両親へ報告した日
朝9時前に感染症外来の先生から電話がきてPCRの結果が陰性だったとのこと。
問題が1つクリアになってほっとする。
市立病院に予約の電話を入れたところ、担当の先生が今週は夏休みで予約が取れないと言われる。
他の先生でも説明だけはしてくれるとのことだったので、とりあえず話だけでも聞きたいので明後日の9時に予約。
本当にタイミングが悪い…
37.1度の微熱はあったが体調は悪くないので、仕事に行く。
私は10年ほど前からパートで事務の仕事をしている。
社員20人ほどの小さな会社で、パートは私だけ。
事務の仕事もほとんど1人でやっているので、休むと仕事がたまってしまう…
仕事をしてる間は病気のことを考えなくてすむだろうと思っていたけど、集中できるのは本当に短時間で頭の片隅にはずっと病気のことがあって、結局仕事中も考えてしまった。
家にいるよりはまだ考えないで済むけど…
夕方帰宅。
大学生の娘は夏休み中でバイトがない日だったので、家にいた。
娘の作ったマフィンを一緒に食べる。
夕食後、夫と2人で近くに住む両親の元へ報告しに行くことに。
朝に母に「PCRの結果陰性でした。今日の夜に行くね」とだけLINEした。
母からは「よかったね。心配してたよ。夜お待ちしてます」と返信がきた。
重い気持ちで実家を訪ねると、両親が「心配したよー。陰性でよかったね」と喜んでいて、これから特大爆弾をおみまいするのに…となんとも言えない気持ちになる。
おしゃべりな父のマシンガントークが落ち着いたところで「実はね…」と切り出した。
定期検査で卵巣腫瘍が大きくなっていたので市立病院を受診したこと。結果、悪性の疑いがあると。腹水がゼリー状になる病気で東京の病院で手術すること。
感情的にならずに淡々と説明できたと思う。
両親は前向きに捉えてくれて、先生のお話をよく聞いてよく考えて最適な方法で手術できるように…と言ってくれた。
父はだいぶへこんでるように見えた。
母は無理に明るく振舞っていたと思う。
家に帰って娘に「おばあちゃんは多分無理して明るくしてたよ」って言ったとたんに涙が止まらなくなった。
娘はハグして一緒に泣いてくれた。
子供の前では泣かないでおこうと思ったのにな。
今日の夜、お父さんとお母さんちゃんと寝られるかな。心配してるだろうな。
ごめんね。絶対元気になるから許してね。
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