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自分のタイプをコントロールして職場で良好な人間関係を築くコツ

オフィスムーブ広報担当です。
暑さが和らいだかと思えば、早くも10月に突入。異動や転職などで職場の人間関係が変わる方もいる季節ですね。本日は、オンラインセミナー内で受講者様からいただいたご質問にお答えするコラム。皆様の職場でご活用いただければ幸いです。

ソーシャルスタイル理論とタイプ別コミュニケーション術が初耳の方は、よろしければこちらの記事もご覧ください。

【質問】
人のコミュニケーションスタイルを4タイプに分けて考えるソーシャルスタイル理論。この理論を使ってタイプ別コミュニケーション術を実践するために、タイプは自分で変えていけますか?また、何を意識して変えていけばよいでしょうか?

ソーシャルスタイル理論では、コミュニケーションスタイルで人を4つのタイプに分けて考えます。

【回答】
ご質問ありがとうございます。結論から申し上げると、タイプは自分でコントロールすることが可能です。状況別に、どのようなコントロールが可能か整理してみましょう。

①職場とプライベートで変える
職場では、人間関係を壊さないように意識をしている方が多いと思います。素の状態では言葉足らずでざっくりと物事を進めるドライビングの上司が、職場では自分のタイプをコントロールして、理論と根拠を重視したアナリティカルのコミュニケーションスタイルで部下に緻密な指示を出す、ということもあります。

職場とプライベートでタイプを変える例

職場とプライベートでタイプを変えるのは不自然なことではありません。ご家族や気のおけない友人とのリラックスした時間は、本質(素)のメインタイプで過ごす方が多いのではないでしょうか。

ありのままの自分を出しても、受けとめてもらえるという安心感があるからでしょう。

②自分の立場で変える
職場でリーダーという立場になった場合を考えてみましょう。例えば、自分の意見を伝えるのに時間がかかる控えめなエミアブルの方が、

  • 明るく前向きなリーダーシップを発揮しようとして、エクスプレッシブタイプのコミュニケーションを意識して行う

  • 理論的にメンバーを説得するために、アナリティカルタイプの言葉選びをする

ということもあります。

立場に応じてタイプを変える例


③相手の状況により変える
クレーム対応などで怒っている相手と話をする際は、相手の本質タイプを見分けて対応することでクレームを最小限に収めることが可能になります。

例えば、自己主張と感情表出が一気に噴き出すエクスプレッシブに対応する場合には、まずはその感情を全て聞くことが重要かつ効果的です。

ご自身のタイプがアナリティカルの場合、「感情が一気に噴き出す」エクスプレッシブに対して本来は違和感しかないかもしれません。ただ、それを「自分のタイプをコントロール」することで「今は事態の収束のために、相手のタイプ(エクスプレッシブ)に合わせて、いったん感情を聞き切ろう」と考えられると、物事が一気に解決へと向かいます。

相手の状況に応じてタイプを変える例

他には、

  • 緊急性の高い事案をスピーディーに処理しないといけない(相手が待っている)

  • 会議が紛糾した(相手の意見が衝突した)

などイレギュラー時の対応は、相手のタイプをしっかり見分けた上で、自分のタイプをコントロールすることが解決のカギとなります。そのため、自分のタイプをいったん封印して相手のタイプに合わせることで、緊急事態を切り抜けていく方も多くいらっしゃいます。

いずれの場合も、自分のためではなく、

  • 相手のために

  • その場の状況を改善するために

自分のタイプを一時的にコントロールすることが良好な人間関係を築いていくコツです。自分都合のコントロールは、信頼関係を壊す恐れがあります。相手にわざとらしさが伝わりますし、長続きせず八方美人に見えてしまうので注意が必要です。

職場での良好な人間関係の構築に、ぜひ使ってみてくださいね!

【お知らせ】
「違うって、楽しい」をテーマに、タイプ別コミュニケーション術に関する受講者様とのQ&Aを下記アカウントで発信しております。こちらもぜひ皆様の職場でご活用ください。

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