自分らしくいないと本当に欲しいものが手に入らない ‐The Mixed-up Chameleon‐
（読了目安2分）
以前、”自分が自分らしくいない限りは自分を必要とする人に出会えない”という記事を書いたのですが、結構コメントや反響をいただきました。うれしい限りです。
前回の記事では”自分らしく居ないと、ミスマッチが起きてお互い幸せではないよ”というメッセージの記事だったのですが、今回は”自分らしく居ないと手に入れたいものが手に入らないよ”という内容で、別の視点で書いてみました。
良い例がこの絵本です。息子が1歳の時に英語版”The mixed-up Chameleon”を購入したのですが、絵が興味を惹き、読み聞かせを何度もしていました。
今日、100円ショップで買ったピロピロ笛（吹き戻し：以下参考）で「カメレオンだー！」とかいって息子と遊んでいたところ、この絵本を思い出したのでまた読み聞かせてみたら、食いつく食いつく。前はなんとなーく聞いて楽しんでいる様子でしたが、内容が分かってきたのか以前と違っていろんな動物とくっついてごちゃまぜになったカメレオンに爆笑していました。
参考：ピロピロ笛
我が家にあるのは英語Version「The Mixed-up Chameleon」なのですが、日本語タイトル「ごちゃまぜカメレオン」というのもあるようです。日本語はミニエディションで小さいようです。Youtubeで英語音声付きのアニメーションもあるので、読み聞かせをしている方は、読み聞かせ時の参考にするとよいと思います。（https://www.youtube.com/watch?v=FrmZeXf7ScU）
ストーリーの概要はこのようになっています。
＠カメレオンは自分自身の特徴を他の動物と比べて、劣っていることばかりだと感じていた
＠自分以外の他の動物達がとても素敵に目に映るようになり、うらやましくなってくる
＠カメレオンはシロクマ、フラミンゴ、キリン・・・人間など、様々な動物の特徴を取り入れ、いいとこ取りをして姿形を変化していった
＠遂に願いを叶え、カメレオンは理想の体を手に入れる。しかし、複雑に色々な動物が入り乱れた体では、自分の大好物の虫を食べられなくなってしまった
＠カメレオンは自分自身になりたいと願った。願いは届き、また大好きな虫を食べることができるようになった
僕はこの絵本は今改めて読むと、子供に”自分らしく生きる”ことの大切さを伝える、とても良い絵本であったと実感しました。
自分では無い何か、それは一見輝いて見えますが、手に入れた先には何があるでしょうか。
本当に手に入れたいものは手に入るでしょうか。
またもとのカメレオンに戻りたいと思うかもしれません。
東京の外資メーカーの管理職として働いていた時、僕は誰にも負けたくない、バカにされたくない、年収を上げたい、リストラされたくない、と業界内での自分の市場価値を高めようと必死でした。しかし様々な資格を取り、市場で必要とされているスキルを身に着けても”自分自身”からはどんどん離れていきました。地方移住した今は、あの時、闇雲にどこかの会社の必要とする、自分自身ではない何者かになろうとしていた事に改めて気づきました。
僕が4年間うつ病をこじらせた時もそうです。またあの時の自信満々な自分に戻りたい。周りからメンタルが弱いと思われたくない。強い自分を誇示したい。見返してやりたい。環境や資質を憎み、自分自身ではない何者かになろうと必死でした。
今は自分自身の活動を通して、「人の魅力を伝えたい」、「自分らしく生きることの大切さを伝えたい」、「自分の経験で貢献できる事を同じく困っている人に提供したい」このように考えています。
とても面白い、興味深い絵本です。
ことり 拝
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