藤川かん奈

織と糸に特化したブランド『Oriori』プロデューサーと、 今住んでいる山形県遊佐町で…

藤川かん奈

織と糸に特化したブランド『Oriori』プロデューサーと、 今住んでいる山形県遊佐町で、教育魅力化事業を行なっています。 主に教育に携わる中で感じたことを綴っていきたいと思います。 (2024年1月10日より。)

マガジン

  • 教育に関すること

    地域の教育魅力化事業で感じている様々なことを発信しています。

  • Orioriが生まれたきっかけ。

  • 日々奮闘、運営のアレソレ。

  • Orioriの職人さんたち。

最近の記事

今後、先生の役割はどうなっていくのか。

中学・高校・大学の授業で何を学んだのか、ほんとうに覚えていない。 今自分が高校で教えている公民なんてその代表みたいなもので、最近ようやくそれを教えていた先生の顔がうっすら浮かび、ただ教科書を読まされて睡眠薬のようだったことを思い出したくらい。 他の授業も先生の顔はかろうじて数名浮かぶけど、内容は皆無と言っていいほど覚えていない。 一応高校ではテストで95点〜100点しか取らないくらい、ノートと教科書を丸暗記する努力をしていたので、みんなよりも先生が教えてくれたであろうこ

    • オリジナルブランドを始めたきっかけ _vol.05『シチリア島でのイベントと即売会』

      こんにちは、Orioriプロデューサーの藤川かん奈です。 イタリア弾丸営業旅の後半戦をレポートしたいと思います。 (もう3年前のことになりますが…!ぜひお読みくださいませ。) ミラノでの滞在を終えて、ローマへ。 ローマでの滞在は、プロデューサーのカロジロさんとお会いしたり、いろんなプロジェクトの現場に同行させてもらう、人脈作りの旅となりました。 あっという間にローマでの時間が過ぎ、シチリア島へ。 今回はローマからシチリア島間を寝台列車で移動することにしました。 電車で海

      • 【番外編】Orioriプロデューサーの、いなか暮らし。

        こんにちは、Orioriプロデューサーの藤川かん奈です。 2022年最初の投稿は、私のいなか暮らしについて。人口1万3千人の小さな町に移住してどんな暮らしをしているのかを少しお伝えできればと思います。 実は、6回だけ奇跡的に続いたwebメディアへの寄稿がありまして、その記事が割と気に入っているので、番外編としてこちらにもアーカイブさせていただきたいと思います。 ちなみに私が一番気に入っているのは、第5回のくるみと銀杏の話です。 ・  ・  ・ この記事をアップしようと

        • オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.04『シチリアの海に着物で飛び込んだその後のお話』

          こんにちは、Orioriプロデューサーの藤川かん奈です。 前回のシリーズ投稿から一年半経ってしまったなんて。あれよあれよと、会社は3期目を迎えてしまいました。 今回は、起ち上げヒストリー第4段です! これまでのストーリーはこちらをご覧ください。 ■第1弾『イタリアへの浮気心』 ■第2弾『人生は先が見えないほうが、面白い。』 ■第3弾『破門レベルのことをしてまで、成し遂げたかったこと。』 ちょうど、3年前の10 月に「Orioriを起ち上げよう!」として動き出したんですよ

        今後、先生の役割はどうなっていくのか。

        • オリジナルブランドを始めたきっかけ _vol.05『シチリア島でのイベントと即売会』

        • 【番外編】Orioriプロデューサーの、いなか暮らし。

        • オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.04『シチリアの海に着物で飛び込んだその後のお話』

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        • 教育に関すること
          1本
        • Orioriが生まれたきっかけ。
          5本
        • 日々奮闘、運営のアレソレ。
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        記事

          メガネにちなんで。

          この度、新作アクセサリーをリリースすることになりました。なんと創業して以来(2年半…!!)初めてとなります。 新作というより、新型と言うほうが正しいかもしれません。 そのきっかけを与えてくださったのは山形県酒田市にあるtroa accessoriesさんという素敵なジュエリーとメガネのお店です。 9月23日(木)から10月17日(日)までOrioriのポップアップをさせていただくのですが、憧れのトロアさんでの出展ということで、何か新しい商品を並べたい!と鼻息荒々しく意気込

          メガネにちなんで。

          Orioriが考えるSDGsだとか、文化だとか。

          こんにちは、Oriori代表の藤川です。 今日は、私が考えているサステナブルとか、思想とかを綴りたいと思います。 というのも、言葉を選ばずに申し上げると 私は残糸を使用したSDGsブローチを製作し販売している企業の代表ですが、SDGsのことを詳しく知りませんし、あまり深く知ろうとしたことがありません。 その理由としては、おそらくSDGs的思想を10年前から持っているからだと思います。 私は高校を卒業してから国連に入りたいと叫び、MDGs(ミレニアム開発目標)のことも大学の

          Orioriが考えるSDGsだとか、文化だとか。

          米織の残糸でSDGsブローチを製作しました。

          Orioriの代表的なアクセサリーは、タンスに眠ってしまった着物地や工場で廃棄される残糸を使用し製作しています。 ↑これはOrioriのスカーフです。 生地の端がフリンジのようになっていますが、このフリンジをつくるときに出てしまう横糸を一本一本紡いで、以下のようにリング状に巻きつけています。 こうすると貴重な絹糸を捨てることなく、ピアスやイヤリング、ブローチを製作することが出来ます。 そもそも、このアクセサリーはどうやってひらめいたのか。約2年前、SNSを眺めていたとき

          米織の残糸でSDGsブローチを製作しました。

          小規模高校魅力化コーディネーター業とは。

          こんにちは、Orioriの藤川です。今日はブランド事業以外のお仕事についてお話ししたいと思います。 突然ですが、 みなさんはどんな高校に通っていましたか? 私は京都市にある、1学年320人の公立高校に通っていました。 現在、全国にある公立高校は3550(令和元年度)。このうち、1年間に統廃合される高校の数は50校ほどで、このまま統廃合が進めば、10年間で6~7校に1校は無くなる計算です。 私の拠点である山形県遊佐町(ゆざまち)でも、唯一の公立高校が廃校になる危機を迎えてい

          小規模高校魅力化コーディネーター業とは。

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.03『破門レベルのことをしてまで、成し遂げたかったこと。』

          こんにちは、Oriori-japanの藤川です。 ”初心忘れるべからず”ということで、約2年前にさかのぼってブランドの誕生のアレソレを書き留めています。今回は第3弾。 ■第1弾 ■第2弾 ・ ・ ・ さて、イタリア・シチリア島の滞在も後半戦。 シチリア島のミラッツォという町では、日本人の観光客が町を歩くことも珍しく、ましてや着物姿なんて注目の的でした。 ただ、その経験がプロジェクトの困難を招くことにもなり、後々のブランド起ち上げへと繋がるのでした・・・。 △ 泊まって

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.03『破門レベルのことをしてまで、成し遂げたかったこと。』

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.02『人生は先が見えないほうが、面白い。』

          こんにちは、Oriori-japanの藤川です。 ”初心忘れるべからず”ということで、約2年前にさかのぼってブランドの誕生のアレソレを書き留めています。今回は第2弾。(第1弾はこちらから。) ・ ・ ・ さて、ジュゼッペからの提案を受けたものの、本気かも分からず帰国の日を迎えた私。 ▽シチリア島には、エトナ山という大きな山があって、この見た目が遊佐町の鳥海山ともかぶったりして、余計に親近感がありました。 ・ ・ ・ 帰国してからはビデオチャットなどでお互いの近況報告

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.02『人生は先が見えないほうが、面白い。』

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.01『イタリアへの浮気心』

          こんにちは、Oriori-japanの藤川です。 ”初心忘れるべからず”ということで、約2年前にさかのぼってブランドの誕生のアレソレを書き留めておきたいと思います。 学生の時から旅好きだった私。夏休みや春休みはもちろん、お金を6万円貯めては1~2か月海外を回るという学生時代を過ごしていました。(どんだけ極貧旅だよw) △お金がついに底をつきかけ、幼虫の揚げたのしか買えなくなり、それを食べようとしてる図。 ・ ・ ・ そんな学生生活も卒業間近、独り卒業旅行に決めた場所は

          オリジナルブランドを始めたきっかけ_vol.01『イタリアへの浮気心』

          集客や売上げがうまくいく展示会の法則が分かってきた。

          こんにちは、Oriori-japanの藤川です。 ワケもわからず、やりたい一心ではじめた、ブランド運営からもうすぐ1年が経ちます。 今日は、運営して分かった、世の中の「当たり前」が当たり前じゃないということと、売り上げと利益の話をしたいと思います。(←この言葉の意味を最近ちゃんと理解したw) その中で少しずつ見えてきた、集客・売り上げともにうまくいく展示会のポイントを書き留めておこうと思います。自分への教訓として…。 まず私たちのブランドを簡単に説明すると、、、 ・拠

          集客や売上げがうまくいく展示会の法則が分かってきた。

          Orioriが生まれるまでー『着物を蘇らせる技』ー

          私たちOrioriは、自分たちで生地を織っていませんが、50年から100年以上前に呉服店や染屋さんの倉に眠っていた、ヴィンテージの反物(ロール状になっている着物になる前の生地のことをいいます)を使用してプロダクトを製作しています。 眠っていた反物たちは、カビや染みなどの目立つ汚れがあるものから、目視では確認できない程きれいな状態のものまで様々。汚れの程度はあるものの、Orioriでは全ての反物をしみ抜き職人さんへクリーニングをお願いしています。 そうして蘇った生地を、プロ

          Orioriが生まれるまでー『着物を蘇らせる技』ー