これから個展をご一緒する（かもしれない）あなたへこの思い届け！
▼このnoteを書いた年にやったことをまとめて記事にしました。お時間ありましたらこちらも是非お読みください。
こんにちはTOKYO PiXEL. shop & galleryの店主大図まことです。このnoteは私達トーキョーピクセルとこれから展示をご一緒する（かもしれない）作家さんに向けて書いています。
これから個展を開きたいなと思っている作家さんや別の会場で個展を開くことが決まっている作家さんの参考になることもあるかと思うので公開したいと思います。
成り立ち
TOKYO PiXEL. は2016年10月に東京・蔵前にオープンしました。実はこの時はギャラリーとしてではなくピクセルアート（ドット絵）をメインとした自社の服飾雑貨ブランド「TOKYO PiXEL.」を扱うショップ兼ショールームとしてお店を作りました。
今は仕事の９割以上がギャラリー関連なのですが当時私たちは量販店向けの雑貨の商品企画やデザイン、卸を行う会社でした。
なのでギャラリーを運営するにあたって後から「shop & gallery」と付け足しました。今ではそのことを知っている人も少ないので名前の由来を聞かれた時には「まだ誰も知らない小さな才能を東京から世界へ発信する」とそれっぽく言っています。内緒です。
店主プロフィール
店主の私、大図まことはこのnoteを書いている時点で43歳です。
手芸作家というレアな仕事で独立し仕事が大きくなり法人化して今年で丸10年となりました。ご一緒する作家さんからしたらちょっと上の世代になるかもしれません。
昔から知って頂いている方から今はもう手芸の仕事はしていないのですか？と聞かれることも多いのですが年間を通してやっているのはテレビ番組用に刺しゅうのパターンを作る仕事が１つだけであとはギャラリーの仕事が楽しくて夢に出てくるまで熱中してやっています。
▼もっと店主の事を知りたいと言う方は３年前に書いたnoteをどうぞ
トーキョーピクセルギャラリーの特徴
トーキョーピクセルギャラリーはカフェや雑貨屋さんなどが沢山出来ている今話題の東京・蔵前エリアの”外れ”にあります。大江戸線蔵前駅から徒歩３分、観光地として人気の浅草雷門へも徒歩１０分という立地です。ですが正直に言うと人気のエリアとは中途半端に少し距離があります。悲しい～。
人通りが少ないのでふらっと入って作品を見て買うということはほぼ無いです。でも冷静に考えてみてください。数万円、作品によっては数十万円、ふらっと入ってきて買うことはあまり無いのでは無いかとも思うのです。
ここ数年近隣にマスキングテープのmtさんのお店が出来たり、渋谷で人気過ぎて移転してきたというコーヒーショップや今年の４月末にはギャラリーの裏に本屋さんが出来ます！チャンスです！とても嬉しいです！
広さは人気イラストレーターとなったumaoさん曰くちょうどいい広さです。広すぎず狭すぎないらしいです。確かに言われてみればそうだなと私も思います。
ギャラリーには展示をしたい作家さんがお金を出してスペースを借りるレンタルギャラリーとギャラリー側が作家さんに展示を依頼して行う企画ギャラリーがあります。トーキョーピクセルは後者の企画ギャラリーでイラストレーションをメインとした展示を行っています。
スペース代は掛からず、作品が売れた際の販売手数料として売上の45%を頂いております。心配して売れなかったら赤字じゃないですかという方もいらっしゃるのですがその経験はプライスレスじゃないですかと返答するようにしています。
東京のギャラリー相場だとスペース代が10～20万円でそれとは別に販売手数料が30%掛かるというのが一般的だと思います。（完全な企画ギャラリーの場合販売手数料50％、デパートの画廊などは高くて60～70%が相場です。）もちろん全ての運営（設営、宣伝、金銭授受、発送作業など）を作家側が行う場合はスペース代だけで出来ると思います。そういった場所を探している方は”レンタルスペース”で検索すると沢山見つかると思います。広さや立地によって条件が大きく変わるので一概に高い安いなどは言えません。
最近だとギャラリーでは無くカフェや書店の一角にスペースを設けて展示をしている事も多く目にします。その場合、本業の方の販売促進という面もあるので作家にとっては良い条件で展示が出来るかもしれません。空間としては雑然としているかもしれませんが不特定多数の人に作品を見てもらえるのも作家として嬉しいですよね。
トーキョーピクセルギャラリーは作家さんと一緒になって個展を開催し、展示をすることが一番の目的では無く作品をお客様へお届けすることを目的としていることが大きな特徴の１つです。
これは私自身作家として活動していることと会社として10年やってきている中で当たり前ですが売れないと続かないという経験を元にしています。
これまでご一緒した作家さんに謝らなければいけないことがあります。正直に話すと2020年までは場所が無料で借りられるだけの中途半端なギャラリーだったと思います。全部作家さん任せでした。申し訳ございません。
2020年コロナ禍を機に全展示スケジュールが白紙になり運営の仕方を改めることにしました。作家さんにとって何が一番嬉しいのかと考え実行しました。具体的に書くと以下の事を始めました。
期間中の売り上げ目標を作家さんと話し事前に設定します。
これまでの展示でやって良かった施策を作家さんと共有します。
毎日売上と芳名帳、メッセージノートの報告を作家さんにします。
お預かりした作品を全て撮影し作家さんと共有し宣伝に使います。
会期中に通販を必ず行います。
海外発送もします。
会社として付き合いのあるメーカーや工場などの生産背景をフルに使います。
グッズなどでコラボできる会社を作家さんに代わって探しまくります。
現金、クレジット、交通系、主要な決済方法全てに対応しました。
調光調色できるライトを20本導入しました。
準備してもらった作品は毎回完売させます！（2022年度は半分の展示で完売しました。）
最後に自分達が一番に展示を楽しむことにしました。作品が売れたら作家さんと一緒に喜び、動きが悪かったら一緒に策を練ります。
【2024年1月追記】
全ての会期を2週に渡るようにしました。土日が2回あるので直接見てもらう機会が増えるのと初日の反響を見てすぐに残りの会期どうしたら良いのかの修正がしやすくなりました。
マイムコーポレーションさんがギャラリーのスポンサーになってくれました。これにより地方で活動をしている作家さんの在廊時の交通費の一部を補助出来るようになり、全作家に対してはDM制作費の補助が出来るようになりました。
マルニ額縁画材店さんが額縁協賛をしてくれる事になりました。
上のグラフで2020年以降売上が上がっているのはこれらを行った結果だと考えています。ちなみに通販の売上が全体の３８%くらいなので会期中の通販はマストだと考えています。会期が終わると残念ながら動きが悪くなります。
他のギャラリーで展示をしたことがある作家さんからはここまでやるのは珍しいと良く言われますが定期的に展示をご一緒していただく作家さんが多くなったのは実績と信頼を得たからだと思っています。とても嬉しいです！
もう１つ特徴ではないですが大事にしていることは作家さんと対等な関係であり続けるという事です。私たちは作家さんが生み出す素晴らしい作品を作ることは出来ません。しかし作品の魅力を広く伝える事が出来ます。そのために出来ることは全部やります。対等です。仲間です。なのでもしご一緒することがあったら何でも早め早めに相談してください。個展は始まったらあっという間に終わります。事前に出来る事は一緒に全部やりましょう。ご飯も行きましょう。
これからやること、やりたいこと
展示に関してこれまでこちらから打診をすることがほとんどでしたがまだ私達が知らない作品を作る作家さんを知るためにご連絡フォームを作りました。もっともっと色んな作家さんとご一緒したいと思っています。
▼TOKYO PiXEL. shop & gallery 展示自薦他薦ご連絡フォームhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd1UvkCzf6Y8tbNuGSYp2NDLxY10xjOL1ey9e3eOe8xpUxr4g/viewform
それから最近ギャラリーの奥に小さな展示スペース（ギャラリーB）を作りました。こちらはクラフト系の作家さんや展示をする事が初めてという作家さんを中心にご一緒していきたいと考えています。
このスペースでは今年展示が初めてで絵の額装もしたことがまだ無いと言うフレッシュな作家さんの展示が３人決まっています。すっごく嬉しくてワクワクしています。
また年1回の展示だけで作家さんと関係が終わるのは悲しいので展示が終わったあとも創作活動のサポートをしはじめました。具体的には出版社やメーカーとのマッチングだったりお仕事の悩み、契約書の添削だったりです。おせっかいなのかもしれません。でも楽しいから全部やります。もちろんお金はいりません。この経験もプライスレスです。
ギャラリーを始める数年前、私は仕事がどんどん大きくなって嬉しい反面あと何回大きな仕事（自分が納得できる創作活動）が出来るのだろうかと悩んでいました。
でも今その悩みは全く無いんです。ほんとに。
なぜなら、ご一緒した小さな才能がどんどん大きくなって世界へ飛び立っているからです。ゴーゴー！自分の事のように嬉しいです。
私は毎日レジにいます。いつでも遊びに来てください。いつでも作品を見せてください。
この思いあなたへ届け！
これまでの展示風景はインスタに沢山画像を掲載しています。フォローミー！
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TOKYO PiXEL. shop & gallery
〒111-0042東京都台東区寿3-14-13-1F
TEL:03-6802-8219
定休日：不定休
12：00～19：00
※展示最終日はギャラリー、ショップ共に17：00閉店となります。
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