いくつになっても、言われたい。
「俺も。」
わたしはこの言葉にめっぽう弱い。男性から言われたら、間違いなくときめいてしまう。
どんなシチュエーションだっていいのだ。「好き。」と言ったあとの「俺も。」はもちろんだし、レストランでのメニュー選びのときの「俺も」だっていいのだ。
さらに言うと、
「俺もそう思う。」
この言葉を聞けたときは、もう、めちゃくちゃきゅんとする。
もし、わたしの心にほんの少し隙間があったら、間違いなくそのひとが入り込んでしまうだろう。それくらい破壊力のある言葉なのだ。
なぜだろう。ただ単に、自分のことを認めてもらいたいだけかもしれないし、どこかで共感してもらいたい気持ちがあるんだと思う。はっきりした理由は自分でもよくわからない。
でも、共感の言葉として、「そうだよね」とか「わかるよ」でもいいけれど、それじゃなんだか物足りない。わたしは欲張りだ。
「俺もそう思う。」
君が、わたしと同じことを思っていてくれたことがうれしいのだ。
なによりもその言葉の響きが好き。短くて、優しくて。
好きなひとがそう言った時、うれしくて泣きそうになった。どんな会話をしていたのか、もう忘れてしまった。でも、その言葉を耳にしたことだけは覚えてる。なぜだろう、そのときのわたしは、もう十分満たされていた。
相手との会話や思い出は次第に薄れてしまうけれど、すてきなひとだったと今でも思う。だいすきな言葉を言ってくれた。きっとこれからもずっとずっと記憶に残るだろう。
主人は、どちらかというと「俺は、こう思う。」と自分の意見を主張するタイプ。
「俺も」だなんて、知り合ってから今まで2回くらいしか聞いたことがない。価値観が少し違うし、けして仲睦まじい夫婦ではないから。だから、何気ない会話の中で主人の口から聞いたときは、このひともこんな事言うんだ、と胸がきゅんとした。
「俺もそう思う。」
いくつになっても、言われたい。毎日じゃなくてもいいから。君が、わたしと同じことを思っていてくれることがうれしいのだ。
わたしにとって、すきなひとに一番言ってもらいたい言葉。
綺麗だとか、可愛いとかよりも。好きだとか、愛してるとかよりも。
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