアクシデントは起きないと思っていたが… これまでに2回+αアクシデントがあった。 まず、1つ目のアクシデント。 夫と結婚する前の話だが、2人でスキーに行ったとき。夫は雪国育ちで普通にスキーができたが、私は中学のスキー研修で、スキーをやっただけで、初心者。スキーでかなり派手に転び、ウィッグが外れてしまった。 ウィッグの上からニット帽を被って、さらにニット帽についている顎ヒモも結んでいたが、転んだ衝撃に耐え

          ウィッグであることがバレたら

          ウィッグで海水浴

          ウィッグを使っていると、海水浴のときにウィッグを外すべきか、外さず顔を濡らさないようにするべきか…すごく悩みます。 私の結論としては、やりたいことはやる! ウィッグがやりたいことの弊害になるなら、ウィッグは外すか、工夫して回避する。 キレイな海にきて、魚もたくさん泳いでいて、潜らないわけがない!! 初めての海外旅行はグアムでした。 海に入りたいし、シュノーケルもしたい。 ウィッグを外すことはためらいませんでしたが、 脱毛箇所を晒す勇気はありませんでした。 そこで、ウィッ

          ウィッグで海水浴

          ウィッグのメンテナンスについて

          ウィッグを購入するとメンテナンスがついてまわる。基本的には購入ウィッグの説明書などに記載されているメンテナンス方法にしたがって行えばよいが、毎日ウィッグを使用するとメンテナンスが面倒に感じることもある。 生活がウィッグ中心になるのが嫌だったので、要所を抑えつつ自分なりのメンテナンス方法を模索した。 私は、リネアストリアの人毛タイプのフルウィッグを使用している。ウィッグは市販のシャンプーやトリートメントで洗い、水気をとったらヘアオイルをつける。その後はそのまま乾かす場合もあ

          ウィッグのメンテナンスについて

          ウィッグの購入費用について

          ウィッグに限らず、買い物をするときは同じような迷いがある。 靴を買うにも1000円以下で買えるヒラキの靴もあれば、何十万もするルブタンの靴もある。 自分が靴にいくらかけられるか?(靴に対する価値観や、家計的な面で…) これを考えて金額を決めれば、自然に希望価格帯の靴を扱っている靴メーカーや、希望価格帯の靴を扱っている店が決まります。 それと同じ方法で、まずは自分がウィッグにどれくらいのお金をかけられるか?どれくらいのお金をかけたいか?を考えることをオススメします。 私のよ

          ウィッグの購入費用について

          試行錯誤のウィッグライフ

          転職してからは、毎日、ウィッグをつけて出社した。見た目的にはウィッグをつけたほうが、当然、可愛いし、なんとなく「普通の女子」になれた気分で、「ウィッグライフもありだな!」と思った。 ただ、ウィッグを着けたらそれなりに、工夫が必要なこともある。 例えば… ・ウィッグのメンテナンスが面倒 ・ウィッグの購入費用問題 ・ウィッグであることがバレそう ・永遠に髪が伸びなくて、怪しまれそう ・異様なテカりが怪しまれそう ・上から見られると、つむじが不自然 ・風が吹いたときにウィッグと

          試行錯誤のウィッグライフ

          転職活動と、ウィッグ出社

          社会人4年目の夏、転職を決意した。 会社に不満があったわけではなく、純粋にステップアップしたいと考えたから。 面接のとき、大きな円形脱毛(小さい円形脱毛がくっついて、大きくなった)があっても採用してくれるのかな?と思ったが… 意外にも中途採用は、応募者の経験と、採用側のニーズがマッチしていて、労働条件の調整がつけば、だいたい内定をもらえた。 会社によって、面接でウィッグをつけたり、つけなかったりしたが、選考結果に大きな差はなかった。 そして、冬に入るころに、3年半過ごし

          転職活動と、ウィッグ出社

          はじめての「脱毛外来」

          社会人2年目の夏に、一人暮らしをはじめた。 その頃、円形脱毛症は中学のときほどのスピードではないが、ゆっくり悪化していた。 しばらく円形脱毛症の治療を受けていなかったが、「円形脱毛の治療も進歩しているかも?」と思い、インターネットで調べてみた。そして引越先の近所にある大学病院の皮膚科には「脱毛外来」があることを知った。 脱毛外来は毎週水曜日の午後のみで、会社を早退する必要があった。当時、働いていた会社は、フレックス勤務制度もあり、有給休暇もかなり自由にとれる会社だった。

          はじめての「脱毛外来」

          はじめてのウィッグ

          はじめてウィッグを使ったのは、大学の卒業式だった。3歳からずっと円形脱毛症になっていたが、大学の卒業式までウィッグを一度も使ってこなかった。 中学時代に国語の先生から「出かけるときはウィッグでオシャレするのもいいんじゃない?」とさりげなくすすめられたことはあったが、当時はインターネットで何でも調べられる時代ではなく、地方に住んでいた私にはウィッグに関する情報があまりなかった。 両親も「悪いことをしていないのだから、堂々としていればいい」という考え方で、ウィッグをつけるとい

          はじめてのウィッグ