10(ten)Q

お勉強し続けないとくるくるぱーになってしまう呪いをかけられた永遠の書生、そして旅人。座…

10(ten)Q

お勉強し続けないとくるくるぱーになってしまう呪いをかけられた永遠の書生、そして旅人。座右の銘は『脚下照顧』。Foursquareでも粛々と旅のリストを作成中。

最近の記事

鬼の手形とムカデ姫④

6月は日照時間が長いおかげで、17時を過ぎてもいろいろ見てまわれた。 盛岡旅行記の最後は住吉神社、櫻山神社と、翌朝訪れた志波城古代公園をとりあげる。 ■17:42 住吉神社■ 長らく千葉県に住んでいるけど、産土神は住吉大社(大阪市)。 今はなかなか詣でる機会がないので、住吉さんがあればなるべく挨拶しておこうと。 ボクのこと、忘れんとってやー(祈)。 ■18:48 櫻山神社■ ここもすごい人気。ひっきりなしに人がくる。 ユニークなのは内丸に設けられた鳥居。 内

    • 鬼の手形とムカデ姫③

      鬼の手形もムカデ姫も②で紹介し終えたけど、このまま行きます。 ■16:40 石割桜■ ■16:44 盛岡城跡公園■ ここで見ておきたかったのは宮沢賢治関連の史跡だ。 実際に水を汲みに来ている人に話を聞くと、盛岡は水がきれいで飲み水には困ったことがないと。 「北上川の恵みですか?」と尋ねると「中津川だね」と言い直された。 北上川の支流にして盛岡市の中心部を流れる一級河川。失礼しました。 賢治はチャグチャグ馬コに関して詩を残している。 ■18:29 もりおか歴史文

      • 鬼の手形とムカデ姫②

        博物館前からバスに乗って盛岡市街地へ。 県立中央病院前バス停で下車して向かった先は報恩寺である。 ■15:47 報恩寺■ なんか申しわけなかったのは羅漢堂が開いているのが16:00まで。 なのに残り15分を切ってから受付でバタバタやってる観光客の図。 見苦しいしかっこ悪いけど、どうしても見ておきたかった。 羅漢堂である。 羅漢の意味については、チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑤十六羅漢の項にて触れている。 ポーズもさることながら、表情もさまざまで一つとして同じもの

        • 鬼の手形とムカデ姫①

          ここからは盛岡周辺で見てきたものについてとりあげる。 時系列としては、鬼越蒼前神社の写真撮影会(7日昼頃)を抜けてから翌朝のイベント開始まで。 ■12:51 四十四田(しじゅうしだ)ダム■ 岩手に来たからには、まず北上川を見ておきたい。 とはいえ、どこをどう見てよいのやら。 迷ったときはダムに行くがよいぞー よいぞー ←ダム神さまの声 わかりました(敬礼)。 そんなわけで四十四田ダムをめざした次第。 鬼越蒼前神社からの距離は、およそ10km。 北上川をせき止

        鬼の手形とムカデ姫④

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑥

          チャグチャグ馬コは毎年6月上旬の土曜日に行われる。 その前日となる金曜日に鬼越蒼前神社付近で写真撮影会が開かれるという。 現場の雰囲気を味わっておくいい機会でもある。前半のみ参加してみた。 ■写真撮影会の概要■ ・時間は11:00~14:00 ・鬼越蒼前神社境内でのフォトセッション ・馬コ数頭が農道付近を練り歩くミニパレード イベント当日に行進するすべての馬が揃うわけではないが、来場者との距離感は近い。 「目線ください」にも気軽に応じてもらえる。 イベント当

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑥

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑤

          第2ポイントでの休憩を早めて行列は13:10に出発。 盛岡駅前から大通りを経て、ゴールの盛岡八幡宮へと向かう。 ■13:10 旭橋付近■ 交差点を右折して旭橋を越えれば盛岡駅前に至る。 観客が多すぎて駅前での撮影は困難と判断し、ショートカット。 次の通過ポイントである開運橋付近で待機することに。 ■13:25 開運橋付近■ 10分遅れで通過。 なぜか行列が停まってしまい動かず。 先頭のパトカーに警察官が駆け寄り、何やら連絡を取り合っている。 10分ほどその

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌⑤

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌④

          行列は天昌寺交差点から県道4号へと続く盛岡市道に入った。 舘坂橋の手前で北上川沿いを進み、材木町商店街の第2休憩ポイントに向かう。 ■12:18 天昌寺交差点■ 13分遅れで通過。 ■12:34 舘坂交差点■ 14分遅れで通過。 ■12:51 夕顔瀬橋■ 16分遅れで通過。 橋のたもとに河童像を発見。 ■12:56 材木町商店街■ 16分遅れで到着。 北上川を利用した舟運により大量の木材が岩手町に運びこまれた。 近江商人が移り住んだことで商店街が形成さ

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌④

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌③

          ここからはイベント当日の模様をお伝えする。 早朝から志波城公園を見てきたのだが、これについても稿を改める。 ■08:30 出発前■ 鬼越蒼前神社に到着。 すでに出発準備を整えた関係者は観客の写真撮影に気軽に応じていた。 装着には細かい決まりがあることから、スタッフは早朝から準備を進めるという。 市長が乗ったりもするので例外はあるようだ。 ■09:30 鬼越蒼前神社を出発■ 撮影スポットとして有名な農道で待機。 岩手山を背景に田んぼに映り込む行列を撮影するのが

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌③

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌②

          2024年のチャグチャグ馬コは6月8日(土)に行われた。 7日(金)に出発場所となる鬼越蒼前神社にて記念撮影会が行われるというので前乗りした。 その後、盛岡市内の各所をまわってきたのだが、前置きが長くなりすぎるので稿を改める。 ここではスタートとゴールとなる各神社について見ていくことにしよう。 ■鬼越蒼前神社■ この付近には鬼越坂があり、当社の元宮となる駒形神社があったとされている。 蒼前とは東北地方に伝わる馬の守護神に対する信仰で、「蒼前さま」の名で親しまれてい

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌②

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌①

          じゃぁじゃーもぉ いねかーらぁ おへれーんせー♩ おへれーぇんせぇぇぇ~♩ やばい。 あれから1か月以上経つというのに、いまだにチャグチャグ馬コ(民謡)が脳内でリピート再生される。 これは滝沢市観光物産協会によるOSSもびっくりの洗脳工作だ。 オペレーションおへれんせ(※)に違いない(陰謀論 (※おへれんせとは「お入りなさい」という意味) どういうことか。 馬コの行進中、先導する車のスピーカーからこの歌が流し続けられる。 道端で待つ観客たちはこの歌を聴くこと

          チャグチャグ馬コ追っかけ日誌①

          志波彦大神とアラハバキ③

          ■11:20 多賀城碑■ 今後は多賀城碑(無印)ではなく、国宝・多賀城碑と呼んでさしあげたまへ。 というわけで、近く国宝指定される予定の多賀城碑である。 724年に多賀城が大野東人によって創建され、2024年は創建1300年となる。 多賀城碑をめぐって長らく真贋論争が交わされていたが、地元の研究者の熱意により偽作説は覆された。 結局、文字として残っていくのは金石文(※)なんだな。 警備も厳重になっていくだろうし、気軽に立ち寄れる最後の機会かも。 (※金属や石など

          志波彦大神とアラハバキ③

          志波彦大神とアラハバキ②

          ここで移動ルートを説明しておこう。大和朝廷ではなく俺朝廷の(笑)。 岩切駅から仙台駅に戻って14:16発の特急ひたち22号に乗れば14:56に相馬駅に到着できる。 相馬妙見三社のうち相馬中村神社は本日中に参拝できるが残り二社はきびしい。翌朝にまわせばいい。 鹽竃神社を出て仙台駅に戻るまでの約4時間のタイムアタックだ。がんばるぞ! ■10:10 御釜神社■ 四口の神釜(市指定・有形民俗文化財)が収蔵されている。 鹽土老翁神が伝えた製塩に用いられる釜を模したというが製

          志波彦大神とアラハバキ②

          志波彦大神とアラハバキ①

          いや、旅を続けようと思ってるとかじゃなくて初日のことをだなー(汗)。 相馬野馬追の初日は御繰り出しや宵乗り競馬などがあったがパスさせていただいた次第。 東京駅から原ノ町駅をめざした場合、新幹線に乗って仙台駅経由で戻ってきた方が早く到着する。 だったら仙台駅周辺で見るべきものを見てからにするべえ。 ■09:00 鹽竃神社■ というわけで、今回の旅で最初に降り立ったのは本塩釜駅。まずは一宮にご挨拶だ。 陸奥国一之宮・鹽竈(しおがま)神社である。 武甕槌神(鹿島神宮祭

          志波彦大神とアラハバキ①

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追⑥

          ■野馬懸(のまがけ)とは何か■ 野馬懸については令和6年度「相馬野馬追」行事概要が簡潔に伝えている。 御小人(おこびと)は城下においては雑用係だが、ここでは馬を捕える重要な役回り。 駒とは馬の古い呼び方。矢来は竹や木などで粗く作った囲いのこと。 現場となる相馬小高神社は旧小高城内に鎮座する。 鳥居からは石段を登るが、裏側の道路から緩やかな砂利道(東坂)を登れば境内にたどり着く。 野馬懸は午前9時の「揃い」「お水取りの儀」を経て、相馬民謡・踊り奉納が行われた。 こ

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追⑥

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追⑤

          いよいよメインの甲冑競馬と神旗争奪戦である。 今回は有料観覧席ではなく、馬場内入場証を購入して臨んだ。 入場証には2種類ある。馬場内入場証(6000円)と特別撮影エリア入場証(10000円)である。 どう違うのか。 ■2種類の入場証と撮影エリア■ 特別撮影エリアは第1コーナー付近に設けられている。 図の位置からだと、ゴール前の白熱した争いをとらえることができる。 一方、馬場内入場証は第二コーナー撮影エリアの他、馬場内に立ち入ることができる。 撮影場所の自由度が

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追⑤

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追④

          5月26日(日)。長く熱い一日がはじまった。 原町区の旭公園にて御神輿礼螺奉納(おみこしれいがいほうのう)が行われたのは午前4時。 その後、各地区の騎馬武者たちは所定の場所に待機する。 ■09:30 雲雀ヶ原祭場に向かうお行列■ 報道によれば、2024年の観覧者数はのべ13万500人(昨年よりも9100人増)。 こちらは早朝に原町区内のホテルを出て、原ノ町駅から小高駅へ電車で移動。 その後は自転車で相馬小高神社と相馬太田神社を経て、祭場に向かっていた。 折りたた

          知識ゼロから見に行く相馬野馬追④