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元暴れん坊流「怒り」との向き合い方

皆さんは、「怒り」の感情と上手く付き合えていますか?
アンガーマネジメントというものもありますが、怒りやイライラは誰しもが心の中に抱えてしまうものだと思います。

私は昔からよく「いつもニコニコしているね」とか「明るいね」「穏やかだね」なんて言われるタイプなのですが、そんな外見とは裏腹に、内面では感情のコントロールが苦手でした。


マイナスな感情は、出してはいけないもの?

幼少期は、色々なことがあり感情が上手く表現できず・・・というか、「マイナスな感情は出してはいけないもの」だと思って過ごしていました。涙を流すときは「泣き顔を見せてはいけない」と目元を隠していたし、何があっても常に明るく笑顔でいなければいけないと思っていました。そういう私でいることを、周りに求められていたから。

そして中学入学の頃、ある出来事がきっかけで、その日を境にプツン!と感情のコントロールのバランスが大きく崩れてしまったのです。
そこで一番難しかったのが、「怒り」との向き合い方。
人にあたる、殴る、泣き叫ぶ、物を壊す、とにかく凶暴だったことを覚えています。
ちょっとでも嫌なことを言われたり、自分が気に入らない状態に陥ると、すぐにキレる。自分でも怒りたくはないのに、気持ちをどう鎮めたらいいのかがわからずにずっと混乱していました。そんな状態を周りに上手く伝えられないことも、理解してもらえないことも、とても苦しかった。


「キレない大人」に変わる転機

ある程度大人になってからも、やや「キレやすい」という状態は続いていましたが、さすがにもう大人だしちゃんとしなきゃ・・・という想いもあったので、なんとか自分を抑えて過ごしていました。
社会人になり、アンガーマネジメントの本を買ってみたりもしたけど、買っただけで満足してなかなか読めなかったり・・・。
怒りやイライラを無理やり抑え続けるのは、やはり苦しいことでした。

そんな私が少しずつ変わっていったキッカケが、「他人からの理解」でした。
家族よりも1日を共に過ごす時間が長かった仕事のパートナーが、「私には上手く外に出せない一面があって、そんなもう一人の自分とずっと戦っている」ということを理解してくれたおかげで、急に肩の荷が下りたのです。
何かあった時に、一旦冷静になって心を落ち着かせて自分と向き合う瞬間が必要であり、そんな私の様子を、深刻になりすぎずに明るく見守っていてくれる存在があったことは、私にとって救いでした。


「私のキレパターン」を知る

そこからだんだんと「どうして私は怒りたくなるのだろう、何に対してイライラするのだろうか」とまずは自分の怒りの原因を探ってみたり、「そうなったときに穏やかでいられるためにはどうしたらいいのだろうか」などと、自分で自分の感情を分析するようになりました。
怒りを感じてしまう対象が人である場合は、「相手がどうしてそういう言動をするに至ったか」をまず考えて、自分の言動のせいで相手をそうさせてしまっているのなら、自分の言動を改めてみる。
原因が自分に無いのであれば、相手の行動パターンを観察して、予め「私と合わないポイント」を予習しておき、後々こちらに無駄なダメージがこないように先回りして行動できるようにする。
「こちらがどんな反応をすれば相手と喧嘩にならずに済むのだろうか、理解し合えるだろうか」を考え、伝え合う。
「この人はどうなっても私の思うようなことはしてくれない」と開き直る。

・・・そんな風にして「怒り」と手を繋ぎ、不本意に「キレてしまう」という状態にならないように自分を矯正していきました。
他の人にとっては当たり前に出来る考え方かもしれませんが、私はこう考えられるようになるまで、とても時間がかかりました。


 暴れん坊からの卒業

それからは、段々と自分の心が穏やかになっていくのを実感でき、家族や周りの人たちとの関係が良好になっていきました。
また、怒りをコントロールできるようになったおかげで、相手の良いところに沢山目を向けられるようになったのか、「感謝を伝えるのが上手になった」とも言われるようになりました。

加齢とともに感情の動き方も変わっていくのだろうと思いますが、これからも落ち着いて自分自身と向き合い、心の平和を守っていきたいと思います。

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