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#31:サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する1🌍

東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター ダイレクターを務める石井菜穂子さんが、
令和3年6月22日に財務総合政策研究所で講演された際の資料

「Global Commons Stewardshipで日本と世界を駆動する」
https://www.mof.go.jp/pri/research/seminar/fy2021/lm20210408.pdf

から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。
今回は、「サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する
モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する」
という項目からです。

上記資料の14ページのタイトルが、

サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する
モノとエネルギーが、ローカルからグローバルまで循環する

となっています。

サーキュラー・エコノミーについては、
以前の投稿でご紹介させていただきましたので、
下記の投稿をご参考ください。

https://note.com/oripon/n/n213c02e84ae8

読む気あるかい!!
そういうお方のために(焦)

簡単にだけご説明しますと、
サーキュラー・エコノミーとは、廃棄物などの無駄を富に変える資源循環型の経済モデル
のことを指すそうです。

今回は、このサーキュラー・エコノミーについて、
「すべてが多層に循環する」
という点に注目
し、掘り下げていきたいと思います。

サーキュラー・エコノミーは、
循環型の経済モデル
ですから、
そら、循環はするんでっしゃろう!
いうのはなんとなくわかりますよね。

ポイントは、「多層に」でしょうか?

でも結局、すべてが多層に循環する・・・って、
なんやねん!?!?👋

というコトで、
早速調べてみました。

参考にしたのは、
NTT西日本が運営する情報メディアサイト:チエネッタの「『サーキュラーエコノミー』とは? サステナブルなライフスタイルを送るためのキーワード3」の記事からになります。
https://flets-w.com/chienetta/lifestyle/atr_sustainable-keyword-circular-economy.html

すべてが多層に循環する・・・その意味とは?

すべてが多層に循環する・・・
このイメージ自体は資料で図化されているのですが、
元の資料が英語なので内容が掴みにくいのですね。
チエネッタのサイトでは、
日本語に訳して図を作成してくだすっています。
運営元のNTT西日本さん、ありがとうございます!

この多層に循環するイメージ図は、
「サーキュラーエコノミー・バタフライダイヤグラム」と呼ばれているそうです。

できれば図を見ながら、お読みいただきたいのですが、
図の左側:
「再生可能資源」(農作物や魚類、淡水、木材、バイオマス等)による→”生物的サイクル"

図の右側:
「枯渇性資源」(金属や化石燃料等)の→"技術的サイクル"

となっています。

これを詳細に理解・ご説明するのは、少し難しく感じましたので、
噛み砕いてみたいと思います。

経済の循環と再生のバームクーヘン、それがサーキュラー・エコノミー

まず、
サーキュラー・エコノミーによって、資源を無駄にせず、廃棄物にしないために、
・色々なところで循環サイクルを設けまっせ
と。
循環サイクルというのは、簡単に言うと何度も再生して使えるようにすることです。
ここで、まず大きな2つの循環サイクルに分かれます。

1.生物的サイクル
2.技術的サイクル

そして、この2つの大きなそれぞれのサイクルの円の中、
つまり内側に、さらに循環サイクルをいくつも設けて、
あらゆる場面で繰り返し使えるように再生を促す仕組み。
丸い円の内側にたくさんの層になった丸い円があるイメージ、
バームクーヘンのような感じですかね。

この再生の循環サイクルが、
バームクーヘンの層のようになった感じが、
多層的!

僕の理解力ではこれが限界でした泣

「繰り返し使えるように再生」
これは、鬼滅の刃に出てくる「鬼」を思い浮かべていただきたいのですが、「鬼」は首を日輪刀で切られない限り、基本的にはどこを切っても死なない、つまり再生を繰り返しますよね。
つまり、ボスである鬼舞辻無惨の立場からすると、
何度も手下として繰り返し使えるわけです。

ザクッとこのようにお考えいただければと思います。
→ピンとこなかった方・鬼滅の刃をご存知ない方すみません。。汗

話を戻しまして、
繰り返し使うというと、
代表的なものに「リサイクル」を始めとする「3R」があります。
・リデュース(ごみの発生を抑制する)
・リユース(繰り返し利用する)
・リサイクル(資源として再活用する)
です。

ただし「3R」は、
リサイクリングエコノミーという位置付け
になるようです。

なぜなら、3Rは

「廃棄物をどのように有効活用するべきか」という"廃棄の発生"を前提にした考え方のもと成り立っています。リサイクリングエコノミーは、「今(リニアエコノミー)よりはマシ」ということです。

だからなんですね。

ちなみに、リニアエコノミーは、
一言で言うと、
作って→使ったら→捨てて→終い(あとは知らん)。
というような一直線的な経済の流れを意味します。

そして、この「3R」はサーキュラー・エコノミーの大きな循環サイクルの中では一つの手段に過ぎない。
ということなります。

ちなみにサーキュラー・エコノミーの3原則としては以下が挙げられています。


●あらかじめ、人間の健康や地球環境に有害なものを廃棄・排出しない設計・デザイン(仕組み)を行う
●製品・素材を使い続ける、作り続ける
●自然システムを再生させる

僕はこの原則としての理念は素晴らしいと感じました。

実際にこのサーキュラー・エコノミーの観点で、
展開されているサービスも既にあるようなので、
ご紹介させていただきます。

●サーキュラースマートフォン「Fairphone」
オランダのスタートアップによる、Android端末のスマートフォン「Fairphone」(フェアフォン)。ユーザー自らがスマホ本体を分解し、カメラ、ディスプレイ、スピーカーなどのモジュール化されたパーツを取り替えられる仕様としています。パーツには紛争鉱物(アフリカ諸国等の紛争地域で採掘された鉱物資源)がほとんど使われておらず「エシカルなスマホ」とも言えます。現在は第3世代「Fairphone3」がヨーロッパで流通しており、価格は450ユーロ(約5万3000円)です。


最後に結論ですが、
「サーキュラー・エコノミー化で、すべてが多層に循環する」
とは、僕の理解では、
地球環境や人、動物や植物に害を与えずに、
地球の資源を何度も再生して使い続けられる、
持続可能な循環経済モデルを確立することで、
より美しい地球を取り戻す!
ということ
なのかなと。

ここで、僕としては大きなポイントに気づいたんですね。
このサーキュラー・エコノミーって
結局は地球がやってきてくれたことじゃんかと。

悠久の時を、
循環・浄化・再生を繰り返しながら、生きとし生けるものすべてを育み続けてきた地球の姿

それと重なるんですね〜。

母なる地球から見れば、
僕たちは地球に住まう子どものようなものですから、
僕らも地球や自然の摂理に適った生き方をしていこうよと。
その中で、より進化・発展を目指していきましょうと。
そのような時代に入ってきたんだなぁと僕は感じました。

お読みいただき、ありがとうございました。

Seen from Mother Earth,
Because we are like children living on earth
Let us also live a life that suits the providence of the earth and nature.
Let's aim for further evolution and development in that.


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note
https://note.com/beyondscience/n/n62595ce4e4ec


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