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#33:ごみから見えてくる大切なこと🌍

ヤフーニュースに掲載されたマシンガンズ滝沢秀一さんの記事、
「お金持ちの地域のごみは、違いがはっきり分かります」 ごみ清掃員が「本職」になったマシンガンズ滝沢秀一の発見
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac3a56ef349d18fda001dd331a466ccd30cdf454

から気になった内容をご紹介しつつ、
僕自身の考えも書かせていただければと思います。

上記の記事は、ごみ清掃員を実際に経験した人でないとわからない発見や気づきについて、わかりやすく書かれておりますので、
気になった方は、僕の記事は読まなくてもいいので、是非お読みください(笑)

僕が最初に気になったのはやはりごみの「量」でした!
小学校の頃に勉強して以来、ごみの「量」について知る機会があまりなかったので、具体的にイメージできる数字・量で示されて改めて驚きました。

それまで、ごみのことを真剣に考えたことなんて一回もなかったので、衝撃を受けたんですよ。何にかって言うと、ごみの量。ごみ清掃車は1台約2トン入るんですけど、それを1日6回集めては捨てて、ってやるから合計12トン。それが何百、何千台って毎日、いろんなところを走っているんですよ。


次に気になったのは、この記事のタイトルにもありますが、
「お金持ちの地域のごみ」
についてです。

普通の住宅地とお金持ちの地域のごみは違いがはっきりと分かります。高級住宅地の方が圧倒的にごみが少ないんですね。これ、すごい発見だと思っていて、お金持ちって金でバンバン買ってバンバン捨てるイメージを持っていたんですけど全然違う。
お金持ちにも「上中下」があると思いますけど、「上の上」はすごいですよ。本当に住んでいるのかっていうくらい少ない。普通の地域ではよく出る発泡酒やチューハイの缶は少なくて、木の箱に入ったようなワインのビンがちょっと出るみたいな。自分の認めたもの以外は買わないような感じを受けました。

個人的には、ホンマかいな!?👋
と思ったんですよね。
お金の多寡でごみの量が変わる・・・?
いや、人それぞれのモラルやマナーで変わるんじゃないかなぁと感じたのですが、実際に滝沢さんが収集を担当されている地域では、圧倒的にごみが少ないようですね。

多分、でも普通の住宅地の方でも、環境意識の高い方っていると思うんですね、そういう方はごみの出にくい生活スタイルを選ばれている方も多いと思うのですね。

例えば、最近はミニマリストという人たちが増えてきています。
不要な持ちものを減らし、自分に必要な最小限のものだけで暮らす人のことです。 語源は、「ミニマル:minimal、最小限の」という言葉から派生したと言われています。

ミニマリストの方は、
過剰な消費や所有欲がないことで、当然ごみの量も少ない傾向にあるのではないかと思います。
こういった考え方や生活の仕方は、必ずしもお金の多寡には直結していないように感じます。

多分、キーポイントは、
「ごみの出にくい生活スタイル」であるかどうか?
というところではないでしょうか。

ごみがたくさん出る仕組みになってしまっている生活スタイル

ただ、普通の住宅地に住んでいるということは、
上下があったとしても、
ある程度一般的な生活スタイルを営んでいると思うのですね。
ということは、
僕たちが一般的に選択するであろう「普通の生活スタイル」そのものが、
ごみがたくさん出る仕組みにもうなっちゃってるっていう、
だからそれが当たり前になって、
たくさん出してしまっていることにすら気づかないで、
日々過ごしてしまっているっていうこと
なのかなと思いました。

大切なのはその構造に気づくこと。

これすなわち、他人事ではなく、
僕自身の日々もそういう生活スタイルにもうなっている。
ということを突き付けられたなぁと感じました。

ではどうしたらいいかと言うと、
滝沢さんは第一に「分別」を挙げられています。

――ごみを減らすためにどんな工夫をしていますか。
分別はね、やっぱり大事ですよ。ビンとか缶とかペットボトルはみんな当然やってるよって思うでしょ。それはそうだけど、可燃ごみの中にはまだ資源があるんです。「雑がみ」なんですよ、一番のポイントは。家のごみ箱を見てください。資源になる紙、意外とけっこうあるんですよ。包装紙や紙の箱、紙袋とか。僕は封筒の住所とか書いてあるところだけ切り取って、あとは雑がみにしています。

僕はですね、
この雑がみについては実践していたんですね(ドヤ顔
きっかけは、ポストに入ってくるチラシなんかはもちろん資源ごみで出してたんですけど、ある時お菓子のポッキーやチョコパイの箱を見て、これも「紙じゃねぇ」と思って、それから、菓子折りの箱やトイレットペーパーの芯に至るまで、資源ごみとして回収していただくようになりました。

最近はSDGs地球環境のことが話題になってきていますが、大きな世界的なテーマでもあると思うんですよね。
そうすると行き着く先は、「身近に感じられないから、どうしていいかわからない」っていう、自分ごととして捉えにくくなっちゃうことってあると思うんです。
でも、ごみをできるだけ出さないようにすること、
資源を大切する意識を持つこと。

そんな日常で誰でも始められることが、
SDGsにもつながっていて、
お互いに自分たちが住みやすい地球環境を創ることにつながっている
と思うのですね。


ただ、このごみの問題について、
根本的な原因から変えていくなら、
ごみになってからどうしよう。
という対症療法的な考え方にとどまらず、
ごみそのものを出しにくい、
現在の自分たちのライフスタイル、未来の生活のあり方ってなんなんだろうと考えてみることだと思うんですね。

そして、これを考えることは、
利用する側だけでなく、
モノとサービスを提供してくれる側の経済の仕組みも関係してきます。

わたしたちの日々の想いや選択が変わってくれば、
その想いや選択の集積が社会を作っているので、
当然、提供してくれる側の経済の仕組みも変わってきます。

個人も企業も気づいた人たちは、
もう動き出して、社会も少しづつ変わり始めている
ように感じます。

あと、滝沢さんのコメントで印象に残った文章をご紹介します。

あともう一つ見えるようになったのは社会ですね。いまはやっぱり、作る人、捨てる人の方が偉くて、回収しているお前らが処理しろよっていう関係なのかなと思います。これってね、ものを作る方も、捨てる方も、回収する方も、同等じゃないとゆがんだ社会になっちゃうと思うんですよね。
食べ物のごみを見ていると、「俺が買ったものなんだから、別に食べかけで捨てようが俺の勝手だろう」っていう傲慢(ごうまん)さみたいなものを感じるんですね。結局、いまは「顔の見えない社会」が作られているんだろうなって思うようになりました。

これすごい僕も違和感を感じましたね。
ものを作る人、捨てる人や買う方が偉かったり、傲慢であるということ。
どうでしょう?
ごみを回収してくれないと困るのは僕たちですよね、
その回収してくれている人に偉ぶってどうするんだっていう?w

鬼滅の刃の炭治郎で言うところの、
「何を言ってるのか分からない」
ですよね。コミックス第19話@那田蜘蛛山参照
→ご存知ない方、ピンとこない方すみません 焦

食べ物のごみにしてもそうですよね。
僕たちは他の生き物の命なくしては生きていけないですよね。
それをお金で買ったからといって、
その命の尊さが失われたわけではない。
だって、現にその食べ物は生き物として生きていたんだから、
僕たちと同じように。

だから、ここでも、
「何を言っているのかわからない」
ではないでしょうか。

結局、自分の方が偉いとか、傲慢な想いで、
モノやサービスを利用するよりも、
ありがとうという感謝の気持ちで接した方が、
自分が気持ちいいよね
っていう。

そして、サービスを提供してくれた人も嬉しい、
命を差し出してくれた生き物たちも報われるっていう、
Win-Win-Win(三方良し)、
自他ともに社会にとってもいい
ってことになると思うんですよね。

ごみから見えてくる大切なこと、
それは自分たちの生活スタイルの結果が見えること。
そしてその結果を変えるのであれば、
原因であるわたしたちの生活スタイルの転換、
それを支える経済モデルの転換、
つまりパラダイムシフトが必要なのではないでしょうか。

最後に、清掃現場の最前線にいる滝沢さんも、

資本主義って、わーってつくって、売れなかったら廃棄してまたつくって、というのを繰り返してきましたよね。それで海が汚れたり、温暖化の問題につながったりして、今ようやくサステイナブルな生活に移ろうとし始めているじゃないですか。自分たちの生活スタイルを見直すことが大事なんだと。
やっぱりね、プラスチックの使いすぎはいけないとか、何をどう分別するべきだとか、環境に対する共通認識みたいなのをここらで作らないといけませんよね。
本当にね、この仕事していて、やっぱりごみの量って異常なんです。もう狂ってる。だから、どうにかしなくちゃいけないんですよ。

とおっしゃっています。

明治維新の礎となる人材を育成された吉田松陰先生も、
「諸君、狂いたまえ」という言葉をおっしゃられました。
ここでいう狂うとは、
世の中がより幸せであるために、既成概念にとらわれず、
常識を打ち破るということ。

僕たちが日々出してしまっている、異常なごみの量。
その常識を打ち破るために、
世の中がより幸せであるために、既成概念にとらわれず、
みなさんとともに狂っていきたい。

To make the world happier, without being bound by preconceived ideas,
I want to go crazy with you.

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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