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【健康・海外文化】栄養たっぷりドイツの黒パンって何?【前編】~日本におけるパンの歴史~

朝食におやつにと
日常的に食されているパン。
日本でも「白ごはんよりパン派」
という方も少なくありません。

その影響か、
近年はホームベーカリーの需要が高まり、
パンの作り方や種類に関しても
詳しい方も多いと思います。

ただ、日本での
パンの歴史については
意外と知らないことのほうが
多いかもしれません。

そこで今回と次回で
2記事に渡って
パンについて書いていきます。

今回は特に
「日本におけるパンの歴史」

「世界のパン事情」
について紹介していきます。

後編では、海外のパンの中でも、
身体に良いとされている
ドイツの黒パン(ライ麦)について
取り上げる予定です。

出典:pixabay

パンはポルトガルから伝わり「戦場の携帯食」として注目を浴びた

パンが「パン」なのはポルトガル語の「パウン(pão)」が由来

日本にパンが伝来したのは
1543年とされており、
鉄砲とともにポルトガルから
やってきました。

パンのことを英語で
「bread(ブレッド)」と呼びますが、
日本では「パン」と呼びますよね?

私のように、英語学習の中で
「なんでパンやのにブレッドやねん!」
と思った方も多いと思います。

実は「パン」と呼ぶのは
ポルトガル語でパンを意味する
「パウン(pão)」に由来している
と言われています。

今に伝わる言葉の由来からも
歴史を学ぶことができるなんて
ちょっとおもしろいですよね。

パンはフランシスコ・ザビエルらによって日本に広まった

1549年には、
キリスト教の布教のために来日した
フランシスコ・ザビエルらによって、
パンが全国的に広まっていきました。

南蛮商人たちは自分たちが食べるために
日本人にパンを作らせていましたが、
米を主食とする日本では
パンは「外国人のためのもの」。

そのため、日本人のあいだでは
パンを食べる習慣は
なかなか浸透しませんでした。

戦争時の携帯食に「パン」が脚光を浴びる

そのまま永らくパンは
「外国人が食べるもの」という認識でしたが、
その認識に変化が起きたきっかけが戦争です。

鎖国が始まってから200年が経った1840年。
中国でアヘン戦争が起こり
イギリスが勝利を収めました。

イギリスが、
中国の次は日本へ来襲するのでは
と恐れた幕府は
兵士たちに江戸湾の警備を命じました。

その警備の際、
兵士に持たせる
携帯食(兵糧)として、
目が向けられたのがパンです。

お米は調理過程で
どうしても煙が出てしまい
敵に居場所を知らせてしまうので、
戦場では不向き。

しかしパンであれば、
戦場で炊く必要もなく、
「軽くて持ち運びがしやすい」という
メリットがあったからです。

結局、戦争は起こらなかったので、
パンは兵糧としては利用されませんでしたが、
日本人のためにパンが積極的に作られたのは
この時が初めてでした。

出典:pixabay

現代の日本ではアレンジパン&ふわふわ系パンの種類が豊富

時代とともにパンも日本人好みに進化!

その後、
パン文化に大きな流れが起きたのは
幕府が倒され、
明治時代になってから。

明治政府がイギリスから
支援を受けていた影響もあり、
柔らかい山型のイギリスパン
(≒現代の食パンの基礎)の文化が広まりました。

そして同時期に、
銀座木村屋では
日本人の嗜好に合わせて
あんぱんを販売し、大ヒットを記録。

これ以降、日本人向けの独自文化として
ジャムパンやクリームパンなどの
菓子パンが考案され、
次第に定着していきました。

その後もパン食文化は広がり、
戦後の1946年には
学校給食でパンを導入。

1955年には全国に
大きなパン工場が建設され、
1964年の東京オリンピックを機に
食生活の洋風化が更に促進されました。

そして1990年代以降には、
コンビニエンスストアでも
色んな種類のパンを購入可能になり
パンが生活に欠かせないものになりました。

こうやって整理してみると、
時代とともに日本人好みに進化し、
パンが日本人の食生活に定着したことが
容易に伺えますね。

出典:pixabay

日本人は菓子パンや柔らかいパンが好きな傾向にあり

日本のパン屋さんを見ると、
惣菜パンや菓子パン、
ふわふわ食感のパンなどが
多く並んでいることが多いです。

近年では高級食パン専門店が
全国各地に出店され、
「素材にこだわった食パン」も
人気を集めています。

こういった状況を見ると、
日本人はどちらかというと、
・アレンジされたパン
・柔らかいパン
を選ぶ傾向にあると言えるでしょう。

では、世界ではどうなのでしょうか?
次に見てみましょう。

出典:pixabay

海外では総菜パンよりも、シンプルなパンも豊富に作られている

世界には日本と同じく
米が主食の国もあれば、
麺やジャガイモ、
パスタなどが主食の国もあります。

そんな中でかなり多くのシェアを占めるのが
パンを主食としている国で、
食卓に毎食パンが出ている国も多いです。

もちろんそういった国々には
日本の惣菜パンや菓子パンのように
アレンジされたパンも
たくさんあります。

ただ日本と比べると、
独立した一品としてのパンよりも、
料理と一緒に食べたりする
シンプルなパンの種類が豊富にある印象です。

世界各地のパンの中でも注目なのがドイツの黒パン

そんな世界各地のシンプルなパンの中でも、
特に栄養がたっぷり含まれたパンとして
私が注目しているのが
ドイツの「黒パン」です。

「小麦」を使うことが多いパンの中では珍しく、
栄養価の高い「ライ麦」を使用するなどの特徴があり、
日本ではまだ馴染みが薄いかもしれませんが
身体へのメリットが多くあります。

そこで次回の記事では、
ドイツの黒パンについて
じっくりご紹介していきます。
乞うご期待です。

まとめ

今回は、日本でどのように
パンが定着していったのか
という歴史をご紹介しました。

歴史を知った上で
食べるパンは
また一味違うかもしれません。

『栞〜siori〜』ではSDGsに沿った形で
世界の人々とのパートナーシップを
より強固にするためにも
色々な国の文化についても触れて学んでいきます。


参考資料
山崎パン
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キナリノ

『SDGsオーガニックショップ 栞〜siori〜』

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