おさとう

2022年8月悪性卵巣腫瘍、腹膜偽粘液腫と診断される。備忘録として闘病記を綴っていきた…

おさとう

2022年8月悪性卵巣腫瘍、腹膜偽粘液腫と診断される。備忘録として闘病記を綴っていきたい。

最近の記事

入院2日目

昨日から東京の病院に入院している。 明日、いよいよ手術。 昨日までは普通食だったが、今日は朝からお粥。 昼もお粥、夜から絶食だ。 お粥が好きじゃないので、食べづらくてまったく美味しく感じなかったけと、しばらく何もたべられないから我慢して全部食べた。 先生から手術の説明、看護師さんからICUの説明の説明があったり… いよいよ手術が近づいきたと感じる。 生まれて初めて動脈からの採血を経験した。 足の甲からの採血で、普通の腕からの採血より痛かった。 午後には250mlの下剤

    • 11年8ヶ月

      11年8ヶ月勤めた職場を今回の病気がわかって退職することにした。 昨日が最終出社日だった。 パートだけど、長く勤めた職場。 思い入れはないと思ってたけど、いざとなると寂しい… 病気がわかり、急に手術が決まり、退職も決まり、バタバタとジェットコースターのようだったこの1ヶ月半。 ここ数週間は仕事の引き継ぎで大変な日々だった。 ほぼ1人でやっていた仕事だったので、前任者が辞めて、マニュアルも何もなく、私しか知らない、分かってないことがありすぎて… よく考えたらパートなのに…

      • 手術前検査

        2022年9月6日 手術前の検査で東京の病院へ。 1人で新幹線に乗って東京に行くのは、実に30年振り高校生以来… 方向音痴なのもあって、無事にたどり着けるかドキドキ。 東京駅から中央線で新宿まで行き、タクシーで無事に病院までたどり着くことができた。 (新宿ではタクシー乗り場がわからず駅員さんに聞いたけど) 今日の検査は、 採血 PET検査 負荷心電図検査 呼吸機能検査 心臓超音波検査 と、盛りだくさん。 なんとか全部終わらせ、外来で診察の順番が来る頃には16時半をま

        • セカンドオピニオン

          東京の病院にセカンドオピニオンを受けるため、朝3時に夫と2人で車で出発。 5時間強かかって病院に着いた。 娘のハタチの記念に2人旅して以来の東京。 まさかこんな形で訪れることになるとは… 診察室の前で待ってる間、本当に長く感じた。 最悪の事態を考えると気が気じゃなかった。 予定時間の9時を10分程過ぎて、先生がいらっしゃった。 ホームページで拝見してたより若い印象。 腹膜偽粘液種で間違いないだろうとのこと。 虫垂が原発。 悪性度は3段階のうちの1番軽いものである可能性

        入院2日目

          今日の嬉しかったこと

          今日はパートの日。 職場では私が治療に専念するため来月で退職することをみんなが知ってるようだった。 何人かが体調を心配する言葉をかけてくれた。 そんな中で、若手女子社員のTさんが、同じ部署の人から私の病気のことを聞いてその人と2人で泣いたと言ってくれた。 普段から優しくてほんわかな雰囲気のかわいいTさん。 前からいい子だと思ってたけど、いい子すぎる… パートの、そこまで関わりがあるわけでもない、 そんな私のために泣いてくれた。 Tさんの気持ちがすごく嬉しくて、泣けた。

          今日の嬉しかったこと

          お墓参り

          お盆休み2日目。 家族で私の母方のお墓参りへ。 お盆の渋滞で市内の墓地まで思ったより時間がかかった。 母の実家はクリスチャンのため、カトリック専用の墓地でいわゆる普通のお寺の墓地とは少し雰囲気が違う。 ほとんどの墓石が横型で、中には十字架の形の墓石もあったりする。 私が専門学生の時に亡くなった祖父と、10年前に亡くなった祖母。 私はおばあちゃん子だった。 横浜育ちのハイカラだった祖母。 優しくて、お喋りで、色んなことを知ってて、手先がすごく器用で、絵が上手で、祖母のことが

          一歩ずつ進もう

          今日は朝早くから夫と市立病院に今後の話を聞きに行った。 まだ診察時間まで余裕があったため、病院内のカフェへ。夫はアイスコーヒーを飲んでいたが、私は緊張のあまり何も喉を通らなかった。 待合室で待ってる間もずっと気が気じゃなかった。 診察室に呼ばれると、担当の先生は夏休み中で若い女性の先生だった。 東京の病院で卵巣腫瘍の切除と腹膜偽粘液腫の手術を一緒にやった方がいいのではとのことだった。 東京の病院の予約が9月頭に取れた。 まずは話を聞きに行く。 一歩踏み出せた感じがする。

          一歩ずつ進もう

          変わってしまった世界

          がん宣告から明日で1週間になる。 私の世界が変わってしまった日。 まだ現実のことのように思えなくて、ふわふわしている。 夫もそのような事を言っていた。 何をしてても頭の中にずっと病気のことがあって、息苦しい。 これから一生この病気と向き合って生きていかなければならないのだろう。 もう平和だった日々には戻れないんだ。 明日、夫と市立病院に今後の話を聞きに行く。 正直すごく怖い。 悪い話だったらどうしよう。 これ以上最悪なことってあるんだろうか。 もう手の施しようがないとか、

          変わってしまった世界

          両親へ報告した日

          朝9時前に感染症外来の先生から電話がきてPCRの結果が陰性だったとのこと。 問題が1つクリアになってほっとする。 市立病院に予約の電話を入れたところ、担当の先生が今週は夏休みで予約が取れないと言われる。 他の先生でも説明だけはしてくれるとのことだったので、とりあえず話だけでも聞きたいので明後日の9時に予約。 本当にタイミングが悪い… 37.1度の微熱はあったが体調は悪くないので、仕事に行く。 私は10年ほど前からパートで事務の仕事をしている。 社員20人ほどの小さな会社で、

          両親へ報告した日

          謎の発熱 コロナ感染?

          がん宣告をされた日の夜に体が熱い気がして熱を測ったら37.2度の微熱。 他に症状はなかったので、衝撃的な1日だったから疲れたのかな?と思いその日は寝た。 次の日の朝になっても熱は下がらず、午後に市立病院に今後の話を聞きに行く予定だったので、微熱がある旨電話する。 コロナの感染が拡大してることもあり、かかりつけ医で検査してからとその日の診察はキャンセルに。 かかりつけ医の感染症外来の予約はその日取れずに、次の日に受診することになった。 翌日、感染症外来で抗原検査をしてもらう

          謎の発熱 コロナ感染?

          家族に報告

          13時前くらいに家につく。 午前中部活だった息子はもう帰ってきていて、夫と2人で冷やし中華を食べていた。 具材を切るとこまで夫が準備してくれていたので、麺だけ茹でて娘と2人で食べた。 味はよくわからなかったが、なんとか食べた。 食べ終わってからなるべく深刻にならないように、さらっと今日の診断結果を家族に話した。 いつも冷静な夫は落ち着いているように見えた。 絶対に泣くだろうと思った娘は泣かずに 「早く手術した方がいいよ!この際悪いところ全部取らないと!」って明るく言ってくれ

          家族に報告

          腹膜偽粘液腫と言われた日

          2022年8月3日 この日から私の世界は変わってしまった。 これまで平凡だけど、平和な毎日を送っていた。 大きな病気はしたことがなく、今まで受けた手術は不妊治療の時に卵巣の手術を受けただけ。 命に関わるようなものではなかった。 朝から雨が降ったり止んだりのこの日、私は1人で車で診断結果を聞きに言った。 撮影したCTとMRIの映像を見ながら、説明を受けたのだが、私は先生に渡された画像診断報告書の「悪性腫瘍の疑い」と言う文字から目が離せないでいた。 「悪性腫瘍とは癌ということ

          腹膜偽粘液腫と言われた日

          卵巣腫瘍 これまでの経緯

          数年前の子宮がん検診で卵巣腫瘍がみつかり、半年ごとに定期検査を受けてきた。腫瘍は少しづつ大きくなっているものの良性だろうということだった。 去年の検診だったかその前だったか、はっきり覚えてないのだけど、お腹に水がたまっていると言われた。原因は分からないとのことで、その時はさほど深刻にはとらえていなかった。 2022年6月末、半年ぶりにかかりつけの婦人科に検診に行くと、卵巣腫瘍が大きくなっていて腹水もだいぶたまっている。腫瘍マーカーの数値も悪いとのことで地元の市立病院を受診

          卵巣腫瘍 これまでの経緯